昨年末の武道館ピアノ弾き語りライブを大成功におさめたアンジェラ・アキ。今年初のシングル「サクラ色」は、そのステージでも披露した、感動と希望に溢れたバラード!2007年桜ソングの決定盤がここに誕生した!!
──待望の新曲「サクラ色」は、この季節にぴったりの感動バラードですね。
【アンジェラ】 この曲は昨年末の武道館ライブをするにあたり、何かスペシャルな曲を作ろうと思い、完成させたもの。だから、“桜ソング”と呼ばれたりするんですけど、別に季節とか意識せずに作ったんです。
──なるほど。ちなみに、「サクラ色」の桜は、日本ではなく、アンジェラさんが青春時代を過ごしたワシントンでの風景を思い出して描いたものとか。
【アンジェラ】 そうなんです。ワシントンで暮らした7年間のことを思い出して作りました。暮らしていた場所が、ポトマック河畔にあるソメイヨシノの桜並木の近くでした。そこで私はいろんな出会いや別れ、ミュージシャンへの夢を膨らませていました。それらいろんな風景のそばにはいつも桜があって・・・。
──聴いていると、桜の美しさ、花びらが舞い散る風景が浮かんでくるようなサウンドですね。
【アンジェラ】 今回サウンドプロデュースを、東京事変の亀田誠治さんにお願いをしました。最初に私のこの曲への強い思いを聞いて、「そんなに思いが強いのならば、音でもストーリーを感じるものにしなくては」と、起承転結のあるアレンジにしてくださって。結果、これまでの曲のなかで最もドラマティックな仕上がりになった気がします。
──また、曲のラストには名曲「HOME」のフレーズが入っているのは、なぜ?
【アンジェラ】 ワシントンで暮らしていると、時々自分が日本人であることを忘れてしまうこともあった。そんな時、桜を見て自分のアイデンティティーを思い出すというか。日本で暮らすおばあちゃんや家族の声が聞こえてくるんです。それを曲のなかでも表現しようと、幼少期の頃に過ごした徳島のことを歌った「HOME」のフレーズを入れました。
──ここがかなり胸をキュンとさせますよね。きっと、この時期に旅立ちを迎える人には特に心に響くはず。
【アンジェラ】 そうだと嬉しいですね。今後、自分の描いた夢を信じられなくなったり、あきらめてしまうこともあると思う。それはそれでアリだと思うんですけど、夢を見ることだけは忘れないでほしい。そういう思いがこの曲を通じて多くの人に伝わるといいですね。
──ところで、月末には武道館ライブのDVDもリリースされますね。
【アンジェラ】 あの日は永遠に胸に刻み、後世にも残したいくらい、大切な1日。それが映像化されるのは感慨深いですね。DVDで武道館ライブを観て、私を応援してくださるみなさんがいるからこそ、音楽ができるのだと、改めて実感します。
──そんなピアノ弾き語りライブツアーが4月からスタートしますね。
【アンジェラ】 武道館公演を観たかったけど、観れなかった方々が全国に多数いたんです。そういう人たちの声援も武道館ライブが実現した要因になっている。だから、“武道館やらせてもらってありがとう”ツアーというか。今回は新潟とか、今まで行ったことのない地域もまわれるので、楽しみです。
──最後に、武道館ライブで今だから語れるウラ話があったら教えてください!
【アンジェラ】 ステージに登場するときに、最初に手を顔にあてているんですけど。あれは満員の観客を見て、感動で思わず涙がこぼれそうになったのを必死にせき止めていたからなんです。でもせき止められたのはあの瞬間だけ。最後は号泣しっぱなしでした(笑)。
(文:松永尚久)