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片平里菜『同世代の女性が共感!女ゴコロを歌った新曲とは!?』

10代アーティスト限定のロックフェス『閃光ライオット2011』で注目を集め、昨年8月にデビューしたシンガー・ソングライターの片平里菜。「女の子は泣かない」は、同世代の女性に共感必至のギターロックシングルです。

ひたむきにがんばっている女の子の姿を描いた新曲

  • シングル「女の子は泣かない」

    シングル「女の子は泣かない」

――“こんな恋もあったなぁ。こんな日もあるよな〜”と共感しながらこの曲を聴いていました。
片平里菜これは友達の体験談を自分のなかでイメージして形にしていった歌なんです。タイトルどおり、悲しいときに“女の子は泣かない”って自分に言い聞かせながらも、結局は涙が出てきてしまう女の子の気持ちを歌っているんです。いろんな経験をしながら、涙しながら、それでもひたむきにがんばっている女の子の姿を描けたと思います。

――かわいくもありカッコいい音ですね。片平さん自身のイメージはどうだったんですか?
片平アレンジに関しては、デモ段階のときにイメージができていなかったので島田昌典さんにお願いして、返ってきたモノに対して、もう少しバンドっぽくしてくださいとか、ギターを目立たせてくださいというお話をしましたね。全体的なイメージとしてはキラキラしていて、そんななかにも強さがあったらいいなと思っていました。

――間奏のギターソロ、そのあと切なくなってラストに向かって力強くなっていく展開がステキです。
片平転調するところも島田さんがやってくださって、そこで半音上がったことで前向きになったような雰囲気が出たなと思いますね。

――<余裕の朝には上出来なメイクに 笑顔で始めよう 輝きたいの>という歌詞も共感します。朝出かける前の、女の子の出陣モードみたいで、映画『プラダを着た悪魔』の冒頭のシーンを思い出します。
片平あぁ、それすごく観たい映画なんですよ。これを機に見ようと思ってます。ちゃんとメイクしている女性ってすごいなぁって思うんですよ。基本めんどうくさがり屋なので、しなくていいときはマスクしてるとか(笑)。

――メイクしたい願望はある?
片平そうですね。メイクやネイルをしている人って、ちゃんとしてるイメージがあるんですよ。だから私ももっと女性らしくならなきゃって(笑)。たまに同世代の友達に会うとキレイになっていてハッとすることがあるんですよね。

――今って一番女性らしくキレイになっていく年頃ですよね。
片平ふふふっ。

――ミュージックビデオ(MV)の舞台が、女の子と音楽が融合したお部屋になっていますね。ナチュラルでかわいすぎないところがいいな。
片平九十九里の民家をお借りして撮影したんですよ。60〜70年代のアメリカ風の家を再現して、気だるい女の子の雰囲気を出しています。オウムと戯れたりしてね。

――そういえばオウムとTシャツの色がお揃いでしたね。
片平(笑)そうなんですよ。撮影時はゼンゼン気にしてなかったんですけれど、計算されてたんですね。監督さん、すごいな〜ってあとで見て思いました。


――今回のシングルでは、4曲ともギターのアプローチが違っていますよね。
片平すべて私の弾き語りのデモからイメージを広げてアレンジをしていただいたんですけれど、曲が求める音が、全部バラバラになっちゃいました。メロディと歌詞の世界観がまったく違うので、毎回ギターの性格とか曲調も変わってきちゃうんですよね。でもそれはそれでおもしろいなと思っていて。たとえば「ironic」のギターのリフとかコード進行がすごくカッコいいんですよ。最初はグランジ系の気だるい方向を目指そうと思ったんですけれど、だんだんコード進行がUKっぽくなりました。

自分自身と対峙しながら、自分のために曲を作っていることが多い

――確かにどの曲も言いたい気持ちに沿った音ですね。その「ironic」で歌っている気持ちが一番気になりました。どんなときに書いたのかな?って。いろんなことに敏感に反応して、自問自答しているような歌詞ですね。
片平この曲は2011年〜12年の年末年始に作った曲で、あのときはまだ10代だったので、こんな歌詞になったのかな?と思っていて。闇の中でもがいているような感じとかね。

――デビュー曲の「夏の夜」で、同じく10代の頃の悶々とした気持ちや孤独感をぶつけたというお話をしていましたね。この曲もその頃の気持ちのひとつなんですね。
片平だと思いますね。


――共感もあります。<どうでもいいことばかりが僕を 支配してく>とか。
片平うん。大人になる境目にいて、大人になるにつれて情報が増えすぎて、大事なことを見失ったり、変なところに気を取られたり。たぶんそういうところが影響していたのかな?って。

――でも最後は<僕が 支配してく>になるところは、片平里菜らしさなのかな?
片平何かにとらわれず、自分の心をコントロールして行かなきゃいけないとか、そういう気持ちの表れだと思いますね。

――「Hey boy!」ガツンとくるバンドサウンドですね。
片平これはギターの練習中にフザケて作った曲なんですよ。歌詞を乗せたらできちゃいました。歌詞は想像でしかないんですけれど、私もこういう気持ちになったことはあるので歌っていて気持ちイイです。

――うん、聴いていても気持ちイイです。自分の経験ではなくても、こういうシーン見たことあるなって感じでした。男の子って……って思うこと、多々ありますよね。
片平(笑)そういう気持ちをバクハツさせてみました。

――こうしてみると、「女の子は泣かない」「Hey boy!」「ironic」の3曲は、自立して行く途中にいる女の子の歌だなぁ。
片平あー確かにそうですね。「Hey boy!」も強い女の子になっていく感じがあるし。常日頃、今の自分から進化していきたいという気持ちはあります。

――片平さんの歌は、わりと自分に言い聞かせているところがあるのかな。
片平うん。曲を作るときに、誰かのために……というのは今のところないですね。まずは自分自身と対峙しながら、自分のために作っていることが多いと思います。

――そして「ぺんぺん草」はお母さんに書いた歌?
片平母親がぺんぺん草を摘んできて、「ぺんぺん草の歌作って」て言われたので。素朴でかわいらしいところが母親とリンクしたんですよね。歌詞にある“あなたにすべてを捧げます”という言葉は、ぺんぺん草をの花言葉なんですよ。それって、自分より人のことにつくす母親の気持ちにピッタリだと思って書きました。

――私も自分の母親を思い出して、やさしい気持ちになりました。
片平この曲を作って、デモを録ってすぐに母親に聴かせたら、「誰にも聴かせないで!」って恥ずかしがってました(笑)。

――(笑)かわいいですね!それでは、片平さんの2014年の目標を聞かせてください。
片平まずはワンマンツアーを成功させていいスタートを切ることと、もっといろんなことを吸収していろんな曲を作って、視野を広げていきたいですね。
(文:三沢千晶)

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