ORICON STYLE

ひとりで旅に出て異国の地で世の中を眺めているような感覚

  • Superfly
――ピュアなロックアルバムですね。『Mind Travel』というタイトルは、どんな想いからつけたんですか?
【志帆】 2ndアルバムまでは、わりと“私 対 目の前の人”とか“私 対 目の前の壁”という歌が多かったんです。でも今回はその先にある今まで見えなかった、一歩外に出たところから感じ取ったテーマが多くて。あとは自分の心の中にずっと持っていて、あらためて大事だなと気づいたことだったり。そういう心境っていうのが、ひとりで旅に出て異国の地で世の中を眺めているような感覚と似てるなと思って『Mind Travel』(心の旅)にしました。
――その変化には、何かキッカケがあったんですか?
【志帆】 昨年お休みを1ヶ月くらいもらったんですけど、そのあとくらいからすごく穏やかな心境で過ごしていて、女性的な面がすごく強く出てくるようになったんです。それはSuperflyっぽいというよりは、志帆というもっとパーソナルな色だったので、そのバランスのとり方がよくわからない時期もありました。でも「Wildflower」を作ったあたりから、“これでいいのかな?”っていうのが見えてきたんです。
――結論を言っちゃうかもしれないですが、このアルバムは志帆さん自身の心の旅でもあるのではないですか?
【志帆】 そうですね。仕上がってみて感じるんですけど、ソロアーティストとしての土台をしっかり固めなきゃという時期を過ぎ、新しい自分のスタイルが見えてきたアルバムかな?って思っています。このアルバムには、悩んでいた時期からそこを抜けた時期……とすべてが入っているので、ものすごく等身大だなって思います。
――その1曲目「Rollin’Days」の出だしの音で心をしっかりと掴まれてしまいます。
【志帆】 やっぱり、ギターリフで“ザ・Superfly!!”っていうのを感じ取ってもらえる曲でスタートしたかったんですよ。だから多保(孝一)くんに「そこに命をかけてほしい!」と頼んで弾いてもらいました。
――渋くてカッコいい……。そこにどんな想いを乗せたかったんですか?
【志帆】 人って皮肉だなって思うことが最近多くて。喜びを見たくて人は頑張っているのに、その瞬間って本当に一瞬だし、そこに浸っているとリスタートができないし。その一瞬のために1年とか2年とか頑張ってんだな、人って……ということに、なんか皮肉さを感じて。でも、その一瞬に訪れる喜びを思い切り謳歌しようぜ!っていうパーティーソングが作りたくて、私自身の気持ちを思い切りぶつけた曲です。

「Secret Garden」から「Wildflower」が、このアルバムの核!

  • Secret Garden
――さきほど志帆さんが言った“新しい自分のスタイル”という意味では、新しいアプローチの曲もいっぱいですね。
【志帆】 そうなんですよ!たとえば「Fly To The Moon」みたいなジャズファンクってやったことがなかったんですけど、今ならいろんなものに挑戦できるっていう心の余裕ができてきた時期だったので、“ファワッフワ”っと出てきた言葉とか、歌いたいテーマに沿って積極的に歌うようにしました。音楽制作の中での自由さが爆発していますね(笑)。
――「Deep sea Fish Orchestra」は、重厚でロックオペラのような世界観ですね。
【志帆】 これはスキューバダイビングをしたときに、水中なのに空中にいるような錯覚がして、その世界を歌ってみようと思ったんです。イントロのストリングスのフレーズとかは、水中に入っていくときの感覚を思い出して、そして歌の世界では深海まで潜っていきました(笑)。
――そして「Secret Garden」からの流れが、志帆さんの内面であったり、どんどん初心に戻っていくような感覚がありますね。何かを確かめに行ったのかな……?って考えていたんですけど。
【志帆】 そうなんですよね。自分の中では「Secret Garden」から「Wildflower」が、このアルバムの核だと思っていて。ここで歌っていることが、“自分のもともとあった大切な部分にあらためて気づいた……”というテーマになっています。心のルーツを辿っているような曲が多いですね。
  • WiLD FLOWER
――確かにそうですね。「Sunshine Sunshine」も、サウンドからして素朴だし、「Morris」もアコギがやわらかくて懐かしい響きですね。
【志帆】 包まれるサウンドもやっぱり女性的で、2ndアルバムのように攻撃的ではなく、やさしい光とか大地とか風を感じるようにしたいなって制作段階で話してたんですよ。「Sunshine Sunshine」が出てきたときは、本当に自分の気持ちとフィットしました。「Morris」は父のギターなんですよ。上京してすぐくらいに作った曲で、自分にとってはすごく濃い内容だったので、やっと歌えるなっていう感覚でした。今でも父は部屋でギターを弾いてますよ。
――「Wildflower」も、実家に帰ったときのお父さんの言葉がキッカケだったと話していましたよね。
【志帆】 今の自分と心のルーツをつなぐ歌だったので、この流れをこの曲で締めたかったんですよ。

「Only You」…ここまでストレートなラブソングは初めて!

  • Superfly
――そしてまたハジケると(笑)。「悪夢とロックンロール」、最高です。
【志帆】 よかった(笑)。これは今ライブでバンドをやってくれているみなさんと演奏したんですよ。
――ボーカルで参加している百々和宏さんの声と重なると、色気が増しますね。
【志帆】 そうなんですよ。ご自身もバンドをやっていて、声がいい具合にやさぐれてるので(笑)。
――ロック=やさぐれですよね(笑)。
【志帆】 そうそう。ロックを体感した人じゃないとこの声は出せないなと。
――そして「Only You」は唯一のホットなラブソング。歌詞で<あきれるほどのキスを>とか、<私だけ見つめて欲しいよ>とか言っている、欲張り感が好きです。
【志帆】 本当に“あなたしかいないのよ”くらいの熱いラブソングを作りたくて。穏やかな心境で、穏やかな中に見える不安だったり幸せだったり……、っていう感情を思いっきり曲に映し込みたかったんですよね。タイトルも迷わずに「Only You」でした。ここまでストレートなラブソングって今までになかったような気がしますね。
――そんな旅の終わりの曲Ah...という声だけで綴った「Ah」は、ノクターンのように聴こえました。
【志帆】 ファンレターの中には“病気と闘っています”“元気をもらえました”とかあって、読んでいて涙が出たことがあったんです。この人は誰にも言えない悩みを手紙の中で打ち明けてくれているんだな……って。そういう人たちに音楽で返していきたいなと思って作った曲です。人って本当につらいときって上手く言葉に出せないんですよね。そういう気持ちを、<Ah...>というため息で吹き飛ばしてほしいなと思いました。21人くらいで教会でレコーディングしたんですよ。神秘的な響きになったと思います。
――6月25日からは全国ツアーが始まりますね。
【志帆】 久々のツアーなので楽しみです。訪れたいろんな街でジョギングしたいと思ってるんですよ。体力づくりのためにね(笑)。

(文:三沢千晶)

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RELEASE

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Mind Travel
【初回限定盤】
CD+DVD
デジパック仕様

Superfly
発売日:2010/06/15
[アルバム]
価格:¥3,800(税込)
ワーナーミュージック・
ジャパン
品番:WPZL-30278/9

レーザービーム/微かなカオリ【通常盤】

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Mind Travel
【通常盤】
CD only

Superfly
発売日:2010/06/15
[アルバム]
価格:¥3,150(税込)
ワーナーミュージック・
ジャパン
品番:WPCL- 10952

曲名 PV視聴
1 Rollin’ Days

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2 Beep!!

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3 Fly To The Moon  
4 タマシイレボリューション(Extended ver.)

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5 Eyes On Me  
6 Deep-sea Fish Orchestra  
7 Secret Garden  
8 Sunshine Sunshine  
9 Morris

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10 Wildflower

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11 Free Planet

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12 悪夢とロックンロール  
13 Only You  
14 Ah

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PROFILE

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