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　動画投稿サイトで人気を博し、その正体が演歌歌手の吉幾三ではないかと噂されている謎のラップアーティスト・IKZOのCD「IKZO CHANNEL 441.93」発売記念イベントが20日（木）行われ、ライブ中に“乱入”するという設定で吉が登場した。白の作業着にベスト、ニッカポッカというお馴染みの格好で現れた吉は「俺そいつ知らねーよ」とIKZOとの同一人物説を一蹴。しかしMCでは「吉幾三は紅白出れねーかもだけど、IKZOは出れっかもわかんねぇ」とぶち上げ、会場を沸かせた。

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　今年4月頃から動画投稿サイトなどで吉の代表曲「俺ら東京さ行ぐだ」の“マッシュアップ”（別の楽曲とかけ合わせて一つの曲としたもの）が投稿され始めるようになり瞬く間に話題を集めるようになった。IKZOの名前でその数は増えていき、今回ニコニコ動画を運営するドワンゴがIKZO本人に話しを持ちかけたという設定で、IKZOのセリフの部分を再録という形で音源制作が実現したという。

　ネットで生中継された今回のイベントに“乱入”した吉は、自身の代表曲「酒よ」、新曲「NDA!【んだ！】」、「やがて世界が歌いだす」を歌いあげ、会場を盛り上げた。歌い始めの「インターネットで観てる人もいると思うけど、俺は歌うときは絶対何か見て歌ってます。だから紅白歌合戦も出してもらえなくなりました」と、突然の告白に会場には驚きが広がり、さらに「（出演時は歌詞を）手に書いたり、ハンカチを持ってそれ見て歌ったり、いろんなことして歌った」と紅白出場時のエピソードを明かすと、会場には笑いが溢れた。

　また“日本初のラップ曲”とも言われている「俺ら東京さ行ぐだ」のルーツを「板前の修業をしてた時の知り合いがアメリカから送ってきたブラックミュージックのレコード」だと話すなど、終始自由なMCで会場を楽しませていた。

　イベントにはほかに楽曲制作に参加した、同じく動画投稿サイトで人気の“らっぷびと”、MCとして女性ラッパーのCOMA-CHIが出席。ライブの模様はニコニコ動画で生中継され、約2万人のユーザーが閲覧した。


　吉幾三｜らっぷびと