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ORICON NEWS
BIGBANG『15万人動員した前代未聞のエンターテインメントショーをレポート!
磨きがかかった、日本語でのMC
またきらびやかといえば、今回のステージ演出!以前、インタビューの際に、「前回の『BIG SHOW』が僕らBIGBANGが作り上げたものだとしたら、今回の『ALIVE TOUR』は、BIGBANGと(レディー・ガガらを手がけた)アメリカの(ライブ制作会社ライブネーションの)ローリーアン・ギブソンという戦友たちと作り上げた、西洋と東洋の究極のコラボレーションライブ。ファンの人たちと一緒に楽しむことはもちろん、それ以上にショーとして、ファンの人たちを圧倒させるようなステージ作りをしています」とG-DRAGONが言っていたように、宇宙という巨大空間を舞台に、近未来をイメージさせるスペクタクルな世界が広がり、この場所がライブ会場であることを忘れてしまうほど、BIGBANGが作り出す異次元へワープ。さらに「サウンド的にもパフォーマンス的にもクオリティーが上がっている!」(G-DRAGON)と自信をたたえていたように、今回のツアーでは多数のダンサーのほか、黒人バンドを従え、生演奏による躍動感あふれるダイナミックなサウンドを構築!当然ながら、5人のハイクオリティーなパフォーマンスも、より各々の個性が際立ち、ソロコーナーで大爆発!G-DRAGONとT.O.Pは、GD&TOPとして「ポキガヨ」や「HIGH HIGH」で、対極にある2人の個性をぶつけ合わせ、各々が自由奔放に動き回りながらも、向かい合うとピッタリと息を合わせる。V.Iは、レーザー銃を片手にハードボイルドなパフォーマンスで「Storong Baby+WHAT CAN I DO」を披露。SOLは、完璧に鍛えられた肉体をさらけ出し、「ONLY LOOK AT ME+WEDDING DRESS」でパワフルかつしなやかなダンスを、D-LITEは、彼のカラーである黄色の照明に包まれる中、アルバム『ALIVE』に収録されたソロ曲「WINGS」を真っ白な羽根をつけ、ワイヤーで空中を浮遊しながら熱唱した。
また今回のツアーでさらに磨きがかかったといえば、日本語でのMC。日本語が堪能なV.IがメインMCとしてほかの4人を引っ張りながらも、無茶ぶり。いつになく強気なV.Iは、「8年前から一緒だから、メンバーの性格、キャラクター真似することできるでしょ?」と、1人ひとりにBIGBANGメンバーのモノマネを強要。最初は抵抗気味だったメンバーも最後にはノリノリに。また人気芸人スギちゃんの「ワイルドだぜ!」に加え、さいたまでは「ミュージックお願いします!」といきなり軽快なピアノの音が流れ始め、COWCOWの「あたりまえ体操」が新たに登場!日本のお笑いを研究しているV.Iらしいナイスなチョイスに会場は大爆笑!さらに体調不良だったスギちゃんに「スギちゃん大丈夫?ホントに心配だよ……全然ワイルドじゃないじゃん(笑)」と気遣いもみせるなど、パフォーマンスではほかを寄せ付けない圧倒的なオーラを放つ5人であるが、MCではまったく異なる、無邪気な一面、親近感を感じさせ、観客を引き込んだのだった。
ドーム公演を期待させる充実の日本公演!
なんとさいたま公演では、ニューアルバム『ALIVE -MONSTER EDITION-』(6月20日発売)から「MONSTER」をいち早く披露し、観客のテンションは一段と上昇!そんなテンションがメンバーにも伝染し、アンコールでは、おなじみの「声をきかせて」「MY HEAVEN」に加え、急遽「FANTASTIC BABY」「FEELING」「BAD BOY」をステージを汗だくで駆け回り、転げ回り、気づくと客席に降り、ファンと直接コミュニケーションをとりながら熱唱した。
またこの日は、T.O.Pから2年ぶりの映画出演とG-DRAGONから8月にソロアルバムがリリースされることが発表!同ツアーの追加公演として、11月23日京セラドーム大阪、12月5日東京ドームの2大ドームで『BIGBANG ALIVE TOUR 2012 IN JAPAN SPECIAL FINAL IN DOME』を行う。「本当にみなさんの応援に感謝しています。さいたまたまたま〜」(SOL)、「今日は本当にありがとうございます。帰りたくないよー(笑)。愛してます」(T.O.P)、「これからもみなさんと一緒にたくさんの思い出を作っていきたいです」(G-DRAGON)、「ツアーを通していい思い出、いいエネルギーいっぱいもらえました」(D-LITE)、「最近日本でいろんな仕事をやらせてもらっていて、まだまだ僕たちは日本語が下手ですが、日本のファンのみなさんを好きな気持ちは誰にも負けません!今年はBIGBANGにとって勝負の年。勝利するためにみなさんの応援が必要になります。これからもBIGBANGをよろしくお願いします」(V.I)。充実の日本公演を経て、世界でさらなるエネルギーを蓄積、パフォーマンス力をアップさせた5人が、夢であったドームでどんなステージを魅せてくれるのか。今回のライブが文句のつけどころがないほど素晴らしい内容であっただけに、今からその瞬間が非常に楽しみである。
(文:星野彩乃)
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