――ソロデビューからの2年間が凝縮された映像作品ですね。
【KOTOKO】 そうですね。横浜アリーナでライブをやるっていうことが決まってから、いままで歌い手として歩んできた道のりが感じられるようなステージにしたいって思っていました。でも、実際にライブをやってみると“これは私だけのステージではないな”っていう思いのほうが強くなったんですよ。これまで関わってくれた人たち、スタッフや応援してくれたファンのかたも含めて、みんなの思いが全部入っているというか。そういう気持ちが生まれてきたのは自分でも驚きだったし、私のなかでも大きな節目となったライブだと思います。
――その一方でこのDVDは、いままで“KOTOKO”のことをあまり知らなかった人でも十分に楽しめる、エンターテインメント性が高い作品に仕上がっていますよね。
【KOTOKO】 そう言ってもらえるのは嬉しいです。私の特徴は音楽の幅が広いことだと思っているんですけど、そういうところを楽しめてもらえたらなって。
――ホントに幅広いですよね。「UZU-MAKI」みたいなゴリゴリのヘビィロックもあれば、「きゅるるんKissでジャンボ」みたいなアイドル風ポップスもあって。
【KOTOKO】 衣装が変わることでキャラチェンジしちゃうんですけど、歌っているときだけじゃなくて、MCのときまでキャラが変わっているみたいで。「しゃべっているときは、ふだんのKOTOKOでいいんじゃない」って言われることもあって、自分ではぜんぜん意識してなかったんですけど、今回のDVDの映像を見ていると“あ、ホントだ”って(笑)。かっこいいロックを歌っているときは「おまえら!」みたいな感じで、かわいい曲を歌ったあとは「ありがとうございます〜」っていう。ちょっと恥ずかしいですね、自分でも。

――衣装の早着替えとかダンスとか、演出もかなり凝っていますよね。
【KOTOKO】 リハーサルの段階では“ホントに上手くいくんだろうか?”ってちょっと心配だったんですけど(笑)。早着替えにしても、ステージがすごく広くて、前日のリハではぜんぜん間に合っていなかったんです。“これはまずい”ってことで、私と着替えのスタッフだけで居残り練習して・・・。ライブの後は「上手くいって、よかったね!」って肩を抱き合いながら嬉し泣きでしたね〜。
――ここだけの話、失敗しちゃったことってあります?
【KOTOKO】 (笑)。えーと、「地に還る」のとき、衣装デザインの段階では、ドレスの裾をぶわーっと床全体に広げて私の体が上にあがっていくという演出を考えていたんです。でも前日リハーサルでやってみて、ドレスの重さで上がっていくステージから落っこちそうになっちゃって、結局当日になり危険なので取りやめとなってしまいました。でも成功すればすごいスケールの衣装になったはずなので、次はもっと準備期間を設けてリベンジしたいなって思っています!
――いろんな意味で思い出深いDVDになりましたね。
【KOTOKO】 去年の夏のツアーと横浜アリーナのコンサートを経験したことで、自分のやるべきことがハッキリしたっていう手ごたえがあったんですよ。これからの活動についても、より明確なビジョンを持って臨めるんじゃないかなって。もっともっと貪欲に、いろんなことにチャレンジしていけたらいいなって思っています。
(文:森朋之)