ORICON STYLE

2008年01月16日
新年最初の“初もの”は“初主題歌”
湘南乃風
BENNIE K
Superfly
PACHANGA

 今クールにおけるひとつめの“初もの”は“初主題歌”。1組目はテレビ朝日系『交渉人〜THE NEGOTIATOR〜』の主題歌「黄金魂」を発表する湘南乃風。「純恋歌」に溢れていた叙情性や「睡蓮花」で見せた開放感など、すでに主題歌経験があっても不思議ではなかった彼らだが、これが初のドラマ主題歌。ほとばしる情熱を曲全編に叩きつけたかのようなアグレッシブさが心を鷲づかみにし、身体を前へ前へと進ませてくれる“熱い”1曲だ。米倉涼子のスタイリッシュでハードな交渉人役と、湘南乃風の怒濤のサウンドが、絶妙なハーモニーを奏で新風を巻き起こすこと必至!

 デビュー7年を迎えたBENNIE Kも、今回初めてドラマ主題歌に挑む。NTV系『貧乏男子 ボンビーメン』の主題歌「モノクローム」は、小栗旬の“初”主演ドラマという注目ポイントも加わり、まさに“初もの尽くし”の話題作。人がいいために他人の借金を背負ってしまう主人公が、返済のためにさまざまなことにチャレンジするコメディに、前向きながらもちょいせつな系のBENNIE Kの変幻自在なメロディーが絶妙にフィットする。

 伊東美咲主演の『エジソンの母』(TBS系)は、天才児童に振り回されながらも、その児童の可能性を信じて悪戦苦闘する小学校教師の姿をコメディタッチで描く。この主題歌を担当するのが、昨年4月にデビューを飾ったSuperfly。世界的ロックバンドJETとのコラボで話題を呼んだ前作のゴリゴリのロックサウンドから一転、ストリングスの音色が印象的な「愛をこめて花束を」は、タイトルそのままの“愛”に満ちあふれたスケールの大きさで、聴いているうちに誰もが笑顔を取り戻せる楽曲。

 テレビ東京系の『紅蓮女』の主題歌に抜擢されたのは、関西出身のグルーヴィー・ロック・バンドPACHANGA(パチャンガ)のメジャーデビュー曲「Neo Rhythm」。小刻みなビートが耳を捉えてはなさないブルースロック的なアプローチが斬新なこの曲が、都市伝説にコスプレをミックスさせた新感覚のポップ・エンタテインメント・ドラマとどんな融合をみせるかに請うご期待。美少女クラブ31の高部あいがこの作品で連続ドラマ初主演、とここにも“初”が存在している。

山崎まさよし
melody.
平井堅
YUI
“初主演”となるのは・・・
 

 小栗旬や高部あいの他にも“初主演”組を迎えた作品がズラリ。これまでさまざまな作品で名脇役を演じてきた小日向文世が初めての主役に挑む『あしたの、喜多善男〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜』は、借金まみれで妻にも逃げられた主人公が、11日後の親友の命日に死のうと決めたところから物語が動き出す、というミステリアスなストーリー展開が興味を惹く。そして、この主題歌を担当したのが山崎まさよし。けだるさと前へと向かうパワーが詰め込まれたような独特のテイストを持つ「真夜中のBoon Boon」は、久しぶりの連続ドラマ主題歌だが、自身が主演ではない連続ドラマとしては“初”だ。

 純粋な気持ちで恋をし、周囲の反対を押し切って出産した知的障害のある女性の役を、連続ドラマ初主演の香里奈が演じる、TBS系の『だいすき!!』は、“絆”について考えさせられるぬくもりのある内容だ。このストーリーを彩るのがmelody.の「遥花〜はるか〜」。デビュー以来、J-POPシーンのなかでもダンス系ミュージックのフィールドで活躍してきた彼女が見せる新境地は、美しい旋律と印象的な歌詞が壮大な広がりをもたらす極上のバラード。これまで英語表記が続いてきたオリジナル曲のタイトルに日本語を用いたのも“初”。ここでも“初もの”のコラボが新たな輝きを見せそうだ。

 フジテレビ系に限っていえば今回が“初”主演となる成海璃子を起用してスタートしたのが『ハチミツとクローバー』。TVアニメ化や映画化を経て、“初”のドラマ化となったこの作品では、共演の生田斗真、原田夏希、向井理などフレッシュな顔ぶれが並んでいることもチェックポイントだ。原作が累計813万部を超える大人気作だけに注目度はMAX、これに拍車をかけるのが平井堅による主題歌「キャンバス」。胸を締めつけるメロディーと歌詞を、包み込むような柔らかなボーカルが大事に運んでくる。青春の宝物にしたい1曲となるはず。

 赤川次郎の人気シリーズ『三姉妹探偵団』を原作に、ユニークな長女を加えて設定を4姉妹にリニューアルしたのがテレビ朝日系の『赤川次郎ミステリー 4姉妹探偵団』。四女でしっかり者の高校生を演じる夏帆は地上波での連続ドラマ“初”主演。中越典子、加藤夏希、市川由衣による4姉妹がそれぞれの長所を生かしながら、難事件をコミカルに解決していく様が見どころ。主題歌はYUIの「Namidairo」。初期のYUIを思わせるアコースティックなストロークにストリングスを絡めた“王道サウンド”が炸裂する。

更なる“初もの”は!?
山下達郎
観月ありさ
やなわらばー
ORAGE RANGE

 香取慎吾、竹内結子の共演、野島伸司の脚本ということで話題が集中しているフジテレビ系“月9”の『薔薇のない花屋』の主題歌に決定したのは、山下達郎渾身のバラード「ずっと一緒さ」。これまでに多くのドラマを彩ってきた達郎メロディだが、“月9”との組み合わせは今回が初。多くの視聴者の涙を誘うことが確実の強力な布陣だ。

 他人の迷惑を顧みないマナー違反を目にするとズバズバと異を唱え、トラブルにもひるまない1児の母親役を、観月ありさが演じるNTV系『斉藤さん』は、彼女にとって初挑戦となる、社会性をテーマにした作品。主題歌「ENGAGED」を歌うのも観月本人。地に足のついた荘厳なナンバーであり、主題歌としてだけでなく、今後の結婚式でもクローズアップされそうな完成度の高さだ。

 人気脚本家、宮藤官九郎と深田恭子が初めてタッグを組む話題作『未来講師めぐる』(テレビ朝日系)は、満腹になると周りの人の20年後が見えてしまうおかしな能力を持つ塾講師が主人公という奇想天外な設定。伸長著しい石垣島出身の女性デュオやなわらばーが、この個性的な話に歌で華を添える。主題歌「サクラ」は“ピュア”と“グローイングアップ”という大きなテーマが心を洗ってくれる、彼女たちらしさに満ちた作品だ。

 『ライアーゲーム』『ライフ』『SP』とヒットドラマを放ち続けるフジテレビ系土曜深夜枠の第4弾は、“初”のオムニバス形式となる『ロス:タイム:ライフ』。突然、死を迎えることになった主人公が、それまで無駄に過ごしてきた“人生のロスタイム”を使って、どのように人生を締めくくっていくかを、毎回多彩なゲスト主演を迎えて描いていく。誰もが人生の終着駅をめざして日々生活し、努力していることをモチーフにしたというラブバラード「君station」を主題歌として提供したのはORANGE RANGE

 KAT-TUNの亀梨和也が高橋留美子原作に挑むNTV系『1ポンドの福音』の主題歌はKAT-TUNが担当。情熱的でエッジの利いたハードロックチューン「LIPS」は、彼らのポテンシャルを全開にしたドラマティックでスリリングな作品だ。

 他にも、稲垣吾郎と小雪の壮絶なバトルが早くも話題を呼んでいるTBS系日曜劇場『佐々木夫妻の仁義なき戦い』や、玉木宏主演で直木賞候補作をドラマ化した『鹿男あをによし』など話題作は盛りだくさん。これらのどこに“初”が潜んでいるかは見てのお楽しみ。

(文:田井裕規)

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