ロックバンド・BOOWYの元メンバーでドラマーの高橋まこと（57）が11日、6月開催の福島県復興イベント『GAMBARUZO！ふくしま 2Days in いなわしろ』の参加アーティスト代表として、都内で行われた会見に出席した。福島市出身の高橋は「とにかく僕はドラムを叩くことしかできないので、それで福島県の役に立てれば」と使命感をにじませ、「全国の方が福島に集って、気持ちいい空気のもと、大自然を味わっていただけたら」と故郷を想った。

　同イベントは、東日本大震災による被害や原発事故に伴う風評被害を受け、観光客減少の歯止めと地域復興を目的に6月4〜5日（土〜日）の2日間、震災被害の少なかった福島県耶麻郡猪苗代町で開催。『福島に足を踏み入れてもらうことが、なによりのチャリティー』をテーマに掲げ、イベント趣旨に賛同し、両日参加が決定している高橋は「僕の周りでも旅館経営が危なかったり、料理長をクビになったりと被害が出てきた」と実態を明かし「“美しい福島”を取り戻すべく、これからも頑張って行きたい」と話した。

　同所では『音楽・スポーツ・食』を軸に、高橋をはじめ浜崎貴司、ふくい舞ら賛同アーティストによるスペシャルライブ、モーグルバーン逆走マラソン、猪苗代湖畔チャリティウォーク、福島物産展などさまざまなイベントを実施。現在も賛同企業・参加アーティストを募っており、高橋は「福島出身じゃなくてもいい。『俺が動かなきゃだめだ！』っていうミュージシャンの方！ いつでも来て下さい」と力強く呼びかけた。

　1988年に解散したBOOWYのメンバーは、各々が復興支援へ向け活動。ボーカルの氷室京介は支援者支援のための東京ドーム公演を“全曲BOOWY”で構成し開催するほか、ギタリストの布袋寅泰も、吉川晃司とのロックユニット・COMPLEXの再始動を発表し、ともに収益の全額寄付を表明している。