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高橋真梨子が48年の歌手生活を総括、日本の歌謡界をけん引した“歌”の魅力とは?
“紅白”には5回出場、「for you...」「桃色吐息」などのヒット曲で歌謡界を彩る
歌手生活48年を迎えた高橋真梨子
2017年の出演時には、紅組歌手として最年長記録(当時68歳)を更新するなど、国民的歌手として地位を確立している。ここではベストアルバム『高橋千秋楽』を紐解きながら、高橋のこれまでのキャリアを改めて紹介したい。
高橋真梨子の歌手人生は、日本の歌謡界の歴史そのものだと言っていい。博多出身の高橋は、ジャズプレイヤーだった父親の影響で10代の頃からジャズシンガーを目指し、16歳で上京。博多に戻り、ライブハウスに出演している際にスカウトされ、ペトロ&カプリシャスの2代目ボーカリストとして1973年にデビュー。「ジョニィへの伝言」「五番街のマリーへ」などのヒットにより、一躍注目を集めた。
1978年にソロに転向し、1982年には「for you...」が東京音楽祭世界大会で金賞を受賞したことをきっかけにロングヒットを記録。1984年のシングル「桃色吐息」の大ヒットにより、本格的なブレイクを果たした。90年代以降も「はがゆい唇」「ごめんね…」「フレンズ」など、日本人の耳に馴染んだ数多くのヒット曲を送り出している。
海外でも絶賛、性別や世代を超えて支持される歌声
8月26に発売された『高橋千秋楽』
海外公演も積極的に行ってきた。1993年、2008年、2016年にニューヨークのカーネギーホールでの公演を開催。カーネギーホールの大ホールで3度の公演を行った日本人歌手は、高橋ただ一人だ。また、ロンドンのロイヤルアルバートホール公演(1994年)のほか、香港、イタリア、ハワイなどでもコンサートを開催し、海外在住の邦人はもちろん、海外のファンも多い。また、各国のマスコミもその歌声を絶賛するなど、その知名度はいまやワールドワイドに広がっている。
“千秋楽”に込められた意味とは? 新曲に反映されたリアルな感情
『高橋千秋楽』というタイトルには、これまでの歩みに対する千秋楽、毎年行ってきた全国ツアーに対する千秋楽という意図が込められているという。これで終わりではなく、一度立ち止まった後にリスタートがあるかもしれないし、音楽家としての千秋楽はもっと先かもしれないという前向きな意思も込められているとか。70年代から数多くの名曲を生み出し続ける一方、40年以上に渡って全国ツアーを継続し、日本中の音楽ファンを魅了し続けてきた高橋真梨子。これまでのキャリアを追体験できる『高橋千秋楽』をじっくり堪能しながら、コロナ禍の影響により2021年に延期(一部中止)されたラストコンサートツアーを心待ちにしていたい。
※高橋の高=はしごだか
高橋真梨子 テレビ出演スケジュール
8月29日(土)後11:00〜『SONGS』(NHK総合)
9月5日(土)後6:00〜『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)
★高橋真梨子 オフィシャルHP(外部サイト)
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