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LiSA、2年ぶりのアルバムが完成 新たな一面や希望を込めることができた珠玉の作品

 ソロデビュー12年目に歩み出したLiSAが、6枚目のアルバム『LANDER』を発売する。「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」主題歌の「炎」を含め、「希望を込めることができた」と晴れやかな表情で語る彼女が、2年をかけて制作したアルバムの全体像について語った。

「どうしようもない出来事もあったけれど…」“新しいLiSA”を作ることができた2年間

  • アルバム『LANDER』【完全数量生産限定盤】

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──アルバムの制作期間中は、コロナ禍とも重なりました。LiSAさんにとってどんな時間でしたか?

LiSA 今年4月、10周年の締めくくりとして立たせていただいた日本武道館のライブ(LiVE is Smile Always 〜Eve&Birth〜「the Birth」)が終わった瞬間に、新しい惑星に着陸したような感覚がありました。この2年、素晴らしい瞬間もどうしようもない出来事もあったけれど、そこを駆け抜けたときに「ここからまた新しいLiSAの音楽を作っていこう」という希望を見出すことができました。聴いてくれる皆さんにとっても未来が楽しみになるようなアルバムになったら、という思いを込めて作りました。

──アルバム発売に先行して配信された「NEW ME」は、編曲に7人のミュージシャンがクレジットされているのも異例です。

LiSA 彼らはライブのバンドメンバーなんです。4月のライブで初披露したときはまだレコーディング前で、ライブでそれぞれのパートが肉付けして完成した曲なので、皆の名前を記録しておきたかった。そもそもLiSAというアーティストは、私だけのものじゃない。たくさんの人が関わって作り上げているという感覚があるので、バンドメンバーで「新しいLiSA」を作ることができた、という意味でも大切な曲になりました。

──この2年間のタイアップ曲に加えて、書き下ろし5曲も収録されています。歌劇を思わせる「逃飛行」を作曲した伊澤一葉さんとは初タッグですね。

LiSA 展開によって場面がさまざまに変わっていく楽曲で、踊るようなメロディーにつられるように歌詞も浮かんできました。伊澤さんの作る楽曲には梶浦由記さんにも通じる、クラシカルなサウンドの中に明確なポップスへの意識があると感じています。アルバム全体を俯瞰したときに、伊澤さんだったらきっと「明け星」「白銀」「炎」の強力な世界観と私のロックの世界を橋渡ししてくれるんじゃないかと思ってお願いしました。

本心をさらけ出す作詞は苦しい瞬間も…「この2年間のその時々の感情をえぐりながら書いた」

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──その3曲の前に収録された「シャンプーソング」は、ザクザクとしたギターのロックナンバー。a flood of circleの佐々木亮介さんが作詞作曲、a flood of circleが編曲を担当されています。

LiSA 私はa flood of circleが大好きで、特に佐々木さんが楽曲を通して解いている思想や哲学のようなものがいつも心にストンと落ちるんです。この曲には「コロナ禍でたまった鬱憤やモヤモヤを、LiSAのエッジィな声でシャンプーのように洗い流してほしい」という思いを託してくださった。まさにいま、私が歌いたいロックでした。歌詞も含めて佐々木さんにお願いして間違いはなかったなと思いましたね。

──アルバム収録曲の多くをLiSAさんが作詞しています。作詞をするプロセスで苦しい瞬間はありましたか?

LiSA この2年間のその時々の感情をえぐりながら、本心をさらけ出して書いたので、苦しくなかったと言えば嘘になります。ただ楽曲に助けられたこともたくさんありました。堀江晶太くんが作曲してくれた「dis/connect」は、アップテンポな音符に引きずられるように、歌詞を詰め込みました。ポロポロと溢れてくる感情も含めて、言葉遊びのような早口だったら弱音を吐いてもバレないかなと思って(笑)。
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──ご自身で作詞作曲した疾走感溢れるロックナンバー、「悪女のオキテ」はいかがでしたか?

LiSA この曲はアルバムが完成しかけた時点で「あれ? 私まだ力が有り余ってるな」と感じて作らせていただいたものでした。ラストスパートを駆け抜けるように、腕をブンブン振り回しながら作った感覚があって(笑)。とにかく作っていて楽しかった1曲ですね。

──アルバムが完成しても力が有り余っているとは、すごく頼もしいですね。これからの活動がますます楽しみです。

LiSA でも、やはり楽曲はライブで完成するという感覚があって。そういう意味では、このアルバムに収録した楽曲たちはまだ作りきれていないんですね。1日も早く、皆と声を合わせて完成させたいなと思っています。

(文/児玉澄子)
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