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私も風の向くまま流されるタイプ(笑)


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ORICON STYLE管理人・オーリーが
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仲里依紗

――ヒロインの光子は仲里依紗しかできない!という熱烈なオファーを受けたとうかがっています。仲さんが光子を演じたいと思った、キャラクターの魅力はどんなところですか? 【仲】 この映画は“粋”な女性がテーマで、その言葉通り光子は粋なヒロインなんです。見ていても演じていても、すごく元気づけられましたね。風の向くまま気の向くまま自分のペースで歩んでいく、彼女のそういう(前向きな)ところが好きです。昼寝でもして待っていればいいとか、余裕を持っている人って素敵ですよね。

――とてもハマり役だったと思います。そんな光子と自分自身は似ている?似ていない? 【仲】 私もわりと風の向くまま流されているタイプだと思うので(笑)、ちょっとは似ているのかもしれないですね。でも、あそこまで周りの人を巻き込んで行動する、風を起こすことはできないかな。そこは羨ましいなぁと。

――たしかに、あの自由奔放な感じは羨ましいですね。今回は初の妊婦役。女性しかできない役ですが、妊婦役を演じた感想は? 【仲】 私はまだ妊婦を体験していないので、何とも言えないんですけど(笑)、光子の年齢では(出産は)早いかなって。でも、実家(長崎県)に帰ると結婚して子どものいる友だちもいますからね。

――あまり身近ではない役を演じるにあたって、参考にしたものはありますか? 【仲】 とくに参考にしたり、事前にいろいろ考えたりとかはしなかったんですが、出産シーンの撮影の際には、YouTubeなどの自宅分娩の映像を参考にしたりしました。出産ってつらそうだなぁって。(出産のときの)妊婦さんって波があるから、落ち着いているとき、痛がっているときとか、そういう映像は演技の勉強になりました。しかも、光子はセリフを言いながら産むので(笑)。

――光子らしいセリフ、たくさんありましたよね。 【仲】 「OK」「どーんと行こう」とか好きなセリフですね。「OK」という言葉は、彼女がアメリカにいたっていう嘘か本当かわからない話を匂わせている言葉で、「どーんと行こう」という言葉は、きっぷのいい女の人って感じ。どちらも光子らしくて好きです。

弱い部分を出さないところを見習いたい

仲里依紗

仲里依紗

仲里依紗

――セリフもそうですが、仲さんの居ずまいそのものが光子だった気がします。まさに仲里依紗のための役と思いました。内面的にはどんなふうに作り上げていったのでしょう? 【仲】 現場に入ってから監督と作り上げていくというのが、私のいつものスタイル。監督から言われた光子像は、カッコいい女性、ヒーロー的な存在。ただ、監督のなかにある光子像をつかみ取るのは大変で……。たとえば、「宇宙みたいに」とか「0.1秒早く」とか(笑)、こういう雰囲気、分かるよね?みたいな。空気で読み取らなければならない感じは難しかったんですが、自分がどんどん光子になっていくことで、自然と分かるようになっていく。そういう瞬間は女優として嬉しい瞬間でした。

――ちなみに、仲さん自身がカッコいいと思うのはどんな女性? 【仲】 やっぱり、仕事をがんばっている人ですかね。「働きマン」みたいな女性はカッコいいと思います!

――観客はもしも自分が光子だったらどうするだろう?と自分と重ね合わせて考えると思うんです。仲さん自身はそんなふうに光子と自分を重ね合わせましたか? 【仲】 自分だったら……あそこまで絶望的な環境に置かれて、自分のことよりも人のことっていう気持ちになれるかな?って思いましたね。すごく粋な人じゃないとできないこと。まして光子は妊婦さんで、旦那もいないし、なのに子どもがもうすぐ産まれるって、私だったらあそこまで元気でいられないと思います。

――光子をずっと想い続ける幼なじみの陽一(中村蒼)をはじめ、優しい男性が多く登場しますよね。光子を通して結婚について考えたりしましたか? 【仲】 陽一は平成の時代にはいないタイプの男子ですよね(笑)。私自身はあまり結婚願望のないタイプなので、別に旦那いなくてもいいし……みたいな光子の生き方をカッコいいと感じてしまいますね。男よりも男らしくて、カッコいい!女性の持つ弱い部分を人前で出さないところも見習いたいなって。きっと、光子は結婚に対して「こうなりたい!ああなりたい!」っていう願望がないから、ああいうふうに動けるんでしょうね。ちょっと究極ではあるけれど(笑)。この映画を観て、光子のような粋な女性が増えてくれると嬉しいですね。

――最後に、そんな仲さんが最近はまっていることはなにかありますか? 【仲】 街中にある銭湯とか、都心からちょっと離れたところにあるスーパー銭湯とかに行くこと。最近のマイブームで、よくひとりで行くんです(笑)。昔から家族が温泉好きだったので、家族でしょっちゅう温泉に行っていて。東京に来てから銭湯に行くようになったのは最近なんですけど。お風呂って心の洗浄をしてくれる場所でもあって、行くとすごくリフレッシュできます。すっきりした気持ちで眠れる、日本人ならではの快感だなって。普通に銭湯でお風呂に入っていますけど、周りの人には仲里依紗だって全然気づかれないです(笑)。

オーリーの取材後記はこちら

(文:新谷里映/撮り下ろし写真:逢坂 聡)

PROFILE

仲里依紗
1989年10月18日生まれ。長崎県出身。 2006年に声優を務めたアニメ映画『時をかける少女』で注目を集め、同作の実写版でも主演を務める。以後、映画、ドラマ、舞台など女優として幅広く活躍する。最近の主な出演作は、ドラマ『ヤンキー君とメガネちゃん』(2010年/TBS系)『幸せになろうよ』(2011年/フジテレビ系)、映画『純喫茶磯辺』(2008年)『ゼブラーマン −ゼブラシティの逆襲−』(2010年)『モテキ』(2011年)など。

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ハラがコレなんで

ハラがコレなんで

【STORY】
 妊娠9ヶ月の原光子(仲里依紗)。お腹の子の父親は不明、お金も底につき、完全に限界に達している状況……。しかしイマドキの若者には珍しく義理人情に厚く、根拠のない自信に満ちている光子は、至ってマイペースに日々を過ごしていた。

 いよいよ貧しさを極め、行くあてがなくなった光子は風に吹かれるままのように、かつて住んでいた長屋へと赴いていた。そこは開発が進む周りから取り残されたような“昭和”な場所である。そこには、幼なじみでかつて光子に恋心を頂いていた陽一(中村蒼)とその叔父・次郎(石橋凌)、寝たきりのオバチャンで長屋の大家である清(稲川美代子)をはじめ、昔から相変わらずの貧乏な住人たちが待っていた。

 みんな優しさが裏目に出て元気のない大人たちばかり。臨月&父親なし&お金なしのかなりの限界であるはずの光子だが、それでも自分のことを棚にあげて、他人を助けようと奮闘する。

【監督】石井裕也
【出演】仲里依紗 中村蒼 石橋凌 稲川実代子 並木史朗 竹内都子
2011年11月5日(土)、渋谷シネクイントほか全国ロードショー

(C)2011『ハラがコレなんで』製作委員会

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