・・・というのはサザンオールスターズファンのみならず、一般リスナーにとっても当たり前のようなお話になっているが、今年も夏の終わりにその話題が再燃した。
今回はサザンネームではなく、桑田のソロワークス。感動的なバラード「風の詩を聴かせて」が9月3日付で初登場1位をゲット。これで、ソロとしては5作連続の首位を達成。男性ソロの5作連続の首位は、近藤真彦が「ハイティーン・ブギ」で達成して以来、25年2ヶ月ぶりの偉業となった。
このヒットの裏には映画『Life 天国で君に逢えたら』の主題歌として起用されたことが要因の一つといえそうだ。なぜなら今作は、桑田が『稲村ジェーン』主題歌の「真夏の果実」(サザンオールスターズ)以来、17年ぶりに手掛けた映画主題歌として早くから注目を集めていたからだ。
ガンで他界した、実在のプロ・ウィンドサーファー飯島夏樹氏の半生を描いたこの映画。大沢たかおと伊東美咲のW主演ということや、ベストセラーになった主人公の自伝が原作になっていることなどから、公開前から話題に。感動的なストーリーにピッタリとはまった桑田のメロウなボーカルと、彼のソロワークの真骨頂である”泣きのバラード”は、TVスポットだけを見ても胸にグッとくるインパクトを与えたといえるだろう。 一方、映画の公開前に、音楽番組などで桑田がパフォーマンスを披露したことも、このヒットに大きく作用している。
リリース直前に『ミュージックステーション』(テレ朝系)に出演し、今作をテレビ初披露。客席には目に涙を浮かべる観客もいた。また、NHK総合で放映された特番『桑田佳祐 ライブ〜風の歌を聴かせて〜』(8/25放映、9/2にNHK BSで完全版を放映)は、リリース直後の週末という、まさにベストなタイミングで今作の披露となった。
このような様々な要因の相乗効果でヒットとなったこの作品。今後の動向からも目が離せない。
(雑誌「oricon style」9/10号より)
(文・よしひろまさみち)
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2007/09/12