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『国民的美少女コンテスト』でグラビア賞を受賞し芸能界入りした高部あいちゃん。ここ数年は女優業へ本格シフトし、テレビ、舞台、映画へと活躍の場を広げている。そんな彼女もまもなく20才。10代を振り返り“女優”としての軌跡を語ってくれた。
「昔はレストランで『エビを抜いてください』とか言えなかったのが、最近はへっちゃらで言えるようになりました(笑)。成長したなと思います(笑)」。
芸能界に入って変わった点を聞くと、そう答えたあいちゃん。中学では先輩が怖くて部活を途中退部、学級委員になっても仕切るのは男子に任せるなど、引っ込み思案な性格だったそう。それが高校受験中の気分転換にと、『国民的美少女コンテスト』に応募。グラビア賞を受賞した。
「お母さんと遊び半分な気持ちで応募したので、テレビや雑誌に出るなんて思ってもいなくて。始めの頃はどの現場でも人見知りが激しかったです。でも、それって気持ちの問題かなと最近は思ってます。テレビの収録現場でも“しゃべらなきゃ”と意識すると、本番以外でも話せるようになりました」。
ミス週プレの初代グランプリに輝き、ドラマ、映画、舞台と多数出演。今年はTX系ドラマ『コスプレ幽霊 紅蓮女』で連ドラ初主演も果たした。そんな今も友達には「芸能人っぽくない」と言われるほど、近寄りやすくて朗らかな雰囲気。休みの日も「家族と過ごすことが多いです」と庶民的だ。
そんな彼女も8月で20才を迎える。「マナーを勉強したいです。目上の方とご一緒しても恥ずかしくないように。“タレント”は周囲の方に色々お世話していただくことが多いので、自分でちゃんとできるようになれたら」と、真面目な人柄をのぞかせた。

女優の仕事を始めた頃は、「役の作り方が分からなくて、とりあえず覚えたセリフを言ってただけ」とデビュー当時を振り返るあいちゃん。彼女にとって大きな転機となったのは、初舞台にして主役を務めた『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』。人気劇団「演劇集団キャラメルボックス」の公演。ドラマ出演時に脚本・演出の成井豊氏の目に止まったそうだ。
「以前は口先だけでセリフを言って、気持ちが入ってないこともあったんです。でも1ヶ月稽古をやって役を掘り下げると、感情が自然に出てきました。そういうことは話で聞いてもよく分からなかったのが、初めて自分でつかめた役です」。
初めての舞台では「早口のセリフにロレツが回らなくなったり、大きな声を出そうとして怒鳴り過ぎちゃったり、意識しすぎて小さくなり過ぎたり」と壁にぶつかることも多々。結局、一番うまく行った方法が「何も考えずにその場に身を預けること」だったという。「役がちゃんと固まってさえいれば、相手の台詞に反応して自然に出てくる演技があると知りました」。
1ヶ月半にわたる公演の最終日が、たまたま19才の誕生日。終演後の楽屋でケーキで祝ってもらいながら、ずっと泣いていたという。
(文:斉藤貴志) |
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