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柏木由紀『夢はたくさん――着実にひとつずつ叶えていきたい!』

ウエディングドレスで登場し、1万人を熱狂させた柏木由紀の3rdライブ『寝ても覚めてもゆきりんワールド〜もっと夢中にさせちゃうぞっ〜』のDVDがついにリリース。初の横浜アリーナで感じたことをたくさん聞いちゃいました!

本当はもっとできたはず……ギター演奏だけは心残り

――横浜アリーナでの3rdソロライブ、大成功でしたね。感動しました。
柏木ありがとうございます。終わってひと安心です。特に本番2〜3週間前くらいからモヤモヤしていたんですけれど、今はスッキリしました。

――オープニングからウエディングドレスで上からブランコに乗って降りてくるという演出は、ファンの方々も卒倒したんじゃないですか?
柏木(笑)。“え、そっち?”って顔でわちゃわちゃしてましたね。みんなステージのほうを向いていて、さすがに上を見ている人はいなかったので狙いどおりです。

――初めての横浜アリーナの景色はいかがでしたか?
柏木ステージに立っても全部が私のファンの方だなんて信じられなくて。笑顔だったり見守るような目で見てくださっていて(笑)、みんな味方なんだなっていう安心感はありました。

――やりたいことを目いっぱい詰め込んだセットリストと演出でしたね。
柏木ふふふっ。そのなかでもクレーンに乗って後ろの方まで行くっていうのは絶対にやりたかったのと、あと、どうしてもサングラスをかけて途中で外したかったんです。

――今日の衣装で歌った「ロマンス拳銃」での演出ですね。それはなぜ?
柏木AKB48では、そういうことが絶対に私には回ってこないんですよ。ひとりのときだったらいいんじゃないかな?と思って。この衣装もカラフルでアイドルっぽいけど、ちょっと悪いイメージで。まっさらなデニムの生地から衣装さんが作ってくれたんです。あとやりたかったのは、楽器ですね。1stでピアノを弾いて2ndでドラムやって、3rdもなにかやろうかな〜と考えてギターに辿りついたんです。


――フレンチキスの「Rainy day」ですね。ギターは前から練習していたもんね。
柏木本当はもっとできたはずなんですよ。やっぱり無理だと思って練習を辞めていた時期があったんです。人生のなかで、やれる気がしなかったことが生まれて初めてで。だけどマネージャーさんから「せっかくギターを買ったんだし絶対にやったほうがいい」と言われて揉めて(笑)。それでやろうということになり、ギリギリになって一生懸命やったんです。最初からちゃんと練習していればもうちょっとできたはずなのに……あれだけは心残りですね。

――特筆すべきは、作詞。有言実行ですね。わかりやすい言葉でやさしくストレートに響いてきて、ゆきりんらしいなぁと思いました。
柏木ありがとうございます。作詞はすごく大変でした。音に文字を当てはめるということに時間がかかりました。私、作詞の才能は全くないと思うんですが、自分が歌うから、朗読しても違和感なく、自分の気持ちとしてしゃべれるくらいの歌詞を書きたいなと思っていたんです。その部分ではできたのかな?と。たぶんファンの方は“あ、ゆきりんが書いたんだな”って思うんじゃないかな。

――オーケストラなど見どころがいっぱいですけど、「火山灰」ではやっぱりグッときちゃいましたね。
柏木赤いドレスでアリーナの上空から見下ろしたときに、みんな赤のサイリウムを振ってくれていたんです。私、前回のライブのとき「火山灰」で泣いちゃったから、また感動しちゃってヤバいなと思ったんですけれど、絶対に同じことはしたくなかったから堪えてたんですよ。そしたら歌詞を忘れちゃって、ああなっちゃったんですよね(笑)。本当に「火山灰」の歌詞は私自身で、オーディションを受けたいという想いから始まって、今、横浜アリーナで1万人以上を前にして自分の曲を歌っているんだって思うとグッときちゃいました。

ライブを中心に、大事にやっていきたい!

――思ったんですけど、ゆきりんって……ワガママ?
柏木(笑)。あの〜頑固ですね。絶対的な自信があることとかに対しては。特にAKB48では意見を言う機会がめったにないんです。でもあれだけライブをいっぱいやっていると、“ここをもうちょっとこうしたらいいのに”と思うことがたくさんあって、それがたぶん積み重なっているんですよね。でも、ソロではできるじゃないですか。だから言っちゃうし、スタッフさんたちがどうにか形にしてくれるんです(笑)。もちろん、言った分、私もちゃんと責任を持ってがんばろうと思います。

――ゆきりんに言われたらスタッフさんも聞き入れちゃうんだろうなぁ(笑)。ファンの方々も本当に温かいですよね。
柏木たぶんすべてを受け入れてくれます。

――ファンの方はきっと“甘えてもいいよ”というスタンスなんでしょうね。その前にゆきりんが甘え上手。
柏木そう……なんですかね?(笑)。

――ゆきりんって常にファンのことを考えていて、常にファンのみなさんが喜ぶようなことをしているじゃないですか。その誠実さがあるからこそ“何でも受け入れるよ”という態勢なのかな?と。揺るがない信頼関係を感じます。
柏木信頼関係はすごくありますね。それは自信を持って言えます。

――そして今回も名言が出ましたね。「みんなの夢は私の夢」って。
柏木ジャイアンですよね〜。

――実は私も思いました(笑)。
柏木私もあとから思ったんですよ。超一方的だなって。

――いやいや、ちゃんとそのあとに“私の夢はみんなの夢”って言ってたもんね。でも本当に“ゆきりんを応援していてよかった”と素直に思えるステージでしたよ。
柏木ありがとうございます。最初はステージに立ちたい、テレビに出たいという気持ちだけでしたが、今は、ファンの方に楽しんでもらいたい、喜んでもらいたいからやっているという気持ちが強くて。そうなると本当に、みなさんが求めていることをやっていきたいと思うんですよね。

――また次の景色が見えたんじゃないですか?
柏木昔描いていた未来は、横浜アリーナが最終地点くらいに思っていたんですよ。でもそのステージに立ってみると、今度は全国ツアーをやってみたいなとか、大きな会場で2daysやってみたいなとか、贅沢な夢ですけれどいろいろと描いてしまいますね。昔は夢を口に出さなかったんですよ。横浜アリーナだってそれはさすがに無理なんじゃないかな?って心のどこかで思っていて。でも、ソロライブを3回やって、みなさんがいてくれるんだったら夢を口に出してもいいかな?って。みんなに言ってしまえば、がんばろうって気持ちが強くなりますよね。

――アーティストとして今後やっていきたいことは?
柏木やっぱりライブを中心に、大事にやっていきたいなと思います。こうやって何度かやってみると、みんなで盛り上がる曲が少ないなとか、いろいろと考えちゃうんですよね。じゃあ自分でそういう曲を作ったらいいなとかね。曲も作れるようにがんばりたいです。夢はたくさんあるので、着実にひとつずつ叶えていきたいなと思っています。
(文:三沢千晶/撮り下ろし写真:草刈雅之)

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