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UVERworld『歌詞のネタ元は意外なところに……制作秘話に迫る!』

 ドラマ『黒の女教師』(TBS系)の主題歌「THE OVER」をリリースしたUVERworld。音数の少ないミドルテンポからはじまる曲調と感情を掻き立てる歌声が印象的なナンバーだが、歌詞のネタ元は意外なところに……。今作の制作秘話に迫ります!

「THE OVER」では、歌と歌詞をとにかく届けたい

――新曲はドラマ『黒の女教師』の主題歌。ドラマ側からはどんなリクエストがありましたか?
TAKUYA∞この曲自体は去年の夏、北海道合宿で「KINJITO」や「BABY BORN&GO」を作ったときに書いていて。そのときからメチャメチャ気に入っていたので、ドラマの話がきたときに出したらOKがきたんですよ。だから特にリクエストはなくて、強いていえば曲の頭に“必殺(シリーズ)”みたいな音が欲しいっていうぐらいでしたね。


――“必殺”?!“シャキーン!”みたいな?
TAKUYA∞そう(笑)。「ラブ・ストーリーは突然に」の出だしのギターみたいな感じというか。で、あらゆる音を試したんだけど結局、アコースティックギターと歌だけっていう形になって。

―― 一番前半部分の音数も少ないですけど、その中で響いてくるドラムはかなり印象的でした。
真太郎そう聴こえるのは多分、音の乗っけ方のせいかも。あと今回は打ち込みを使わず全部生音だったのでごまかしがきかへん感じがあって。いつも以上に必死で叩いたんですよ(笑)。
TAKUYA∞僕ら的にはいろんな音色を足したかったんだけど、この曲は足すより裸にしたほうがいいかなと。今回は歌と歌詞をとにかく届けたくてこういうアレンジになったんですよね。

――歌声もキレイに歌うというより、叫びに近いような臨場感が出ていますね。
TAKUYA∞レコーディングはZepp DiverCityでの“男祭り・女祭り”のライブの翌日にしたんですよ。その前に一回録っていてもっとキレイに歌っていたんだけど、音を掻き分けて声を出していくっていうライブの歌い方が染み込んだままの方がいいかなと思って。でも歌詞カードを見ずに聴こえるように母音と子音を意識したりして、ある種いつもより丁寧には歌っているんですよ。
【真太郎】 気持ちがすごくこもっているというか。シンプルで図太いサウンドにもヒケをとらない歌声になっていますよね。

UVERworldの今“OVER=超えたいこと”とは……

――確かに歌詞も際立って聴こえてきます。
TAKUYA∞内容的にはドラマとあまりリンクしていないんですけどね。そもそも最初のテーマは僕が16歳ぐらいの時に書いたポエムなので。

――ポエム?!
TAKUYA∞僕、10代の頃はポエマーだったので(笑)。でもドラマは高校生の方もいっぱい観ると思ったので、流れ的にはいいのかなと。1番の歌詞は当時のポエム帳からそのまま引っ張ってきていてってフレーズなんて、もろ当時の気持ち。付き合って別れた子のことを書いていて“俺がビッグスターなら、あの子は戻ってくる”とか、思っていたんでしょうね(笑)。でもバンドを始めた当初も今もそれに近い気持ちはあって、あまり変わってないですよ。
真太郎僕もありますね。昔はハイスタ(Hi-STANDARD)になりたいとか、単純に人気バンドになりたいとか思っていましたから(笑)。

――わかります(笑)。今回はタイトルの「THE OVER」もすごくシンプルですね。
TAKUYA∞これは仮タイトルのまんま。自分らのバンド名でもあるし、僕らの場合意外と何も考えずにパッと出てきたタイトルがいつも良かったりするんですよ。例えば「Roots」とかも仮タイトルのままだし。
真太郎つけ方はちょっと違うけど「NO.1」もそう。タイトルが先に決まって、曲がそっちに寄っていってピッタリだったなと。

――そんなタイトルにちなんだ質問ですけど、今“OVER=超えたいこと”ってあります?
真太郎エアコンがダメな自分を超えたい。冷房がダメでつけていると具合が悪くなるんですよ。
TAKUYA∞僕はフルマラソンで3時間の壁を超えたい。3ヶ月ぐらいほぼ毎日10キロずつ走っていて、もうすぐ500キロに突入するんですよ。で、どうせ目指すなら猫ひろし先輩を抜きたいなと(笑)。せめてミュージシャンの中で一番になりたいんだけど、3時間切ったらなれるんちゃうかと思って。僕、オリンピックのマラソンの時も順位とかよりランナーの筋肉の付き方とか動かし方しか見ていなかったですもん。

―ーTAKUYA∞さんが凝り性なのは大変よくわかりましたが(笑)。本業のほうで超えたいことは?
TAKUYA∞本業は……5大ドーム制覇かな。今の俺らではムリだからこそやってみたい。
真太郎僕は近いところで11月からのアリーナツアーですかね。なんだかんだいって初なので、まずはここを成功させて超えたいです。
(文:若松正子)

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