(更新:)
ORICON NEWS
【2016年 年間音楽&映像ランキング】嵐が前人未到の記録達成!AKB48がシングル年間V7!!
【アルバム】 1位〜25位/26位〜50位/51位〜100位
【アーティストトータルセールス】 1位〜5位
【DVD】 1位〜25位/26位〜50位
【ミュージックDVD】 1位〜25位/26位〜50位
【Blu-ray】 1位〜25位/26位〜50位
【ミュージック Blu-ray】 1位〜25位/26位〜50位
【総合ミュージックDVD・Blu-ray】 1位〜20位
嵐から喜びのコメントが到着!
大躍進の乃木坂と欅坂、新たな局面を迎えたAKBの“公式ライバル”勢
シングルでは、AKB48作品が上位4位までを独占するという“恒例”的なランキングを形成しているが、そのすぐ下で大きな変革が生まれている。トップ10に乃木坂46が16年に発表した作品が3作ランクインし、最新作「サヨナラの意味」がAKB48の背後にピタリと位置する形となった(アルバム『それぞれの椅子』も女性グループでは唯一のトップ10入りを果たした)。さらに、この2組に続く女性グループのポジションに欅坂46の3作品が収まっている。2016年に最も注目を集めたニューカマーであり、デビュー1年に満たない状況下でのこの成績は驚異的ですらある。アイドル然としない楽曲のクオリティ、センター・平手友梨奈が醸し出す大物感など、規格外のアイドルグループの登場は鮮烈ですらあった。「坂道」シリーズと称される乃木坂46と欅坂46は、「公式ライバル」として乃木坂46が結成されてから5年。『アーティストトータルセールスランキング』では、乃木坂46が3位、AKB48が4位と、その対決は新たな局面を見せていくこととなった。
男性グループでは、Hey!Say!JUMP、関ジャニ∞、Kis-My-Ft2といったジャニーズアーティストが安定の強さを見せている(Hey!Say!JUMP、Kis-My-Ft2はアルバムランキングでも好位にポジショニングしている)。しかし他方では、SMAPがCDデビュー25周年、同じくKAT-TUNがCDデビュー10周年でその活動にひと区切りをつけるという衝撃的な動きもあった。「世界に一つだけの花」に日本中の“想い”が集まり、歴代セールスランキングのトップ3にまで押し上げたのは、2016年のミュージックシーンにおける最大のトピックではなかっただろうか。
星野源やEXILE TRIBEのメンバーら、俳優としても飛躍した1年
最終話視聴率20.8%と大台超えしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)で“ムズキュン”男子を演じた星野源。その主題歌であるシングル「恋」とアルバム『YELLOW DANCER』が32位にランクイン。EXILE TRIBEのメンバーが出演し、ドラマ&映画で注目された『HiGH & LOW』のアルバムが5位。双方ともにアーティストだけでなく俳優としても飛躍した1年になった。
宇多田ヒカルやHi-STANDARD、“原点回帰”とも言える挑戦で新たな伝説を刻む
そして、アルバムで世間を賑わせたのは、長い沈黙を破ってアーティスト活動を再開させた宇多田ヒカルの『Fantome』(3位)。8年ぶりのニューアルバムは、天才と称された彼女の音楽センスに熟成と豊穣の期間を与え、高い完成度を伴うこととなった。複数形態での発売が中心の昨今にあって、1種類での発売に敢然と挑み、期待に違わぬ成果を残した、音楽シーンのジャンヌダルクとして宇多田伝説は新たな章へと進んでいく。
動画の世界でピコ太郎が世界の注目を集めたが、それよりも先に欧米のファンを熱狂させたのがBABYMETAL。もはや海外の熱が日本に逆輸入されたと言っても過言ではないほどの世界的人気を博している彼女たちは、日本人初となる英国・ウェンブリーアリーナでの歴史的公演に合わせるかのように発表した最新アルバム『METAL RESISTANCE』で年間トップ20入りを飾った。
バンドシーンで人々の耳目を集めたのがRADWIMPSとback numberの2組。2016年最大の“ブーム”となったアニメ映画『君の名は。』の音楽を担当し、一気に全国区へと羽ばたいたRADWIMPS(アルバム『君の名は。』が6位、アルバム『人間開花』が15位)。2015年に頭角を現したback number(アルバム『シャンデリア』が23位)はその世界観がさらに一般へと浸透した印象を覚える。
(文:田井裕規)