27年ぶりの風間三姉妹、現在の心境や番組放送当時を振り返る

ドラマの撮影はすごく過酷で大変だったけど、3人だから乗り越えられた

――まさにお互いを信頼していないとできないことですよね。ちなみにみなさんが初めて会ったときは、どんな印象を持たれていたんですか? 今をときめくアイドルとして、それぞれご活躍だったと思うのですが。
浅香 私はデビューはしていましたけど、今をときめくアイドルではなく、迷いに迷ってるアイドル(笑)。清純派でデビューしたのに、面白い方向に行こうとしたり、模索中だったんです。でも、結花は、逆に女優さんとしてすでにテレビで活躍していたので、結花を見たときは、わぁ〜すごい! 芸能人だ! って。
中村 わかる! 私が結花と初めて会ったのは、顔合わせのときで。ちょうどメイクルームで、結花が逆毛を立てていて(笑)。「おはようございます」って挨拶をしたら、私を見ないで、鏡を見て「おはようございます」って返答されて、わぁ〜芸能人だ! って(笑)。
大西 すごい感じ悪かったみたいじゃん(笑)。全然記憶にないんだけど。
中村 でも、私は唯に対しても、芸能人だって思ったけどね。
大西 私はドラマデビューは先だったんですけど、唯とは、歌では同期で。何回か歌番組とかイベントで一緒になる機会があったんですよ。
浅香 えっあったっけ? その記憶がないんだけど(笑)。
大西 学園祭のときに、唯のストッキングが伝線しちゃって、そのときに私が持っていたストッキングを唯にあげたんだよね。
浅香 えぇー? 本当に?(動揺しまくる)
大西 本当に。だから、ドラマで共演することが決まったときに、あっ唯と一緒なんだって。
浅香 結花、ゴメン。そして、結花、ありがとうーー!!
中村 30年越しのお詫びとお礼だね(笑)。

――よかったですね。由真さんの印象はいかがでしたか?
大西 由真はね、すっごく可愛らしかった。
中村 (他人事のように)そうなんですって〜(笑)。
浅香 最初はね(笑)。
大西 フリルがついたコットンのワンピースに、麦わら帽子をかぶっていて。純粋でおとなしい子だなって印象だったんですけど。
中村 そりゃあ、大人しくもなりますよ。芸能人を目の前にしているうえに、鏡越しの挨拶ですから(笑)。

――確かに。
大西 こんな弱弱しい子でいいのかな? って、最初は唯も心配してたんだけど。
浅香 いざ撮影に入ったら、一番強い子になってました。
中村 (笑)
大西 私と唯が同期だから、撮影が始まる前は、絶対2人にいじめられるって思ってたんだよね?
中村 そうそう。でも、始まってみたら全然違っていて。
大西 むしろ私たち2人が由真のお世話をするっていう。「ちょっと台本持って」「はい」「セーラー服の襟出して」「はい」って(笑)。
浅香 由真に言われるままやってたよね。
中村 ちょっと人聞き悪いじゃん(笑)。
大西 でも、それが嫌だとも思わなかったし、私たちにとっては、普通だったから。
中村 こうやって聞くと、先輩に向かって、なんて失礼なことをしていたんだって。
浅香 由真だから、許せちゃうというか、まったく気にならなかったんですよね。
大西 そこが由真の可愛らしいところというか。
中村 きっとこの2人じゃなかったら、許されなかったでしょうね。
大西 もしかしたら、苦労してたかもね(笑)。
浅香 まあ、3人とも16,7歳の子供だったしね。
中村 当時は大人ぶっていたけど、右も左も何もわからなかったし。
浅香 いろんな経験を経て、3人とも大人になったよね〜(しみじみ)。

――こうやってお話を伺っていると、本当の姉妹といいますか、改めて3人の強い結びつきを感じます。
大西 今は家族ぐるみのつきあいをしているので、当時よりもっと姉妹感が強くなりましたね。しかも、私以外の2人はお母さんですしね。

――そんなみなさんが「Anniversary」を歌われるのも、感慨深い気持ちになりますが。
大西 言葉の1つひとつに重みがありますよね。30年間、お互いにいろんなことがあったけど、2人がそばにいてくれたから、どんなことも乗り越えられてきたんだなって。
浅香 でも、なんだかんだいって、3人でいると楽しかったんですよね。もちろんツラいこととか毎日のようにあったし、悔しくて何回もひとりで泣いたり、腹立たしく感じることもたくさんあったハズなんですけど、なぜか綺麗に忘れているんですよ。きっとそれを全部楽しかったことで埋めちゃったのかもしれないですね。
大西 苦手なこととか、不得意なこととか、それぞれにあると思うんですけど、私がダメなことは2人がカバーしてくれるし、助けてくれるし。自然にお互いが感じとって、そういった関係を築き上げてきたと思うんです。だから、2人といると安心していられることが多かったですね。撮影はすごく過酷で大変でしたけど。

――アクションも激しかったうえに、スケジュールも相当ハードだったと思うのですが。
大西 それぞれのマネージャーさんが私たちに対してすごく協力的だったんですよ。車が現場に1台しか入れないってときには、例えば、それが唯の車だったとしても、みんなで休憩するときに使っていいからねって、当たり前のようにみんなで共有させてもらっていて。
浅香 誰のマネージャーさんって感じじゃなかったよね。
中村 そうだね。みんな事務所が違うのに、そういった垣根とか一切なかったし、私たちだけでなく、マネージャーさんやスタッフさんを含めて、みんなでファミリーって感じでしたね。しかも、礼儀作法とかを教えていただいたり、みなさん基本優しいのですが、そのなかにちゃんと厳しさもあって。

またいつか、アクションは無理だろうけど、スクリーンで共演してみたい

――『スケバン刑事III少女忍法帖伝奇』は、みなさんをスターダムに押し上げたのみならず、人間形成の場でもあったと。
浅香 そこで大人が私たちのことをただチヤホヤするだけだったとしたら、多分思いきり勘違いしていたでしょうね。
中村 この作品がなかったら、私たち、どうなっていたんだろう〜。
浅香 まずこの2人に出会えてなかったわけだから。
大西 そっか〜。でも、出会えてないなんて、考えられないし、考えたくもないかも。
浅香&中村 そうだね。

――番組から派生した、ある種、企画的なグループであったにもかかわらず、こうして今もなお継続していること自体、すごいことですよね。
大西 ただただビックリですね。

――ぜひ30周年のみならず、40周年、50周年と続けていっていただきたいのですが。
浅香 この先があればいいな〜という希望を抱きつつも、気持ち的には「最初で最後」のつもりで、今回のライブに取り組ませていただいたんです。
大西 私たち3人はずっと仲がいいので、継続的に何かできたらいいな〜という思いはありますけどね。物理的な問題もありますし、何より体力が(笑)。
中村 そうだね。40周年のときは、私たち50歳過ぎだよ。

――でも、ずっとキラキラしているイメージしかないですけど。
大西 さすがにアクションは無理だろうけど、スクリーンで共演してみたいなって思いもあったり。

――そのときは当時の制服姿も。
一同 (一斉に)いやいやいや〜。
大西 そこはさすがにごめんなさい。
一同 (笑)

――決めポーズはぜひともみたいです!
中村 迫力ないかもしれないけど(笑)。

――あと、親子共演とか。
浅香 そのためにも頑張らないといけないですね。

――みなさんそれぞれの今後の目標、展望はありますか?
中村 私はロスに移り住んでから、子育てしかしていないんで、仕事に関しての展望は、今はとくにないんです。正直、久々のお仕事で、感覚がすぐに取り戻せるのか不安もあったのですが、この2人と一緒だったからできただけで、ひとりだったら、きっと無理だったんだろうなって。
浅香 本当に? むしろ昨日まで普通にやってましたって感じで、ブランクとかまったく感じることがなかったんだけど(笑)。
大西 私も。由真に対して、何の不安もなかったから。
中村 よかった。

――あくまでも家庭が優先であると。
中村 そうですね。

――浅香さんの未来像は?
浅香 昔から未来像とか、まったくない人なんですよ。じつは昨年ミュージカルに初挑戦させていただいたんですけど、やるまでは、一生絶対やらないって思っていたし、これが最初で最後ですって公言していたんです。でも、実際にやらせていただいたら、こんな素晴らしい世界があるんだって、いろんな意味で覆されたんです。昨年までは、自分の世界にないものは、ないでしょうがないってスルーしてきたんですけど、まだまだ私が知らない世界がたくさんあるんだって気付いたので、具体的な計画は何もないですけど、自分に対しての限界は作らなくてもいいのかなって。
大西&中村 いいね!
浅香 ただ予定は立てません(笑)。こうなりたいとか、ああなりたいとか、目標を立ててしまうと、そこにたどり着けなかったときに、ものすごく落ち込んでしまうんだろうなって思うので。
大西 唯は真面目なんだよね。
浅香 バカ真面目なの(笑)。

――では、最後に大西さんの展望を。
大西 私も、こうなりたいとか、こうしたいとか、あんまり考えず、いただいたお仕事に取り組んできたのですが、その中でも歌うことがすごく好きなので、何年経っても、絶対マイクは置かない、それだけは唯一自分の中で決めているんです。だから、今回、楽曲を出させていただけてすごくうれしかったですし、この先も歌うことをあきらめずに、続けていけたらいいなって思います。そして、何よりこの3人で、公私ともにずっと一緒にいられたら。これからも末永くよろしくね!
浅香&中村 こちらこそ!!

(文:若松正子/撮り下ろし写真:鈴木かずなり)

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