――アルバムタイトルにあるように、日本的な色を強く押し出そうと思ったんですか。
【雅-miyavi-】 やっぱ日本人として大事にすべき部分は考えましたね。日本人が本来持っている価値観とか。1曲目の「JPN PRIDE」には、和太鼓や三味線、下駄でタップの音とかも入れたし。もっと俺らにしかできないもんがあるんじゃねえのって。
――でも、曲調はすごく幅広いんですよね。
【雅-miyavi-】 まぁ何事もバランスだなとは思っていて。“日本人のロック”が大きなテーマではあるんだけど、基本、音を楽しむうえでは何でもチャレンジしたいから。だからその中での振り幅が凄くあるのかな。
――曲作りでもそれは考えました?
【雅-miyavi-】 全部含めて自分にしかできない音楽をやりたいから、それだけですけどね。ロックも、HIP HOPもラウドな音楽も好きだし、ファンクもブルースも好きだけど、それだけじゃなくて、ひとりのアーティストとして世界に胸張ってやれるオリジナルな物を創りたいから。その為にはどっか逸脱しないと。
――なかには、現代日本を批判するような歌詞も見られますが。
【雅-miyavi-】 批判はしているけど、否定はしてないです。そこに確固たる希望がある前提なので。結果、ポジティブだし、肯定的なものなんですよ。「NOWHEREGOD」も否定じゃない。この曲で歌っているのは、“まず君が信じるのは、神様でも俺でもなくて、君自身なんだよ”っていうメッセージなんです。
――「BOOM-HAH-BOOM-HAH-HAH」はメッセージより、ムード重視な感じですよね。
【雅-miyavi-】 これはかなりエロ初登場ですよ(笑)でも勿論そこにもメッセージはあって。人生をいかに楽しむか、苦しいことって乗り越えたときに達成感があると信じているけど、それだけで終わっちゃったら意味ねえし、そもそも楽しむ為に苦しむんだろ?っていうか。
――最後の2曲は、歌やメロディー中心の耳になじみやすい曲で。
【雅-miyavi-】 「徒然なる日々なれど」は、日本の夏のイメージ。何故か日本茶のCMの絵が浮かんで、仮タイトルが「爽○美茶(仮)」(笑)。最後の2曲はね、デザートなんですよ。コース料理的な感じで言うと、今回はね、食べたいものしか作らなかったんです。前菜とかはなし。チキン、ビーフ、ポーク、魚、魚、魚、みたいな。で、これはメタボだなと思ったんで、最後に杏仁豆腐を2つ(笑)。でも曲順はこれしかなかったんですよ。最初の曲と最後の曲、このギャップはなかなか味わえないと思います。
――さて、5月からはワールドツアーだとか。より日本を意識したものになりそう?
【雅-miyavi-】 ジャージに着物着るし、この髪型もチョンマゲにキャップ。やり切るんでね。中途半端はイヤなんで、思いっ切りベタにやるから。それで、アメリカ、ヨーロッパ、アジアに行って、8月には日本帰ってきて凱旋ツアー廻るんで待ってて下さい。
(文:村山幸)