11年の国内新規エイズ患者数(発症後の新規患者数)は473件で、過去最高となった。先進国では唯一増加傾向を示している一方で、保健所等でのHIV検査件数は08年をピークに減少傾向を示しており、これと比例して、検査で見つかる新規HIV感染者数(発症前の新規感染者数)も08年をピークに減少に転じている。潜在的な危機が依然として続いているにもかかわらず、エイズに関する社会的な関心が希薄化しつつあることを示すデータとも言えるが、こういう局面でこそ、重要になるのがAAAをはじめとする啓発活動だ。 AAAは93年、「次世代を担う若者たちが明るい未来を歩めるよう、エイズの正しい知識を広めていこう」という趣旨のもとで、キョードーグループの内野二朗氏、MSエンタテインメントの金子洋明氏、アミューズの大里洋吉氏が発起人となり、活動を開始。ACPC、音事協、MPA、音制連、レコ協が後援団体となり、エンタテインメント業界内外の、のべ250社以上が運営会員として活動を支援してきたもので、AAAコンサートを開催し、コンサート収益金や募金、運営会員各社による支援金で毎年、啓発のためのパンフレット、ポスター等を制作、配布してきた。11年の場合なら、全国の学校や保健所など約600ヶ所に12万部あまりのパンフレットを無償で提供。これらが授業や文化祭、地域のイベント等で様々に活用されている。

この記事の画像

  • 「Act Against AIDS 2011 THE VARIETY 19- 頑張れ!東北-」と題し、開催された昨年の日本武道館公演の模様。今年は2日間にわたって日本武道館公演が行われる。
  • 「AAA コンサート2012」の概要
タグ

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索