ORICON STYLE

2006年09月06日
ソロ史上最長かつ最大規模のライブツアーから、熱狂の横浜アリーナ公演の模様を詳細レポート!!HYDE HYDE TOUR 2006 FAITH 8/26SAT

HYDEの写真

HYDEの美しく圧倒的なボーカルが駆け巡る!
 会場に入ると、まるで教会を思わせるようなステージと荘厳なクラシックのSE。比較的小さめに陣取られたアリーナの舞台をぐるりと取り囲むようにスタンディング席が設けられていて、手を伸ばせば届きそうなほど近く感じる。これは、何よりも“ライブ感”を大事にしている彼ならではのはからいであり、横浜アリーナをライブハウスにしてみせようという挑戦でもあるのだろう。

 SEが凄まじいボリュームになって響き渡り、スモークの中をくぐってメンバーが登場すると教会の鐘の音とギターのハウリングが強く混ざり合った。アルバム『FAITH』の1曲目「JESUS CHRIST」で幕を開けると、サウンドの大きなうねりにかき回されながらアリーナ中がいきなり大きな球体になったように感じた。その中でHYDEの美しく圧倒的なボーカルが駆け巡っていく。最初の1曲でいきなりオーディエンスひとりひとりの現実感を一気に奪う、本当に素晴らしいオープニングだった。“俺らのもっと凄いところを見たかったら暴れてみな。倍にして返してやるからな!”というMCで始まった「DOLLY」ではヘヴィなサウンドとHYDEの力強い叫びが炸裂。透明感あふれるイントロが切ない「SEASON'S CALL」では美しいメロディに清々しい光が射し、ミディアムスロウな「SHINING OVER YOU」では灰色の雲を広げるかのよう。この大きな球体(=ライブ空間)は様々に変化しながら、より密な世界へとオーディエンスを運んで行くのだった。

傷のように人の心に残すライブがしたい
HYDEの写真 中盤はラウドなアップナンバー「MASQUERADE」、更に野性味全開だった「IT'S SAD」で盛り上がり、バンドのメンバーによるMCでは“HYDEバンドランキング”で楽しませてくれた。このツアーで“ギターのKAZが無くしたライター・・・・・・44本!”“HYDEが会場に撒いた聖水・・・・・・88リットル!”などなど。そして“この時点で演奏した曲数・・・・・・1027曲!”というのが、このツアーのハードさを物語っていた。“4月に始まった時には終わりが想像できなかったんだけど、残り少なくなりました。腱鞘炎になったり爪が欠けてしまったり色々あったけど、でも不思議と体は慣れて、まだまだいけるなって感じがある”とHYDEが語った通り、大きな手応えを感じるツアーでもあったのだろう。

 後半は更なる盛り上がりを見せた。ステージに十字架を煌々と浮かび上がらせてシリアスに鳴らされた「FAITH」では、爆弾や兵士たちのスクリーン映像をバックに、アルバムのテーマである“愛と死”を心に投げかける。そして「HELLO」では客席が明るく照らされて、会場からの歌声が聴こえた。それに応えるかのように、声が嗄れても構わないと言わんばかりのHYDEの歌が、ステージと客席をひとつに繋いだ。

 ライブ終盤では上半身裸にギターを抱えて登場。ステージからは花火が吹き出して、赤い照明に超高速ビートが駆け巡る「MIDNIGHT CELEBRATION」で攻撃的なサウンドを叩きつけたまま、会場に投げキスをして去るHYDE。最後まで刺激的な一夜だった。そしてそれは、彼がインタビューの時に語ってくれた“自分の本質的な部分を、まるで傷のように人の心に残すライブがしたい”という想いそのものだった。(文:上野三樹)

HYDEの写真 RELEASE

『HYDE TOUR 2006 FAITH』より、8/27(日)に行われた横浜アリーナ公演の模様から、国内ツアー&アメリカ西海岸ツアーに密着したドキュメント映像までを収録した2枚組DVDを11月8日にリリース!

【過去の特集】
■アルバム『FAITH』インタビュー
  『人々に自分っていう傷を付けておきたい』(2006/04/26)
■シングル「SEASON'S CALL」インタビュー
  『たぶんね、めちゃめちゃかっこいいですよ!』(2006/02/22)