ORICON STYLE

2010年06月23日
 『LOVE one.』から1年。西野カナの2ndアルバム『to LOVE』は、瞬間の気持ちをフレッシュなまま真空パックにした、女の子たちの恋愛バイブル。

成長できたなと思うし、価値観も恋愛観も変わった

── 1stアルバムから1年経って、自分の中で変化はありましたか?
【西野】 アルバムでいうと、同じ“LOVE”という大きなテーマなんですけど、この1年たくさん恋愛の曲を書いて、友だちに贈る曲も書いていくなかで、改めて自分と向き合う時間になったなと思うんです。成長できたなと思うし、価値観も恋愛観も変わったし、私のこの1年が2ndアルバムの中に詰め込まれてると思います。
── 始まりが「*Prologue*〜What a nice〜」で、終わりが「*Epilogue*〜to LOVE〜」という形になっていて、1曲1曲は独立しているんだけど物語みたいに感じますね。
【西野】 このアルバムは春から始まって、春夏秋冬の1年をイメージしているんです。1stアルバムでは初恋からスタートして、失恋で終わってるんです。それをループしながら、最終的には“LOVE”の答えに辿り着くのかな?っていうのが1枚目で、今回も初めて抱く感情からスタートして、「会いたくて 会いたくて」という失恋の歌で終わるんですけど、その次にもう1曲入っていて、「You are the one」が答えになっているんです。1枚目とは終わりが違うんですよね。
── “出会えてよかった”という気持ちになれたと。
【西野】 そうですね。寂しいとか辛いって気持ちを1歩越えたというか。自分のなかで、そこに辿り着いてる気がして。出会えたことで何かしらいい影響を受けたと思うし、いい時間だったと思えるから、出会えたこと自体がよかったなって。 ── そう思えるようになったキッカケは何かあったの?
【西野】 キッカケはないんだけど、時間かな?過ぎてきた時間に対する想い。恋愛も、友だちも家族も、それ以外のことも。
── 歌を聴く限りでは、そこにはきっと感謝の気持ちも生まれてるよね。
【西野】 確かにそうですね。 ── 今回は「Summer Girl feat.MINMI」というMINMIさんとのコラボ曲もありますけど、他のアーティストと共演することで新しい自分に出会えたりもしたんじゃないですか?
【西野】 ハイ。MINMIさんは私が中学生の頃から聴いていた憧れの人だったので、夢が叶いました(笑顔)。パワフルなんだけど、キュートな面がいっぱいあって、熱くて、包容力があって。改めてステキな人だなぁと思いました。2人の声が重なったときには鳥肌が立ったし、すごく楽しかったです。
── 新しいといえば「Hey Boy」はロックテイストですね。内容も、女の子のほうから男の子にアタックしていく、みたいな。
【西野】 この歌は、女の子たちがガヤガヤ言ってる感じにしたかったんですよ。“あの人カッコよくない?”とか“いっちゃいなよ”とか。
── だから、ひとつの歌の中に何人もいる感じなんだね。“今年こそ無駄にしない”って歌詞がいいなぁ。
【西野】 (笑)。これ、3年前、デビューシングルを作ってるタイミングで書いた曲なんですよ。10代の私が書いてて、でも歌ってるのは今の私で・・・っていう、自分的にはちょっと面白いことになってます。ちょっとキャピっとした感じとかフワッとした感じとか、このときだから書けた言い回しだったり。1年ごとにちゃんと何かが変わってるんだなって感じますね。

歌詞を書くことで、客観的に自分を見れる

── ちなみにカナちゃんは自分から気持ちを伝えられるタイプですか?
【西野】 言うまではすごくチキンなんですけど、告白する!と決めたら早いです。決まるまではすごくモジモジしてるんですよね。 ── 最初に恋愛観が変わったと言っていましたが、それは具体的にはどういうふうに?
【西野】 自分が抱いている気持ちもそうだし、相手に対しての対応だったり、1つひとつが重みを増したというか、「このままで」という曲も、ラストの「You are the one」もそうなんですけど、少し視野が広くなった気もするし・・・。
── 理想の恋愛は?
【西野】 お互いに理解し合いたいし、尊敬しあいたいし・・・。恋愛において“許す”ってことがすごくテーマになってるんですよ。それは、認めるとか受け入れるっていうニュアンスに近いんですけど。そういう大きな気持ちでいられる人になりたいし、そういう恋愛の関係性って、いいなと思います。
── 対等な関係の上で、カナちゃんが相手に求めるモノとは?
【西野】 今だったら、穏やかさとかやさしさとか・・・。背もたれのような感じかな。
── 恋愛って、同じ失敗を繰り返すってよく言うけど、カナちゃんは成長してるよね。
【西野】 ふふっ。それはきっと歌詞を書いてるからだと思うんですよ。
── それって、自分と向き合うってこと?
【西野】 うん。すごく客観的に自分を見れると思うし、もしも歌詞を書いてなかったら、自分を振り返ることもなかったんじゃないかとも思うし・・・。過去の恋愛を消化できた自分が、またその恋愛を見つめて想いを書くことで、成長している気がします。あと、今回はサウンド的にも幅があって音楽も楽しめるし、“愛すること”、“愛するために”ってことについて自分なりにまとめた1枚になったと思います。
── 10代〜20代の女の子の恋愛バイブルですね。
【西野】 そうなったらうれしいな(笑)。

(文:三沢千晶)


to LOVE【初回生産限定盤】
西野カナ
発売日:2010/06/23[アルバム] 価格:\3,500(税込)
SME Records 品番:SECL-876/7

to LOVE【通常盤】
西野カナ
発売日:2010/06/23[アルバム] 価格:\3,059(税込)
SME Records 品番:SECL-878

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1989年3月18日、三重県出身。
2005年、Sony Music主催のオーディションに参加。約40,000人の中からレーベルの目に留まりメジャーデビューが決定。2007年、デビューへの準備を進めながら、同時に英文学を学ぶため大学に進学。
2008年2月20日、シングル「I」でメジャーデビュー。
2008年9月、シンディ・ローパーの12年ぶりのジャパンツアーで、オープニングアクトを務める。
2009年2月、三重県史上最年少の“観光大使”に任命される。
2009年3月、TERIYAKI BOYZRで活動中のWISEがフューチャリング参加したシングル「遠くても feat.WISE」をリリース。
2009年6月3日、シングル「君に会いたくなるから」をリリース。
2009年6月24日、アルバム『LOVE one.』をリリース。
2009年12月2日、シングル「Dear・・・/MAYBE」をリリース。
2010年2月24日、シングル「Best Friend」をリリース。
2010年5月19日、シングル「会いたくて 会いたくて」をリリース。
2010年6月23日、アルバム『to LOVE』をリリース。

【関連リンク】
■シングル「Best Friend」インタビュー
  『リアルな今の気持ちが詰まった友情ソング!』(2010/02/24)

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