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ORICON NEWS
FTISLAND『リーダーが初めて見せた涙――絆を感じた感動のツアーファイナル!』
謎のグループ・S.F.H EROESが2年ぶりに登場!
青い幻想的な光に包まれる中、心の奥に秘めた強く儚げな想いを叫ぶように歌った「STAY」。一変してオレンジ色のライトが照らす中、伸びやかな歌声で会場の空気を優しく染め上げた「COMPASS」。さらに後半には「always」、「PAPERPLANE」と最新アルバムの楽曲を多数披露し、約2万人の心を温かく揺らした。
またこの日は、過剰な演出を取り払い、バンド=FTISLANDとして、真っ向から音楽と向き合い、純粋に音を、ライブを楽しんでいた彼らの姿が印象的であった。しかし、そんな5人に宣戦布告!?謎のダンスグループが会場に侵入!「帰ってきた“S.F.HEROES”」とスクリーンにこれまでの活動(各地を掃除する光景)が映し出されたあと、ステージ下からカラフルなジャージに身を包んだ“S.F.HEROES”がジャンプして登場!ダンスサウンドに変貌を遂げた「Wing」に合わせて、軽快なステップ、クルクルと様変わるフォーメーション・パフォーマンスを繰り広げる。「こんにちは“S.F.HEROES”で〜す!2年ぶりですね。僕はイケメン担当のホンギです」とあいさつ。さらに「このなかで一番ダンスがうまいです」とウエーブとムーンウォーク(もどき)にチャレンジ。そんなホンギを見かねて?!「上半身担当のジョンフンです」とタンクトップをまくり上げ、鍛え抜かれた見事な腹筋を披露すると、会場から悲鳴が。「僕らがなぜダンスをやっているのか、その理由はFTISLAND先輩みたいに素敵なバンドになりたかったのに、バンドが難しくて辞めたからです」(ホンギ)と会場に笑いを誘ったあと、再び5人はリミックスされた「I want」を歌いながら真剣にダンス!180℃異なる5人の姿に新鮮な驚き、エンターテイナーっぷりを感じつつも、やはりFTISLANDに似合うのは何より楽器、彼らはバンドであることをこの後のステージで痛感。
リーダーの涙に込められた想い――。
「正直僕達は作詞、作曲、日本語もまだまだですけど一生懸命勉強して、みなさんに素敵な音楽をいつまでもプレゼントします。これからもよろしくお願いします」と深々と礼をし、5年間に蓄積された想いを吐露したジョンフン。「リーダーは責任感を一番持っている人。韓国ではバンドが有名じゃないから、いろいろと苦労があったしね……」とジョンフンの想いを代弁するホンギ。「もう、かっこいいよ!」と後ろから優しくギュッと抱きしめ、しんみりムードを一蹴。なんともホンギらしいジョンフンへのフォローに、会場は一気に和やかなムードとなった。「リーダーが泣いちゃった。初めて見たよ、俺」と茶化しながらも、ジェジンも真剣な想いを告げる。「みなさんが僕らを今まで見てきてくれたように、僕らもみなさんを見てきたということになりますよね。それってとても幸せなことだと思うんです。僕たち5人は性格が違うから、ときにはひどいいたずらをしても、ありのままの僕達を好きになってくださっていると思います。だからこそ僕達と皆さんが死ぬまで一緒にいけるんだと思います。ありがとうございます!ケンカをしたりもしてきましたが、これからもありのままの僕らのことを好きでいてください」(ジェジン)。
アンコールでは、タンクトップとジャージに着替えたメンバーが上手から登場し、観客とハイタッチをしたりと、会場を一周しながら、コミュニケーションを楽しんだ5人。そして、この日はいち早く新曲「TOP SEACRET」も少しだけ初披露され、観客は大盛り上がり!
「みなさんのおかげでこんな大きな会場でライブができるのは本当に嬉しいことだけど、ちょっと寂しいのは、みんなとの距離がどんどん遠くなってしまうこと。(1、2〜と数えて)5階もいるの?!俺たち、米粒みたいに小さく見えるんでしょ?でも、来てくれて本当にありがとう」(ホンギ)と心からの感謝を示し、「死ぬまで行きましょう」と最後に固い約束を。ラストナンバー「Flower Rock」で、まさに<RUN! RUN! RUN!>とばかりに全力疾走で駆け抜け、5人はすがすがしい表情でさらなる高みに向かってステージを後にしたのだった。
(文:星野彩乃)
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