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バレンタインデーの2月14日、Every Little Thingからバラードベストアルバム『14 message〜every ballad songs 2〜』が届けられた。「キヲク」(2002年)、「ソラアイ」(2004年)、「azure moon」(2006年)といったシングルのほか、アルバムの楽曲やシングルのカップリング曲も収録。“ギフト”(贈り物)をコンセプトにした本作からは、ELTのバラードが持っている深み、温かみ、そして、聴く人をゆったりと包み込む優しさがたっぷりと伝わってくる。

――1枚のアルバムとしてのトータリティが感じられる作品ですよね。
【持田】 バラードといっても、いろんなテンポだったりアレンジだったり、バリエーションはかなりありますね。4年くらい前の曲も入ってるし、その時々のことを思い出したりもするし。そういう作品がリリースできるのって、貴重なことですよね。
――バラードに対するスタンスも、変化していますか?
【持田】 ELTのバラードに向き合う距離感は、少しずつ変わってきてると思います。すごく感覚的なことなんですけど、以前よりも(曲に)近づいているような気がします。一つひとつの言葉を大切にしながら歌うってことも、「こういうことかな?」ってなんとなく見えてきたし。
――「キヲク」と「雨の鳴る夜、しずくを君に」(アルバム『Crispy Park』収録)では、ボーカルスタイルがまったくと言っていいほど違いますよね。
【持田】 そうですね(笑)。
【伊藤】 サウンドに関しても、変化はあります。バラードって、ロックナンバーとは違った強さが必要なんですよ。聴き手を包み込む包容力というか。実際、制作にも時間をかけてる曲が多いんです。前のとき(2001年リリースの『Every Ballad Songs』)もそうだったんですが、マスタリングしてて寝ちゃいそうになるんですよ、気持ち良くて。
――歌詞についてはどうですか?
【持田】 自分の気持ちにどんどん近づいているっていう感覚はあります。特にバラードは気持ちを重ねながら聴くものだと思うんです。だから歌詞を書くときも、(聴き手が)入っていきやすいもの、日常的な言葉を選ぶことが多いんです。私自身が「気持ちいい」って思えることも大事だし。

――「しあわせの風景」(2003年のシングル「また あした」のカップリング)もそうですよね。どこにでもある、日常的な風景のなかに幸せを見つけるっていう・・・。
【持田】 その曲はわりとスラスラ、自然に書けましたね。私のなかでは“朝”をイメージしていたんだけど、一朗さんは“夜”を想像しながらアレンジをやってたんですよ。「あ、ごめん、夜だったか」って話した気がする(笑)。
【伊藤】 (笑)。テーマを限定することって、ほとんどないですからね。キャンパスはできるだけ大きくしておきたいっていうか。
――伊藤さん個人として、特に印象に残ってる曲はありますか?
【伊藤】 なかなか客観的には聴けないんですけど・・・あっでも、「帰り道」のレコーディングはよく覚えています。めったにやらないスライドギターを弾いたんですけど、曲を書いて頂いたかたに“いいギターを弾いてくれて、ありがとう”って言われたんですよ。そういうステキなことって、意外と少ないので。
――なるほど。最後に“ギフト”というコンセプトについて教えてもらえますか?
【持田】 いろんな思いのなかで作ってきた楽曲を“バラードベスト”という形で出せるのはすごく嬉しいことだし、“ギフト”っていうふうに受け取ってもらえたらいいなって。あと、たくさんの日々が、すべてギフトであるっていう意味もあるんです。悪いことがあったとしても、ピンチはチャンスっていうふうに受け取ることができれば、次が見えてくると思うし。そういう意識でいられたら、よりいい日々が送れるんじゃないかなって。(文:森朋之)
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