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SixTONES新曲「CREAK」、ミステリアスな世界観に引き込むダンスチューンで多彩な表現力を確立
黒と白の空間で見せる不可解で、不可能な世界
また曲が進むにつれ力強さを増していく歌唱パート。サビで急速に動き出す疾走感あふれるメロディは、まるで事件が解決へと近づいていくようなドラマのストーリー性さえも感じさせる。今まで異空間に映し出されていた6人が、サビでモノクロの空間に会し統一感のあるダンスを見せる様は圧巻だ。
印象の異なる2曲を披露した『CDTVライブ!ライブ!!』
昨年8月にYouTubeにサプライズ公開された1曲「PARTY PEOPLE」では、カラフルな柄シャツ姿で登場。夏のテンションで、恋を思いっきり楽しむ“パリピ”な歌詞。その世界観にふさわしく、終盤には水鉄砲片手に、いつも以上に自由にパフォーマンスを楽しんでいるように見受けられた。
一方でリリースを控える「CREAK」では、黒を基調とした衣装を着用。ステージのライティングもどこかダークな雰囲気。ダンスに着目するとサビ前、シンプルなバッグライトに照らされストップしたあとは、一気に加速。疾走感あふれる振り付けと、目まぐるしく6人を追いかけるカメラワークが、この曲のミステリアスな雰囲気を助長させた。
SNSで驚きの声があったのは、2番のパフォーマンス。京本の歌い出しからはじまり、力強く美しいファルセットを響かせる。ジェシーと掛け合いの歌唱で圧倒させ、各メンバーが複雑な歌割りを歌いこなしていく。曲調が変わるとともに、曲の世界観にどんどん引き込まれていくのを感じる。
あまりにも雰囲気が異なるこの2曲を同日、地上波にてフルサイズでパフォーマンスした6人。曲の世界観を大切に表情を変える姿は、ジャニーズきっての曲幅の広さを誇るSixTONESだからこそ叶う技巧と言っても良さそうだ。
ところで、YouTubeショートに公開された「CREAK」のダンス動画、ソロカットを見てみると、6人が同じ振り付けを踊っているようには見えない。かねてから、自分たちの個性あふれるダンスを「ダンスが揃わない」と皮肉に表現してきたSixTONESの個性が爆発しているのだ。しかし、MVで見ると、各々の個性はありつつ、しっかりと揃っているから不思議だ。これこそ、個の強みを持った6人が集結し、1つのSixTONESとなった6人の魅力だろう。
「恋」と「愛」を表現した6人のソロ曲と通常盤収録曲
松村、高地優吾(高ははしごだか)、ジェシーのソロ曲が収録されている初回盤Aは「愛」をテーマにした3曲。初回盤Bには、相手への想いやうまくいかないもどかしさなど「恋」を歌う京本大我、森本慎太郎、田中樹のソロ曲が収められている。それぞれのポイントを紹介したい。
初回盤A
「ガラス花」(松村北斗)
松村本人が「こんなにも人間味ある、真っ透明な音楽に僕は出会ったことがありません」とコメントする「ガラス花」は、彼のまっすぐな歌声が心に届く1曲。「CREAK」での歌い方とは印象の異なる純粋な歌声は、歌詞の中に出てくる「僕」と「君」が何者でもない、それでいて特別な2人であることを表現しているようだ。
「MUSIC IN ME」(高地優吾)
SixTONESの元気印、高地は日本語ラップ調の楽曲に挑戦。爽やかなメロディラインに乗せて彼が歌うのは、彼自身、そして彼を支える仲間やメンバー、ファンに対する感謝の気持ちだ。「いるだけでいい」と思わせる彼自身の等身大の姿、そんな彼の中で流れていた音楽をタイトル通り表現してくれている。
「Never Ending Love」(ジェシー)
初ソロ曲ということで、憧れの堂本剛に楽曲提供を依頼したというジェシー。しっとりとしたピアノのメロディラインにのせ、囁くように歌うAメロ・Bメロ。そこからサビに向かっていくにつれ、彼の持ち味である伸びやかで雄大な歌声を発揮した贅沢な1曲に仕上がっている。一筋縄ではいかないこの楽曲を、楽しみながらファンの前でパフォーマンスしてくれる姿が眼に浮かぶ。
初回盤B
「We can’t go back」(京本大我)
京本が今まで作り貯めてきたデモの中から選ばれたのは、7年前に制作したという「We can’t go back」だ。今は結ばれていない好きだった相手に対する純粋な想いを歌うこの曲は、京本曰く「失恋ソング」ではなく「ラブソング」だそう。目を瞑れば広がる歌詞の世界観に身を委ねて聞きたい1曲だ。
「Love is...」(森本慎太郎)
数々のラブソングでたくさんの人の心を掴んできた平井大と、森本慎太郎がタッグを組み出来上がった楽曲。森本の甘い歌声と、ストレートに想いを表現した歌詞の相性は抜群。海で夕陽を眺めながら、聞きたくなるチルな雰囲気は年中通して繰り返し聞きたくなること間違いない。
「Sorry」(田中樹)
SixTONES結成以来、ラップパートで自身の強みを発揮してきた田中はメロウな雰囲気で始まるR&Bサウンドで勝負。しっかりと刻まれたビートの中で、「恋」の不甲斐なさを表現したようなストーリー性のある曲になっている。SixTONESの6人で表現するデモ曲だった同曲を、田中は1人でどのように表現したのか。必聴だ。
通常盤
「Eye to Eye」
ジェシーの柔らかな高音域の歌声と京本大我の突き抜けるようなハイトーンボイスから始まる「Eye to Eye」は、言葉にできないことや話すだけでは足りないことも、目と目を合わせればきっと通じ合えるという前向きなメッセージを込めたポップソング。タイトル曲「CREAK」とは対極にあるような爽やかな1曲だ。
「WHY NOT」
エモーショナルなダンストラックに乗せた「WHY NOT」は、規則性のあるメロディが耳に心地良い1曲。歌詞の中に登場するのは、一筋縄ではいかない小悪魔な相手。その思わせぶりな態度に嫌気がさしながらも、ハマっていくもどかしさが表現された大人の恋愛を思わせる楽曲に仕上がっている。
「こっから」-Old School Breakin’ Remix-
タイトル通り、70年代から80年代のヒップホップ「Old School」な表現がされている。曲に合わせてブレイクダンスをしている姿が、目に浮かぶようなスクラッチや、メロディがストップする部分は「こっから」の歌詞に秘められたエモーショナルな情熱を掻き立てるようなアレンジに仕上がっている。
文:於ありさ
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