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ORICON NEWS
超特急『他にはない独自のスタンスで人気急上昇☆注目の男性グループに迫る!』
“非アイドル”がコンセプト=僕らにしかできないことを追い求めていく
「結成してからの1年は、新大久保の路上やショッピングモールでライブをやったり、とにかく8号車(ファン)をひとりでも多く増やすように努力してきました。特にこの1年は、あっと言う間でしたね。名前が超特急なだけに(笑)」(ユーキ)
「でも、まだ走り出したばかりなので、3年目に入ったこれからを、いかにスピード感を増していけるかが、がんばりどころだと思っています」(リョウガ)
超特急は、いわゆるアイドルグループや、ダンス&ボーカルグループとは、少し違ったコンセプトを持っているのが特徴。ひとつは、「非アイドル」。通常のアイドルであれば、かっこつけて踊るところを、最新曲「Believe×Believe」では、肝心なサビで、白目をむいて頭を振るという振り付けになっている。かっこいいのに、どこかコミカルというのが、彼らの真骨頂だ。また、あくまでもメインがダンサー5人(カイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、ユースケ)で、ボーカルの2人(コーイチ、タカシ)は、バックボーカルというメンバー構成も史上初。最初はメンバー全員が「え?」と思ったコンセプトも、ライブを重ねながら各自が考えることで、自分たちなりの答えを導き出していった。
「せっかくボーカルとして入ったグループなのに、“なんでバックやねん?”って最初は思いました(笑)。でも今では、ダンサーのみんなを支えるのが、バックボーカルの存在なんだと前向きにとらえています」(タカシ)
「みんながCDを聴いたとき、普通はボーカルの顔を思い浮かべると思うけど、そうじゃなくて。ダンサーの表情や振り付け、フォーメーションを思い浮かべてもらえるような存在というイメージです。音楽を聴いたときにボーカルだけじゃない、トータルなものを感じてもらえるわけで、リスナーにそういう刺激を与えられるのは、メインダンサー&バックボーカルという構成ならではだと思います」(コーイチ)
「非アイドルという部分では、アイドルがやらないようなことばかりやっているので、初めて見た人はみんな「え?」ってなって、めちゃめちゃ笑われます。でも、普通のかっこよさは捨てているわけじゃないんです。かっこよさももちろん追求しつつ、それだけじゃないっていうのが、僕らなんです」(カイ)
「非アイドルというのは、アイドルであるかどうかということじゃなくて。要するに、僕らにしかできないことを追い求めていくっていうことなんじゃないかって思います」(ユースケ)
終着駅は東京ドーム!まだまだ道のりは険しいけど、自信はある!
「ダンサー5人は関東で、ボーカルの2人が関西出身で、タカシは大阪から通っていたから、会うのは週末だけみたいな感じだったんです。それを言い訳にして、少し甘えていた部分があったと思う。対バンを経験して、外の世界を知って、このままじゃダメだなって」(タクヤ)
以降は気持ちをひとつにして、細かくリハーサルを重ね、小ネタを挟むような曲に対しては、ライブ会場ごとに違ったネタをメンバーで考えるなど、よりひとつになって、能動的になっていったとのこと。そうした努力のかいもあって、冒頭に書いた右肩上がりの人気という結果に結びついた。CDセールスも好調で、今年3月にリリースした「ikki!!!!!i!!」は4位に、6月11日にリリースした「Believe×Believe」は6位にランクイン。さらに、8月には5大都市のZepp TOURを開催することも決まっている。そんな彼らは、「終着駅は東京ドーム」と、目標を掲げているが、「まだまだ道のりは険しい」と首を横に振るも、「自信はある」と、力強く語る。
「きっかけは何でもいいんです。「こいつらダセエな」でも「かっこ悪い」でも。見る人によって、かっこ悪いと思われるようなことを、僕らはやっているんだという自覚もちゃんとあります。でも、僕らはそれを売りにしているし、誇りに思っている。だから、「ダセエ」と思った人が次に見たとき、「かっこいい」と思ってもらえるように、全力でやっていくしかないんです。「ダセエ」とか「かっこ悪い」のままじゃ、絶対に終わらせません。振り向かせる自信があります!」(タクヤ)
かっこよさ、面白さ、すごさ、すべてを極めると豪語する彼ら。かっこいいだけじゃ物足りないという、欲張りなリスナーにはうってつけの存在だろう。いまだかつて見たことのないような、アクロバティックなステージも、一度は見る価値ありだ。名前の通り人気も超特急になるか?今年後半の活躍に、期待が高まっている。
(文:榑林史章)
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