ORICON STYLE

Check 2010年11月17日
私のなかでの恋愛のポイント

――2008年にリリースした前作『touch Me!』は、いままで以上にリアルな気持ちを表現したうえで、素の倉木麻衣に触れて欲しいという内容になっていましたね。
【倉木】 いま振り返ってみると、自分の殻を破ったアルバムだったと思いますね。自分がいまこの瞬間に感じている心境をストレートに出していこうっていう姿勢は変わっていないんですけど、今回は新しいアルバムのテーマとして、“涙のあとの希望”というコンセプトがあって。


――どうしてそのテーマに辿りついたんですか?
【倉木】 今年の前半に、燃えつき症候群みたいになってしまった時期があったんですよね。昨年、アジア活動とか、10周年を記念したライブやベスト盤のリリースがあって。それで、お正月になって、お休みをいただいたときに、ちょっと燃え尽きた感じがあって。なにをするにも無気力な状態になってしまったんです。


――そこからどうやって回復したんですか?
【倉木】 ふら〜っとスタジオに立ち寄って、歌ってみたら、また気持ちが持ち上がってきて。私はやっぱり歌が好きなんだなって感じたし、表現できる場所があるのは幸せなことだなって思えたんです。落ち込んでいた時期に自分を見つめ直していくなかで、素の自分が出せる場所はやっぱり、音楽しかないなって。私は、性格的に真面目だったりするので(苦笑)、ハジける場所がライブしかないんですよね。ハジけるというか、ハメを外せるのはライブしかない。だからこそ、改めて、ライブをずっとやっていくべきだなって感じたんです。


――そのせいか、ラブソングにしても、辛い失恋から再生していく過程の心情が綴られている曲が多い気がしますね。
【倉木】 そうですね。別れたあとで、自分を立て直すときの気持ちを歌っている曲が多いと思います。とくにシングル「SUMMER TIME GONE」は、実らなかった片思いに対する未練を振り切っていく気持ちを綴っているし、「I promise」や「sound of rain」にしても、失恋からの回復を描いていて。私のなかでの恋愛のポイントが、そこにあるのかもしれないですね。

希望を持ってこの先を感じたい

――失った直後にグッとくる?
【倉木】 心がキュンとなるというか、いちばんせつないポイントなんじゃないかな、とは思いますね(笑)。


――倉木さんは恋愛をするとどうなるんですか?
【倉木】 私はまっすぐになっちゃうんですよね。ホントに周りが見えなくなって、仕事にも支障をきたしてしまうんです。そのくらい大好きになるからこそ、すごく傷つくんですけど、そこから自分を取り戻していきたいっていう想いを伝えていきたいなと思っていて。


――失恋を振り切るためにはどうしたらいいと思いますか?
【倉木】 かなりの時間が必要だと思いますね(笑)。あとは、やっぱり、なにかに没頭するのがいちばん早いんじゃないかと。学生であれば、自分の好きなものや夢を持つこと。仕事をしている方であれば、自分がどうなりたいかっていう未来像を大事にすること。私の場合は、恋愛をすると、どうしても相手のことばかりを考えがちになって、自分のことが抜け落ちてしまうんですね。そうではなくて、自分の未来を見つめることが必要なんじゃないかなって思います。


――それこそ、まさにアルバムのタイトル曲「FUTURE KISS」で歌っていることですよね。
【倉木】 そうですね。いまを見つめて、まだ見ぬ未来に触れてみようっていう、前向きな思いですね。いまの自分が置かれている状況をしっかりと見つめながら、希望を持って、この先の自分を感じたいなっていう。落ち込んでる自分を見つめるなかで、人生にはいいときも悪いときもセットであるんだなっていうことを感じたんですね。だからこそ、この落ち込みを乗り越えられれば、必ずいいことが待っているんだなって感じることができたし、聴いてくれる人にとっても、前向きな未来を一緒に考えていくことができるアルバムになったんじゃないかと思います。


(文: 永堀アツオ)
RELEASE
FUTURE KISS【初回限定盤】

FUTURE KISS【初回限定盤】
倉木麻衣
2010/11/17[アルバム] ¥3,500(税込)
ノーザンミュージック VNCM-9011
CDを購入する(Amazon) このCDについて語ろう

FUTURE KISS【初回限定盤】

FUTURE KISS【通常盤】
倉木麻衣
2010/11/17[アルバム] ¥3,059(税込)
ノーザンミュージック VNCM-9012
CDを購入する(Amazon) 着うた(R)配信

PROFILE

1982年10月28日生まれ。
高校生の時に現レコード会社のスタッフと出会い、デビューに向けて始動。
1999年10月、“Mai・k”として『Baby I Like』で全米デビュー。
1999年12月8日、シングル「Love, Day After Tomorrow」で日本デビュー。登場11週目で最高2位を獲得し、ミリオンヒットを記録。1stアルバム『delicious way』では353万枚というビックセールスを記録、2000年のアルバムセールス第1位となる。その後もシングル、アルバムともに大ヒットを続ける。
2009年1月21日、アルバム『touch Me!』をリリース。1位を獲得。
2009年9月9日、10周年記念ベストアルバム『ALL MY BEST』をリリース。1位を獲得。
2010年3月3日、シングル「永遠より ながく/Drive me crazy」をリリース。4位を獲得。
2010年8月31日、シングル「SUMMER TIME GONE」をリリース。4位を獲得。
2010年11月17日、アルバム『FUTURE KISS』をリリース。

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