ORICON STYLE

2006年07月12日
6年ぶりの全国ツアー『UTADA UNITED 2006』初日ライブレポート!
宇多田ヒカル / Utada LIVE REPORT

最新アルバム『ULTRA BLUE』が大好評の宇多田ヒカル。彼女の6年ぶりとなる全国ツアー『UTADA UNITED 2006』が、7月1日の仙台を皮切りについにスタートした!その興奮の仙台ライブの様子をいち早くお届け!!

6年間の軌跡をたどったステージ

 さすが国民的人気のアーティストだけあり、会場は彼女と同世代の人はもちろん、年配の人から子供まであらゆる世代が、雨が降って肌寒いあいにくの天気にもかかわらず集結。会場の照明が消えると、その誰もが席を立ちライブのスタートに興奮の声を発していた。そんな中、ステージ下から彼女がゆっくりと登場。髪をショートにし、アルバム『ULTRA BLUE』の衣装も手がけた小川恭平氏デザインのファーをあしらった白いドレスをまとい、「Passion」、「This Is Love」を立て続けに披露。ステージいっぱいに張り巡らされた大型LEDに映された、紀里谷和明氏演出による映像をバックに、幻想的な世界を描き出した。その広がる美しい世界に観客は「すごい・・・・・・」と驚愕のリアクション。瞬く間に観客は彼女の作り出す宇宙へと導かれていったのだ。さらに「ついに(ツアーが)始まったぞ!用意はいいか!?」と両手を高くあげて叫び、「traveling」「Movin'on without you」といったアッパーチューンを歌う彼女に、会場はすっかりトリコに。すると、6年首を長くして待ってたせいもあってか、老若男女全員が我を忘れてダンシング。何千人収容のホールは一気に巨大ディスコ化したのだった。そんな興奮具合に宇多田は「みんな6年間待っててくれてありがとう!」と早くも感動している様子だ。
 と、冒頭4曲ですっかり観客のハートをとらえた彼女。「よし!じゃあ懐かしい曲を歌おう!!」と披露したのは「First Love」だ。そのせつないフレーズの数々に、誰もがじっくり聴き入っていた。またLEDのスクリーンに歌う姿が大きく映し出された彼女も、ひと言ひと言を噛み締めるように歌いあげている。そこからは「First Love」以降、いろんな“ラブ”を吸収して成長した宇多田の姿がうかがえた。
 また今回のツアーでは「宇多田とUtada、2つを融合(UNITE)させる」ということがテーマだそうで、「First Love」の後、黒のロングドレスに着替え、「Devil Inside」などUtada名義の曲もパフォーマンス。「宇多田」名義とは異なる肌触りの刺激的なダンスビートに、多くの人は魂を開放させ踊っていた。

興奮と感動に包まれた最高のステージ

 その後、黒のドレスを脱ぎ、鮮やかな赤のドレスになり「私が好きな楽器」というチェロの生演奏をバックに「Be My Last」「誰かの願いが叶うころ」などを披露する。チェロの美しい響きと繊細な声が重なりあい、会場は甘美な空気に包まれた。
 だが、うっとりするのはここまで。「夏なんだし、みんな汗かいてもいい動きやすい格好してるんだよね!?なら、これからもっともっとアツくするんでよろしくー!!」と「Can You Keep A Secret?」「Addicted To You」など再びアッパーチューンばかりを展開。会場を駆け回りながら、観客の熱気をさらに盛り上げていく。そして自身も盛り上がりの臨界点を超えてしまったのか「今日は初日なんだけどいいや!もう、これが最終日ってくらいの気合いで盛り上がってやる!!」とさらにヒートアップ。「Keep Tryin'」などを大熱唱し、本編は終了したのだった。すると、すぐにアンコールの熱い拍手が至る所から響きわたり、さらに彼女の再登場を心待ちにしている観客の顔がLEDスクリーンに映しだされる。みんな大満足の笑顔を浮かべていたのが印象深い。

 スクリーンのおかげで、会場がよりピースな雰囲気になった頃「まだまだ物足りないよねー!???」と宇多田が颯爽と登場。黒のトップスにブルーのスカートに着替え「Automatic」を披露すると、観客も待ってました!とばかりに大合唱。その反響に「これって夢じゃないよね!???」とか「もう(ライブが始まって)2時間たつけど、全然そんな感じがしない」と、宇多田自身もライブを、音楽をとことんエンジョイしている様子だ。だが、楽しい時間はあっという間。“特別な思い入れのある”という「光」を最後に熱唱し、大興奮、大感動のステージは終了する。ただ残念だったのが、前回のツアーで披露したモノマネや、尾崎豊のカバーなどサプライズな出来事がなかったこと。会場からも「モノマネやらないの?」との声に「もう23才なんでね・・・またの機会で」とすっかり封印されてしまった感じだったのだ。でも2ヶ月に及ぶ長いツアーの間、サービス精神旺盛な彼女のことだから何かやってくれるはず!!と期待をしているのだが・・・。
 シングル曲中心の構成で、彼女の8年間の音楽活動の軌跡を2時間で凝縮させた今回のツアー。映像、ファッションを含め、最初から最後までまばたきできないほど見逃せない、かなり完成度の高いものになっている。ぜひ、その世界を思う存分体感してほしい。きっとこれまでの音楽で出会えなかった興奮と感動がここにあるはずだから。(文:松永尚久)

RELEASE

ULTRA BLUE
宇多田ヒカル
2006/06/14[アルバム]
\3,059(税込)
東芝EMI
TOCT-26067
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【着うた】
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LIVE INFORMATION
PROFILE

1983年1月19日、ニューヨーク生まれ。
1998年12月9日、シングル「Automatic/time will tell」でデビュー。FM局を中心に火が付き一躍話題になり、発売7週目で2位を獲得。
1999年2月17日、シングル「Movin'on without you」で初登場1位を獲得。
1999年3月10日、1stアルバム『First Love』をリリース。2週連続1位を獲得。また800万枚という驚異的なセールスを記録しこの年の『第32回日本レコードセールス大賞』を受賞。
2004年4月、シングル「誰かの願いが叶うころ」(4月21日)、アルバム『Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1』(3月31日)と合わせて、初の2週連続シングル・アルバム同時首位獲得。
2004年10月5日、“Utada”としてアルバム『EXODUS(エキソドス)』でIsland Recordsより全米デビュー。
2005年9月28日、シングル「Be My Last」をリリース。初登場首位を獲得。
2005年12月14日、シングル「Passion」をリリース。
2006年2月22日、シングル「Keep Tryin'」をリリース。
2006年6月14日、アルバム『ULTRA BLUE』をリリース。初登場首位を獲得。オフィシャルサイト

【過去の特集】
■アルバム『ULTRA BLUE』特集
  『“生”が感じられる4年ぶりのアルバム!!』(2006/06/14)
■シングル「Keep Tryin'」インタビュー
  『思いや願いが込められた人生応援歌?!』(2006/02/22)
■シングル「Passion」インタビュー
  『PV&インタビュー到着!新曲は人気ゲームソフトテーマ曲!』(2005/12/14)