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lecca『原点回帰であって成長&変化も!パワフルなメッセージが刺さる最強アルバムが到着!!』

遊助や三浦大知など、様々なアーティストとのコラボレーションで話題のleccaが、ニューアルバム『TOP JUNCTION』を12月11日にリリースした。“それぞれのジャンクション=岐路”で自分は常にトップの選択をしているか。理想を描くことを忘れていないか。そんなタフでパワフルなメッセージが刺さりまくる、lecca史上最強のアルバムに迫る!

原点回帰に近い感じと進化していく自分自身も表現できた

  • 『TOP JUNCTION』【CD+DVD】

    『TOP JUNCTION』【CD+DVD】

――制作の方向性は?
lecca前作『ZOOLANDER』が比較的、幅広い方に聴いてもらえる楽しい作品だったとしたら今回は自分自身がいま聴きたいことを書いた、いってみれば自分の尻を叩くような1枚になったかなと。最近これを聴きながら毎日走っているんだけど、歌詞の随所随所から“もっとできるだろう?”って、改めて問いかけられている気がしていて。私も含め聴き手の方にも今のままで満足しているのか、満足してないならどこまでいきたいのか、そんなことをもう1回意識してもらうアルバムになった気がします。

――leccaさん自身がそういう前のめりな心境だった?
leccaここ1年ぐらいは本当にそんな心境だったと思います。物理的に子供が乳離れをしてやっと普通の生活ができるようになったこともあり(笑)、ようやくいろんな情報をインプットできるようになりまして。等身大の自分の目線に戻って見えてきたものを改めて追及した時期だったんですよ。なので自分的には原点回帰に近い感じだったかもしれない。ただ、サウンド的にトラックにロック色が入っていたり20代の頃とは視点が変わっていたり、成長や変化している部分はもちろんあって。長い軌跡のなかで進化していく自分自身も表現できたかなと。友だちのC&Kとかにも「leccaさん、歌が上手くなりましたね」とか言われましたしね(笑)。

――leccaさんに歌がうまいってある意味、斬新なホメ言葉(笑)。
leccaでも私は基本、本当に歌がうまくないんですよ。謙遜とかじゃなく個性派?(笑)。ただみんなに届く歌を書いて届けるためには、やっぱりスキルを上げる必要があって。メジャーデビューから8年ぐらい経つけど、初年度の自分よりは上手くなっているかなと。そうすると作る曲も変わってきて、このアルバムでも「to be continued」とかサビのメロディーがすごく動く曲なんだけど、3、4年前の私ならライブで歌えなかったと思うんですよね。

――1曲目の「RUNWAY」とかも、今までのleccaさんの曲にはなかったメロディーラインですよね。
leccaレゲエとかHIP HOPのバースに近いものをサビに持ってくると、どうしてもメロディーがペッタリするというか。動かないメロディーになるんですね。でも今回はジャンルを超えてじゃないけど、聴いた時に一番気持ちいいところに持っていくためにこれぐらいメロディーが動いた方がいいかなと。そう思えたのはこの夏『ROCKIN’ ON JAPAN』に出たっていうのも大きくて。ここで偉大なロックアーティストや名曲を目の当たりにして楽しかったと同時に、すっごい悔しかったんですよ。自分が好きなダンスホールやHIP HOPでこういう大きなフェスがなぜできないんだろう、うまいことリミックスできれば面白くなるんじゃないの?って。その実験段階としての「to be continued」や「RUNWAY」だったりするんだけど、その一方でRHYMESTERと一緒にみんながカッコイイと思えるようなダンスホールの「Sky is the Limit」みたいな曲も入れて。

常に自分が思うトップ、ベストなものをやりたい

  • 『TOP JUNCTION』【CDのみ】

    『TOP JUNCTION』【CDのみ】

――「Sky is the Limit」は最強タッグナンバー。男性陣と互角に渡り合っていますね。
leccaいやいやさすがに、大先輩なので私は借りてきた猫のような状態でした(笑)。でもRHYMESTERの持つ強さや説得力をお借りして、それぞれの色がうまいこと入った曲になったと思っていて。自分たちが好きな音楽っていうのはやっぱり変わらずにあるわけで。どうにかそれを聴かせられないか、届けられないか。そんな強い決意みたいなものをこの曲に込められたと思っています。

――時代の流れや周りの状況は変わっても、信じたものを貫いていく。そして貫くためには自分が描く未来に責任を持つ。その覚悟はあるのかと今作からは問われている気もしました。
leccaそうですね。焦りや不安、憧れや夢もすべて、それを現実にするのは自分の意志と実行する力。その道筋を信じないと意志はなかったものと同じになってしまう。でも私自身、前作の時に一度、理想を描くことをやめたところがあって。良くも悪くも現実ばかり見ていた部分があるんですね。そこを経ていままた夢を持つことが大事だなと。自分が思う一番いい形をどうしたら実現できるのか、改めて理想を描いている心境なんです。だから断捨離とか清貧の思想とかも素晴らしいとは思うけど、すごく疲れているからここにあるものでいいやとか、求めれば手に入るのに怖いからという理由で動かないとしたらもったいない。Mummy-Dさんも歌詞で言ってるけど“もっともっと”って求める態度や気持ちも大事なんじゃないかなと思っていて。もしかしてそれは時代に合ってないかもしれないけど、私自身は基本そういうタイプなんですよ。

――常に満足しないタイプ?
lecca今いる場所に立ち止まっていたいと思うことはないですね。自分の曲に満足したこともないし、挑戦することを面倒くさいとか疲れるとかも思わない。それで失敗しても痛くても痒くもないんです、私(笑)。むしろやらないで後悔する方が苦痛。だから何かを選択するときも、ラクとか無難という基準で選ぶことを良しとしないところがあって。常に自分が思うトップ、ベストなものをやりたいという基準で選んでいきたいなと。

――タイトルの『TOP JUNCTION』はまさに、その意思表示の表れですね。
leccaそうですね。大人になればなるほどいろんな責任や重圧がかかるけど、そこに負けない情熱や気持ちが一番重要。それさえあれば自分の道筋をちゃんと選べると思うので、これを聴いてくれる人が“それぞれのジャンクション=岐路”で、自身のベスト、トップを選べますように、そんな気持ちを込めています。そのためには大人ももう一度“理想”を持つことが大事。私自身、それをすごく実感していますね。
(文:若松正子)

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