ORICON STYLE

しじみのときは、私だって気づいてもらえない(苦笑)

――待望のソロデビューですね。決まったときは、どんなお気持ちでした? 【渡辺麻友】 ずっとソロデビューは“してみたいな”と思っていたので、すごく嬉しかったです。もちろん、ソロになると誰にも頼れないっていう不安だったり、初主演ドラマの主題歌っていうプレッシャーもあったんですよ。でも、AKB48のメンバーも「おめでとう」っていうメールをくれたり、1月の『リクエストアワーセットリストベスト100』で初めて歌ったときには、「可愛い曲だね!」って言ってくれて。客席ではファンのみなさんも温かく応援してくださって、“もっと頑張ろう”っていう前向きな気持ちになれました。

――まさしく“可愛い”曲ですもんね。デビュー曲の「シンクロときめき」は。 【渡辺】 そうなんです。渡り廊下走り隊で歌わせていただいてたソロ曲が、けっこう昭和テイストな感じだったので、今回もそういう感じかなぁって予想していたら、今風の王道アイドルソングで!すごく嬉しかったし、最初に聴いたときから“明るくて可愛い曲だなぁ”って、すぐ好きになっちゃったんですよ。なので曲に負けないように、私も“ザ・アイドル!”な感じで明るく、笑顔で歌いました。

――その“笑顔”ってところはポイント? 【渡辺】 はい。やっぱり笑顔で歌うと、歌声も自然と明るくなるんですよ。わりと高めのキーなんですけど、私の声がいちばん綺麗に響く音域なので、まさに“これが渡辺麻友の歌声です!”って言える歌になってますね。あとは歌詞も恋の始まる瞬間を描いていて、ホントにキュンとする感じだから、女の子にも共感してもらえるように意識して歌ってます。もう、まるで少女マンガに出てきそうなシチュエーションじゃないですか?

――ええ。始業チャイム目指して校内をダッシュする女子と男子が見えました。 【渡辺】 ですよね。読むだけで景色が頭に浮かぶ歌詞だから、イメージはしやすかったです。ちなみに、私の頭の中で走ってた2人の制服はブレザーでした。好きなのはセーラー服のほうなのに(笑)。

――ブレザーのほうが男女で“シンクロ”できるからかも。てっきりPVでも、そんな青春学園ストーリーが描かれるのかと思いきや、アイドル、マンガ家、勇者にお姫様という一人四役で!さぞ撮影は大変だったでしょう? 【渡辺】 はい。特に勇者がお姫様を救出に向かうシーンでは、雪が降るなかで茂みに入って走ったり、剣を振り回したり……もう、寒くて大変でした!でも、自分と違うキャラクターに成り切るのは大好きだから、楽しかったです。勇者の髪型は、いつも持ち歩いてるご贔屓(ひいき)のタカラジェンヌさんの写真を参考にしたんですよ。前髪だけですけど(笑)。

――素晴らしい七変化で、観ているこちらも楽しめました。初主演ドラマ『さばドル』でも、17歳のアイドル・渡辺麻友と38歳の女教師・宇佐しじみを見事に演じ分けていて、とても同一人物とは思えません! 【渡辺】 二役のギャップが大きいほうが、観ている方からしても面白いだろうと思ったんです。なので17歳のときは普段よりもアイドル度高めに、38歳のときはオーバーなくらい声のトーンも低く、歩き方や仕草も気怠い感じにしてますね。ただ、おかげで38歳のときに知り合いに会っても、私だって気づいてもらえなかったりするんですよ。それはちょっと悲しかったり(苦笑)。

いつだってファンのみなさんの近くにいる

渡辺麻友 渡辺麻友

――それだけ変身ぶりが凄かったってことですよ。「さばドル」のエンディング・テーマになっている「サバの缶詰」(初回生産限定盤Cに収録)も、「シンクロときめき」からのギャップが凄すぎます。 【渡辺】 そうですよね。タイトル曲がアイドル感満点なので、こちらは対照的に“ザ・演歌”というか。しじみ目線の切ない歌詞なんですけど、こういう曲を歌える機会って貴重なので、もう、ノリノリで楽しみました。レコーディングではしじみに成り切って、猫背で歌ったんですよ。

――おかげで間奏の語りだったり、大サビの激情こぼれるヴォーカルから、しじみの哀しみがビシビシ伝わってきました。 【渡辺】 そのへんは、すごく感情的になってしまって、歌うのにも必死でしたね。全タイプ共通のカップリングにはポップで爽やかな「三つ編みの君へ」があって、他にも物悲しい感じの「新宿優等生」(通常盤収録)、軽快でアッパーな「ラベンダーのジュータン」(初回限定盤A収録)、デジタリックな「マユユロイド」(初回限定盤B)と、いろんな曲が歌えて楽しかったです。

――ところで、しじみと同じ38歳になったときは、どうなっていたいと思います? 【渡辺】 なるべく若いままではいたいですね。もしかしたらアイドルは無理かもしれないですけど、この世界でちゃんとやっていけてたらいいな。いずれは一人前の歌手になって、ソロでもライブをこなせるようになりたいし、演技も好きなのでドラマのお仕事も積極的にやりたい。その2つを合わせて、いつかミュージカル的なものにも出てみたいです。

――自分に近い役と遠い役、どちらをやってみたいですか? 【渡辺】 やっぱり自分と全然違うキャラクターに成り切ってみたいですね。例えば、最近観たものだと……宝塚歌劇の花組で上演された「復活」のヒロイン・カチューシャとか。可憐な少女が転落してゆく、あの変貌ぶりはスゴイなぁって、とても惹きつけられました。

――そういえば最近、まゆゆはタカラヅカにハマッているんですよね。 【渡辺】 はい。昔からアニメだったり現実離れしたものが好きだったので、あの“現実だけど現実じゃない”不思議な世界に、たまらなく惹かれるんです。豪華な舞台やカッコいい男役さんにドキドキできるうえに、ステージに上がる人間として勉強になる点がたくさんあって、もう最高ですね。笑顔が素敵な男役さんが好きなので、じゃあ、自分も笑顔でいようと思えたり、アイドルをやってるだけじゃわからないファンの方の気持ちがわかるのも、すごくいいことだと思うんです。

――ファンの気持ちがわかるって、例えば? 【渡辺】 ソロデビューやドラマ主演が決まったせいか、最近、握手会とかでファンの方に「まゆゆが遠い存在になっていく気がする」って言われることがあるんですね。それって私も同じで、好きなタカラジェンヌさんがスターへの階段を上っていくのが嬉しい反面、ちょっと寂しい気持ちもあるんですよ。だからファンの方々の不安もわかるけれど、でも、私自身は遠くに行ってるつもりは全然ないし、これからも握手会やイベントでも会えるので、そこは誤解しないでほしいんです。いつだってみなさんの近くにいる、私はそう信じているので、これからも応援よろしくお願いします。

(文:清水素子)

RELEASE

シンクロときめき【初回生産限定盤A】 CD購入(Amazon) CD購入(HMV) このCDについて語ろう! シンクロときめき
【初回生産限定盤A】

渡辺麻友
2012/02/29[シングル]
価格:\1,600(税込)
ソニー・ミュージックレコーズ
品番:SRCL-7874/5

シンクロときめき【初回生産限定盤B】 CD購入(Amazon) CD購入(HMV) 着うた®配信 シンクロときめき
【初回生産限定盤B】

渡辺麻友
2012/02/29[シングル]
価格:\1,600(税込)
ソニー・ミュージックレコーズ
品番:SRCL-7876/7

シンクロときめき【初回生産限定盤C】 CD購入(Amazon) CD購入(HMV) シンクロときめき
【初回生産限定盤C】

渡辺麻友
2012/02/29[シングル]
価格:\1,600(税込)
ソニー・ミュージックレコーズ
品番:SRCL-7878/9

シンクロときめき【通常盤】 CD購入(Amazon) CD購入(HMV) シンクロときめき
【通常盤】

渡辺麻友
2012/02/29[シングル]
価格:\1,200(税込)
ソニー・ミュージックレコーズ
品番:SRCL-7880

PROFILE

渡辺麻友
1994年3月26日生まれ、埼玉県出身。AB型。アイドルグループ・AKB48のメンバーで、チームBに所属。AKB48内のアイドルユニット・渡り廊下走り隊のメンバーとしても活躍。端整なルックスとは裏腹に、アニメ好きとしても知られる。愛称は“まゆゆ”。

2006年12月、AKB48の第三期オーディションに合格。
2007年7月、AKB48の4thシングル「BINGO!」で、選抜メンバー入りを果たす。
2009年1月、AKB48の派生ユニット・渡り廊下走り隊を結成。シングル「初恋ダッシュ/青い未来」をリリース。
2012年2月29日、「シンクロときめき」でソロデビュー。

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