(更新:)
ORICON NEWS
家入レオ『3rdワンマンツアーファイナル、NHKホール公演をレポート!』
ツアー最終日、夕べはドキドキしてなかなか寝付けなかった
「みんなでひとつになって、気持ちのキャッチボールをしていけたらと思います。私のライブを見るのは初めてという人も多いと思いますが、自分のスタイルで楽しんでください」。そう最初にあいさつをすると、彼女は静かに過去を語り始める。「16歳で上京した頃は、大人が信じられなくて怖かった。自分で自分を守らないと、壊れてしまいそうだった。でも、ふとした時、それは自分が求めてばかりいたからなんだと気付きました。今はまだまだだけど、自分も与えられる人になりたい」
そんなMCの後に歌ったのは「Time After Time」。胸に手を当てながら、やさしく語りかけるように歌う彼女。声や動きの端々には、少しでも気持ちを伝えたいという想いが表れた。また「Hello」では、「みなさんの声を届けてもらえますか!」と観客をうながすと、彼女の歌に続けて観客の大合唱が始まった。歌声を聞いた彼女は「すごい!」と、とても嬉しそうな表情。「もっとひとつになりましょう!」と、続けて「Shine」を歌う。天井に向かって高く伸ばした手をゆっくり胸に当てる。彼女の力強い歌声が、大歓声とともに場内に響きわたった。
「ツアー最終日、嬉しくもあり寂しくもあり、夕べはドキドキしてなかなか寝付けなくて。少しセンチメンタルな気持ちになって、子どもの頃を思い出したりしていました」
この日のMCでは、さまざまなエピソードを語った。子どもの頃、母親を傷つけてしまったことの後悔。ドライアイで、ツアー中に目薬を1本使い切ってしまったことなど。また、MCの度に照明スタッフに、「もっとみんなの顔が見えるようにしてください」と客席を明るくするようにお願いをして、3階の客席まで見渡し何度も手を振った。
平坦な道ではないけど“夢を叶えたい”と思うのは、みなさんがいてくれるから
終盤は、前作に収録の「Fake Love」や「Kiss Me」など、ノリのいいR&Bのようなグルーブ感を持った楽曲が並んだ。タオルを回して盛り上がったのは「Linda」。低めのボーカルが迫力たっぷり。「いくよー!」のかけ声で、観客が一斉にタオルを回す様子はとても壮観だ。また、代名詞「サブリナ」では、指を突き上げてジャンプしながら、会場全体での大合唱となった。
「みなさんは夢を持っていますか? 私には夢があります。道は平坦ではないけど、それでも叶えたいと思うのは、みなさんがいてくれるから。この歌をみんなへのエールにしたい」と、本編最後には「希望の地球」を熱唱。この日、ロビーには“LEO”と書かれた白い旗が設置されており、お客さんがそれぞれの夢を書き込んでいた。その旗をなびかせながら歌った。「みんなの夢が叶うように想いを込めて、一緒にジャンプしよう!」。場内がひとつになっての大ジャンプに会場が揺れた。
アンコールを含め、予定通りのセットリストを終えたものの「まだまだ伝えたいことがある」と、最後の最後に「Say Goodbye」を弾き語りで披露するというサプライズもあった。途中でアコギを弾く手を止め、アカペラで歌った彼女。そこに手拍子が重なり、いつしかステージと客席が融合していく……。2度のツアーからの経験で、今作『a boy』はライブを意識して制作した曲が多かったという。その思いが結実したこの日、家入レオという物語が“新たなストーリー”をつむぎ始めた。
(文:榑林文章/撮影:田中聖太郎)
WOWOWで家入レオのツアーファイナルを観よう!
まっすぐに前を見据えたまなざし、嘘偽りのない心の叫びを投影した歌詞、そして強い意志を込めたステージパフォーマンス、そのすべてが“凛”という言葉に集約される高い表現力と存在感を兼ね備えたシンガー・ソングライター、家入レオ。デビューから2年の間に大きな成長を遂げた家入レオが、最新アルバム『a boy』を携えて、自身最大規模のツアーを決行。同ツアーのファイナル、4月26日に東京・NHKホールで行われるライブの模様をWOWOWで独占放送!昨年末、『日本レコード大賞』優秀作品賞に輝いた「太陽の女神」をはじめ、「Message」や「チョコレート」、「君に届け」といったシングルナンバーやアルバムからの作品を中心に構成。家入レオの豊かな才能を改めて実感させてくれるステージは必見!
【番組概要】
家入レオ 3rd ワンマン Tour 〜a boy〜
【放送日時】5月6日(火・休) 午後8時〜 [WOWOWライブ]
関連リンク
・2013年 初ワンマンライブレポート
・過去インタビュー一覧
・プロフィール/CD売上ランキング
・公式サイト