ORICON STYLE

2005年06月15日
イッサイガッサイ
KREVA
2005/06/15発売
\1,260
ポニーキャニオン
PCCA-02154
CDを購入する
INTERVIEW PROFILE COMMENT PRESENT LIVE INFORMATION
INTERVIEW
「夏に書いた」のが強み

――今回の「イッサイガッサイ」は、「夏だからサマーソング」という直球ぶりが話題で。
【KREVA】音源自体は、去年録った曲っスね。

――よく1年も寝かしてましたなあ。
【KREVA】ねえ? 本当に去年の8月19日に録って、そっからどう急いでリリースしても、夏越えちゃうじゃないですか。それってもったいないと思ったし、とりあえず寝かせておこうと。

――でもね、猛烈に暑かった「去年の夏」感がにじみ出てる曲ですわ。
【KREVA】あはは。でも夏をイメージした歌ではなくて、夏をテーマにしたわけでもなくて、「夏に書いた」というのが強みっスかね?(笑)。

――わははは。確かに。
【KREVA】これからいろいろ夏をテーマにした歌は出てくると思うんですけど、「それとは違う」というのが(苦笑)。<夏>ってテーマとしていわゆる王道すぎるんで、「どうしよう?」と考えちゃうと思うんですけど、僕は去年の夏の暑さの中で本当に自分の夏を書いたつもりなんで、特にプレッシャーも無く。本当に自然にできました。はい。

――かなり斬新でしょ、この「暑い部屋の中でまったりしてる」感は。
【KREVA】本当スか?(嬉笑)。

――山崎まさよしが去年サマー・ソング作った時に話してたんだけども――夏の歌って大抵、「水辺のナンパ馬鹿ソング」か「夏の恋の終わりソング」のどっちかで。そもそも夏のカップルが別れる時はもう秋だから、厳密に言えばそりゃオータム・ソングだとか。
【KREVA】あはははは。

――で結局書いたのが、昼寝の歌で。
【KREVA】着地としていいっスね!

――この「イッサイガッサイ」とその空気感は、かなり近いですよ。この曲も、ポップなくせにダルいし。
【KREVA】間違いない!(笑)。なんかね、凄い暑かったっスよ。でそういう時ってイケイケ盛り上がりより、こういう歌の方が必要になってくるっていうか。だから今の季節プラス――盛り上がってくる気持ちの時に「盛り上がれ」って言われると、醒めるじゃないですか。それが嫌いなタイプなんで、こういう感じになったんだと思います。はい(苦笑)。

――前向きなくせに無気力な感じが、この曲の最大の聴きどころではないかと。
【KREVA】あははは! それイイっスね!!

――今年の夏も去年並の猛暑なら、大ヒット間違いないんだけどなあ。もし冷夏だったら、「ごめんなさい」ということで。
【KREVA】じゃあ暑くなりますように。頼むぞぉっ。パン、パン(←どこかに拝んでる音)。

古典落語みたいなヒップホップ、やります。

――わははは。神頼みです。さて最近のヒップホップ・シーンは、どうですかね。
【KREVA】正直、混沌としてますよねー。CD屋のヒップホップ・コーナー見ても、俺がヒップホップじゃないと思ってるやつが、半分以上並んでたりして(困笑)。そこに並べられてる奴らもきっと、「いや、そんなつもりじゃないんだけど」みたいな。あはは。やっぱねー、OUTCASTみたいなのがボンっと出ると、「それがヒップホップだ」みたいな誤解が。アレはヒップホップを凄くよく聴いてる人には刺激的だけど、一般の人にはもしかしたらよくないんじゃないかなーと。

――亜流の面白さ、ですからねアレは。
【KREVA】ヒップホップの中の変わった奴、っスからね。だから「歌舞伎界の中村獅堂と一緒だ!」と言いたいわけですよ(失笑)。亜流が増えてきたらそれが主流になっちゃうんで、<くレーベル>の方ではストレートなヒップホップをやろうと思ってて。落語で言えば古典落語みたいな。

――建設的な発想だわ。すると新作落語である「こっち側」にも、反映されるだろうし。
【KREVA】その両方から攻めたいな、と。

(文:市川哲史)