ORICON STYLE

2009年05月21日

リアルな体験を大事にした

──「JAP」ってタイトルを聞いた瞬間は驚きますが(笑)、曲のメッセージはすごくポジティブですよね。
【西川】 この曲は柴さん(柴崎)からデモを聴いた時にすごくいいなと思って、そこに負けない言葉っていうか、この曲に乗せるに値するインパクトのある言葉っていう部分はすごく悩みましたね。で、考えたのが今って情報が多いから誰かの言葉なり聞いた話で知ったつもりになりがちだけど、そうじゃなくてもっとリアルな体験を大事にしようよと。今、自分が足をつけてる地面の感触だったり、吹いてる風が頬や肌に当たってる感覚を信じていこう、って気持ちを言いたいと思ったんです。それで、ワンコーラス目はこんな時代を切り開いていく感じの歌詞にして、2コーラス目ではじゃあ俺達はそのために何ができるのかって、自分自身に返すような歌詞にしたんですよ。


──<神風よ誘え 未知なる方へ>や<怒髪天突く雷鳴>とか、日本語独特のワードが効果的に使われていて。「JAP」ってタイトルの意味がわかると同時にそこを突き抜ける解放感も感じました。
【西川】 歌ってる僕も言いたいことが言えて、歌うたびにスッキリしています(笑)。この曲は昨年の夏にライブですでにやっていて、その時はまだ英詞だったんだけどお客さんの顔とか匂いとかをはっきり感じながらアレンジの細かい調整とかを含め完成に至ったので、より意志の詰まった曲になりました。

【岸】 ライブの熱をそのままパックできたんです。これは僕的にはすごく新鮮でした。

【西川】 実は「JAP」は前作の「STRENGTH.」より先にできてたんです。「JAP」があったからこそ次に繋がっていった感じで。

【柴崎】 こっち(「JAP」)がいけるならこっち(「STRENGTH.」)もできるっていう。

“次の一歩目”を確実に押してくれた曲

──突破口になったっていうこと?
【西川】 1枚目のアルバムを出してツアーをやって、じゃあ次はどうしようってなかで指針になったというか、次の一歩目を確実に押してくれた曲ではあります。


──変な言い方ですけど、その“次の一歩目”に入ってから、曲が若返ってませんか?負荷を感じさせない自由さや炸裂感みたいなものを今作ではよりはっきりと感じたんですけど。
【SUNAO】 ネラいどおりです。

【全員】 (爆笑)。

【西川】 いや、多分1枚目のアルバムまでってa.b.s.ってなんだろうとか、どんなものができるんだろうって探ってるところが多かったけど、だんだんと自分達はこれかもしれないってものが見えてきて。見えたことによってじゃあこのまま開けていこうぜって、意欲的になったんだと思う。要はぶっちゃけいい歳になってもあーしたいこーしたいって言いながらやっているガキンチョと一緒なんですよ。なのでどんどん楽しくなっているし、バンドとしてすごく風通しがいい。代謝が良くなってるってことなんじゃないかな。


──代謝が上がれば活性化して若返りますもんね。
【西川】 そう。年を取って代謝が悪くなると汗もかかなくなって毒とか溜まっちゃいますからね。そういう意味では今はちゃんと汗をかいて悪いものは外に出せてますよ。

【SUNAO】 そのせいなのかライブでも前より躊躇(ちゅうちょ)なくハジけられるようになってますよね。ハジケ度合の幅がどんどん出てきた。

【西川】 お揃いの衣装も最初より着こなしてるしね。躊躇がなくなってきて僕的にはひと安心。ま、とはいえバンドとしての代謝は上がっても、個人の代謝はどんどん下がってますけどね(笑)。


(文:若松正子)

RELEASE

JAP【初回生産限定盤DVD付】
abingdon boys school
発売日:2009/05/20[シングル] 価格:\1,365(税込)
エピックレコードジャパン 品番:ESCL-3196/7

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JAP【通常盤】
abingdon boys school
発売日:2009/05/20[シングル] 価格:\1,020(税込)
エピックレコードジャパン 品番:ESCL-3198

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PROFILE

1996年、T.M.Revolutionとしてデビュー後、数々のヒット曲を世に送り出し、今年10周年という大きな節目を迎えた西川貴教による新バンドプロジェクト。
坂本龍一のコンサートツアーや、布袋寅奏のツアーメンバーとしても活動中の岸利至(Key& Programming)、WANDSの第1期メンバーとしてデビュー。その後は数々の作品で作曲、アレンジなどでも活躍中の柴崎浩(G)。T.M.Revolutionのツアーメンバーとしてはもっとも長く、レコーディングやライブなど、数々のセッションにも参加してきたSUNAO(G)、西川貴教(Vo)の4人組。
“abingdon boys school”というバンド名には、“バンドやろうぜ!という志のもとに男子校の生徒4人が集まった”というコンセプトと、“音楽を楽しもう!という誰しもが音楽を始める時に抱く純粋な初期衝動”が込められている。
2006年12月6日、シングル「INNOCENT SORROW」(TX系アニメ『D.Gray-man』オープニングテーマ)をリリース。
2007年10月17日、アルバム『abingdon boys school』をリリース。
2008年7月16日、DVD『abingdon boys school JAPAN TOUR 2008』をリリース。
2009年2月25日、シングル「STRENGTH.」をリリース。
2009年5月20日、シングル「JAP」をリリース。

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