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結成40周年の伝説のバンド・頭脳警察が18年ぶりのアルバム発売へ

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 日本のロック創世記を支えた伝説のバンド・頭脳警察が今秋、18年ぶりのフルアルバムを発売することを公式ホームページで発表した。69年12月に活動を開始し、今年で結成40周年を迎える頭脳警察は、7月26日に『FUJI ROCK FESTIVAL’09』に出演、10月と11月にツアーを行うなど精力的に活動する。

過激な歌詞で発売中止となった『頭脳警察1』(01年に再販) 

過激な歌詞で発売中止となった『頭脳警察1』(01年に再販) 

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 アメリカでは、ロックの歴史に革命をもたらした『ウッドストック・フェスティバル』が開催され、日本では、全共闘運動など学生運動が活発となり、誰もが愛と平和を希求した69年に結成された頭脳警察。共産主義的な革命運動が台頭する時代背景の中、社会の矛盾を指摘し、弱き者の憤怒や慟哭を代弁するようなボーカル・PANTAによる過激な歌詞と圧倒的なパフォーマンスで、当時の学生や活動家たちの支持を集めた。

 3億円事件の犯人のモンタージュ写真をモチーフとしたジャケットで知られる72年発売のファーストアルバム『頭脳警察1』は、政治的に過激な歌詞により発売中止となり(01年に再販)、その後も一部楽曲が放送禁止になったり、コンサート会場では赤軍派による演説が行われるなど“反体制バンド”として注目を集めていた。

 75年に一度解散するが、90年に1年間だけの再結成を経て、01年から再始動し、ライブを中心に活動。08年6月にはシングル「時代はサーカスの象にのって」を発売している。

 9月1日にオフィシャルライブクラブ「ZNN HEADLINE」をスタート。そして、今秋にはバンドの軌跡を追った5時間にもおよぶドキュメンタリー映画『ドキュメンタリー 頭脳警察』の公開も決定している。結成40周年を迎えた日本ロック界のオリジネーターの一挙一動にファンならずとも注目だ。



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