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3月で卒業するさくら学院メンバーに直撃!“成長期限定ユニット”に迫る

中学までの「成長期限定ユニット」として活動しているさくら学院が、今年も卒業シーズンを迎えた。この1年の集大成となるアルバム『さくら学院2014年度〜君に届け〜』のリリースとNHKホールでの卒業公演(3月29日開催)を前に、中学3年生メンバー4人を直撃した。

「本当に卒業するんだ」と実感が沸いてきた

――卒業が近づいた実感はどんなときにありましたか?
水野由結 「本当に卒業するんだ」と感じ始めたのは最近です(笑)。最後のレコーディング、最後のジャケット撮影……って最後のナントカがどんどん終わって。ライブでも父兄(お客)さんから「もう最後だから楽しんでいこう」というのが伝わってきます。
田口華 バレンタインライブで(卒業ソングの)「My Graduation Toss」や「Jump Up」を披露したら、泣いている父兄(お客)さんがいました。
野津友那乃 ライブもあと3回、2回……となってきて。
菊地最愛 受け入れたくない気持ちもあります。

――友那乃さんは中学生になって編入しましたが、当初は同級生メンバーにどんな印象を?
野津 アイドルって、正直、裏表があるんじゃないかと思っていました(笑)。だから、怖いなって。

――実際に裏はあったんですか(笑)?
野津 怖いという裏より、変人が多いなって(笑)。特に、もあ! 楽屋で衣裳に着替えないで走り回っているんです。しかも、さくら学院はひとりがやり出すと、それが当たり前になって、みんな着替え中に走り出して、私もやるようになっちゃいました(笑)。
田口 私もさくら学院に入ってからヘンになった感じはあります。ひとりでめっちゃしゃべってるんです(笑)。お風呂で普通に頭を洗いながら、取材を勝手に受けている感じで、やってもいないライブの感想を語っていたり(笑)。

――最愛さんと由結さんは背も小さかった小等部時代のDVDとかを観ることはありますか?
菊地 あります。2010年度の学院祭のDVDを観たら、自分でも「ちっちゃくて可愛いな」と思いましたけど、ダンスがひどすぎる(笑)。こんなに力を入れてなかったんだと。だんだん踊れるようになって良かったです。
水野 「声が高いな」って印象も強いです。今では考えられない高さ。中学生になって声変わりしたのか、どんどん低くなりました。
菊地 さくら学院の思い出を語れば止まらないぐらいたくさんあるのに、すごく早かった感じがします。特に中3になってからは、1ヶ月ぐらいしか経っていない気がするなかで、凝縮されていて。

――アルバムで中等部3年で歌った「宝物」には、いろいろ思い出すこともあるのでは?
田口 歌詞が私たちにピッタリです。<しゃぼん玉みたいな時間>とか。しゃぼん玉がパチンとあっという間に消えちゃうように、さくら学院に入ってから時間が流れるのがめちゃめちゃ早かったので、想いを歌に乗せられました。
菊地 毎回アルバムのジャケットの裏で身長順に並んでますけど、<ほんのちょっと伸びた背 自慢しあった日々>のところで、そのときの背比べを思い出しました。ゆいはヤバイよね。大きくなって。
田口 追いつかれそう。
水野 小等部の頃は伸びなくて悩みましたけど、牛乳を飲んで小魚を食べて、朝起きたら伸びをしていたら、中2からすごく伸びました。昨年度転入してきた(山出)愛子が小さくて(転入時132p)、私も小等部の頃はあれぐらいだったと思うと、大きくなったんだなって。
野津 <涙が出るほど笑ったこと>という歌詞もピッタリです。本当にさくら学院で笑いすぎて。
水野 ゆなのが面白いんだよ(笑)。
菊地 ライブ前にラーメン屋さんで話し合いをして、ゆなのがトーク委員長でMCを一緒に考えていたら、「ここで転入生がハケて在校生が入って」みたいなことを見振り手振りで表すんです。話すと伝わりませんけど、その場ではみんなツボっていました。
水野 はながずーっと泣きながら笑っていたよね(笑)。歌詞の通りに。
田口 ゆなのには毎日めっちゃ泣かされていました。面白いから。笑い方も携帯のアラームみたいなんです(笑)。
菊地 ンフフフ、ンフフフ……って(笑)。あと、ゆなのが集中しているときは目が飛び出ます。ズームしているみたいにビヨーンって(笑)。
野津 無意識にやってるっぽくて。でも、それをもあに絵で描いてもらったら、目が顔から飛び出ていて、ありえないんですよ〜(笑)。
菊地 それぐらいの勢いなんです(笑)。
水野 私はさくら学院で初めて歌に挑戦して、今は夢中になっています。「宝物」は卒業してからもワクワクすることが待っていると感じられる曲です。5年後や10年後、自分に元気がないときに聴いたら、メンバーと助け合いながら頑張ってきたことを思い出して、パワーをもらえると思います。

卒業後、目指す道は!? さくら学院での生活は実際の学校より内容が濃かった

――そういうメンバーとの友情を感じた思い出もありますか?
田口 お誕生日のメールとか?
水野 みんなジーンとくることを書いてくるよね。
田口 同期の(磯野)莉音が普段はサッパリした子なのに、最後に「大好きだよ」と書いてくれたり。
水野 「さよなら、涙。」の歌詞にもありますけど、「遅い時間にごめん」って泣きながら電話で相談してくれる子もいて。頼ってもらえるのが嬉しかったし、自分は卒業生に励ましの言葉をもらって背中を押されて。後輩にも先輩にもすごく恵まれました。
菊地 生徒会長になって、いろいろな壁に当たったとき、支えてくれたのはこの中3メンバーでした。悩んでいても、私から言うまで普通に接してくれるやさしさが嬉しかった。ゆなのは私が会長になったとき、手紙をくれました。
野津 「もあが生徒会長のさくら学院にいられて良かった」と書きました。
菊地 さくら学院ではよく手紙を書くんです。ゆいとは最近も真剣に話し合って、私の気持ちをすごく考えてくれていると思ったし、はなは本当に頼れる存在。ぶつかることもあるけど仲が良くて。本当にこの中3組で良かったといつも思います。

――卒業後はそれぞれどんな道を目指していくんですか?
野津 私は小さい頃からコメディが大好きなんです。『スイート・ライフ』という海外ドラマや、尊敬する深津絵里さんの出ていた映画『ザ・マジックアワー』とか。落ち込んでいたときにそういう作品を観て、笑って全部吹き飛ばしていたので、自分も人を笑わせる演技ができる女優さんになりたいです。あと、トーク委員長になってしゃべることが大好きになったので、バラエティに出たりグルメレポートもしたいです。
菊地 ずっとさくら学院の事が中心で過ごしてきたので、卒業してBABYMETALのMOAMETALとして活動する以外は何をすればいいのか、まだ正直わかりません。ただ、さくら学院に入る前から「スーパーもあちゃんになりたい」と思っていて。小さい頃、『きらりん☆レボリューション』というアイドルのアニメが大好きで、(主人公の)月島きらりちゃんになるのが夢だったんです。きらりちゃんみたいな女の子が、私にとってスーパーもあちゃんです。
水野 私はやりたいことがありすぎて。さくら学院で歌とダンスで表現する楽しさも学んだし、「仰げば尊し」のPV撮影で久しぶりに演技したのも楽しかったし。中3の写真集で、いつもは制服だけど、私服や衣裳でモデルさん気分になったのも嬉しくて。芸能界にあるお仕事に全部挑戦したいので、目の前のことから1つひとつ探していけたらいいですね。
田口 歌と踊りは続けていきたいです。どっちかというと、テレビよりステージに出たくて。でも、有名になれるなら何でもやりたいです(笑)。

――趣味のプロレス関係の仕事も?
菊地 女子プロになっちゃえばいいのに(笑)。
田口 それだけはやらない(笑)。でも、好きなことがお仕事になればいいなーと思っています。

――最愛さんと由結さんは課外活動のBABYMETALは引き続きありますね。
水野 そうですね。
菊地 今、LoGiRLっていうネットのレギュラー番組を生放送でやっていて、海外で観てくださる方も多いみたいなんです。卒業してからも、私たちをきっかけにさくら学院を海外にも広める力になれたら嬉しいです。

――最後に、皆さんにとってさくら学院とはどんな場所でしたか?
野津 中学生になって入って、実際の学校より内容が濃くて、さくら学院での思い出の方が印象が強いです。自分が夢中になれた場所です。
菊地 さくら学院は大事な家族だと思っています。卒業しても絶対忘れないし、温かくて「ただいま」って帰ってこられる。いつまでも残ってほしいし、残るように私たちも頑張っていきたいです。
水野 大切な宝物ですね。卒業生たちに続いて、次は自分もスーパーレディを目指して、「さくら学院はこんな素敵な学校だよ」と発信していきたいです。
田口 何もカッコつけず、そのままの自分でいられる場所です。さくら学院に入って良かったです。
菊地 「いつかみんなで住みたいね」って、ずっと話しています。卒業生だけが入れる寮を作りたい!
水野 そのためにもスーパーレディになります。

(文:斉藤貴志/撮り下ろし写真:ウチダアキヤ)

卒業メンバーが今の気持ちを告白

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