藤井フミヤと尚之の兄弟ユニット F-BLOOD が、10年ぶり2枚目のアルバム『Ants』を1月23日に発売。2月4日付のオリコンアルバムランキングで16位にランクインし、兄弟の絆の健在ぶりを見せつけた。

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　80年代の音楽シーンに欠くことのできないロックバンド、チェカーズのメンバーで、実の兄弟である藤井フミヤ＆尚之。1995年にふたりの地元・福岡県に完成したマリンメッセ福岡のこけら落としで、一夜限りのスペシャルライブを開いたのが誕生のきっかけ。翌年、兄弟で作詞／作曲を手がけた猿岩石「白い雲のように」がミリオンセラーとなり、“藤井兄弟の血”を意味するF-BLOODのユニット名で、1997年11月にシングル「I」を発売、98年にはアルバム『F-BLOOD』をリリースし、全国ツアーも展開した。

　実の兄弟ならではの絶妙なハーモニーはもちろんのこと、チェッカーズやそれぞれのソロとは違ったサウンドにファンの注目を集めたが、2000年のシングル「天国までの百マイル」のリリース以来、活動休止状態だった。

　チェッカーズから数えてデビュー25周年を迎えた今年、約7年のブランクを経て活動を再開。実に10年ぶりとなる2枚目のオリジナルアルバム『Ants』は、全曲をフミヤが作詞、尚之が作曲を担当した。

　アルバムの発売日前後には、テレビの情報番組やバラエティ番組に出演するなど、まるで新人歌手に戻ったかのように、精力的にプロモーション活動を行った。

　発売当日の1月23日も、朝からテレビの情報番組に生出演。夜はヤフーの無料リアルタイム動画配信チャットイベント『Yahoo!ライブトーク』に登場し、ファン200人を招待してシークレットライブも行った。

　『Yahoo!ライブトーク』では、「渋谷のホテルで詞を書いていた時、ふと窓の外のスクランブル交差点が目に入った。交差点を渡る人々の姿を『うわぁ、アリみたいだ』と思って、今回のアルバムのコンセプトができた」「あえて鍵盤を一切使わず、ギターバンドのセッション感や勢いを大切にした。コンセプトは、4ピースバンドのロックンロール」などと、アルバムの制作秘話を語り、ライブで「恋するPOWER」「Ants」を披露した。

　また、『Yahoo!ライブトーク』ならではのリアルタイムで寄せられた質問やメッセージにも答え、「じいさんになっても、ギター弾いて歌っているのが夢」「兄弟だから一生解散がないしね。次もまた10年後といったら、50代半ばになってしまうから、5年後ぐらいかな」と、今後もマイペースで活動を続けていくことファンに誓っていた。

　4月26日から6月6日まで、全国の6カ所のZEPPを縦断する『F-BLOOD　TOUR　2008“Ants”』の13公演が決定している（6月6日、ZEPP　OSAKAの追加公演を含む）。