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ミック・ジャガーも太鼓判 絶頂期ストーンズが36年ぶりに蘇る

 英ロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズが、名盤として名高い『メイン・ストリートのならず者』(1972年発表)発売後の北米ツアーを撮影した『レディース&ジェントルメン』を初めて公式DVD化した。同作品は、もともと劇場用として撮影され1974年に完成したものの、一般公開されることなくお蔵入りとなっていたフィルムをボーカルのミック・ジャガーらが買い取り、映像・音源とも最新のリマスタリング技術を施して36年ぶりに蘇らせたもの。今年9月には東京・日本武道館で“ライブ映画”として公開され、ファンを歓喜させた。

ミック・ジャガー&キース・リチャーズの対面ワンマイク 

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 ミックは同DVDに収録された最新インタビューで「フィルムが傷んでいたから費用がかさんだけど、金をつぎ込んできれいにしたおかげで公開できた。音も映像同様に劣化するから修復したんだ」と感慨深げ。「バンドがすごくまとまっているね。時期によっては適当なライブをやるバンドだったけど、この映像当時はノリノリだった。選曲もいいし、見せ場もたっぷりあってエネルギーにあふれている」と自ら絶頂期のライブであることを認めている。

 DVDには『〜ならず者』収録曲の「スイート・ヴァージニア」「オール・ダウン・ザ・ライン」「ダイスをころがせ」ほか全15曲のライブ映像を収録。ミックは70年代を象徴する手法で撮影された当時の映像について「カメラが人を追うんじゃなくて、固定したフレームにメンバーが出入りするのさ。僕がフレームから外れてもお構いなし。60年代から始まった撮り方で、フレーム内で事が起こるのを待つ技法だ」と説明。撮影手法や照明の変遷も興味深い。

 特典映像としてスタジオリハーサルのほか、『〜ならず者』発売直前に英BBC2の人気音楽番組『The Old Grey Whistle Test』出演時のインタビューと、2010年の最新インタビューを同時収録。「やっぱりいい曲はたいていキースと書いているね。ジョン・レノンポール・マッカートニーも同じだったんじゃないかな」と語る1972年当時のミックのインタビューは、オールドファン垂涎もの。1963年にデビュー以来、約半世紀にわたって第一線で活躍するストーンズの歴史の長さに思いを馳せるファンも多いだろう。

 日本のファンにとって、1973年に予定されていた来日公演がメンバーのさまざまなスキャンダル問題で中止になったことは悲しい出来事だった。この1972〜73年当時を収めた唯一の公式ライブ映像に凝縮された若き日のストーンズは、かつてのファンの興奮を呼び覚ますだけでなく、新たな若いファンも開拓しそうだ。DVDは10月13日発売。

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