90年代前半のアウトドアブームを凌駕する“爆発前夜”の今を『BE-PAL』発行人が語る
今後の発展は、アウトドアインフラの整備が重要
【大澤氏】公園の他、自然歩道の策定もやっています。日本には美しい長距離自然歩道が少ないので、鳥取を歩いて縦断できる“ロングトレイル鳥取”構想も手掛けています。道の駅、公園、自然歩道、キャンプ場付き団地なんてのもやっていますが、全てインフラなんです。『BE-PAL』はアウトドア体験インフラの充実に寄与して、ユーザーを増やしていきたいですね。
――今後のアウトドアの発展を見据えた新たな取り組みはありますか?
【大澤氏】『BE-PAL』のWEBを投稿型サイトに変えました。今までは編集部発信記事が主でしたが、“ユーザー参加型情報メディア”に変わろうと思っています。そのためにユーザーが気軽に記事を寄稿できるシステムを作りました。そこでアウトドアライターを育成したり、全国に散らばっているアウトドアの天才や面白い人をどんどん発掘していきたい。新しいインフルエンサーが生まれることで、新しい商品開発やアウトドアの盛り上がりを作れる。第2のシェルパ斉藤(旅行作家)や野田知佑(カヌーイスト・作家)が出てくるかもしれない。そうであってほしいなと思っています。今はシーズンオフなので、春以降にご期待ください。
――最後に、2019年もアウトドアは盛り上がりそうでしょうか。
【大澤氏】ブームはむしろこれからが本番だと思います。なにせ「人生百年時代」ですから、90年代を凌駕する大きなうねりになるかもしれません。若い人だけでなく、60歳を過ぎてもみんな若くて元気ですし、シニア層がアウトドアの牽引者になっていくような気もしています。最近アウトドアを始めた人は今がすごいブームと思っているかもしれないけれど、「まだまだ、こんなもんじゃないぞ」と伝えてあげたいですね。
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