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俳優・タレントとしても活躍するK-1ファイターで空手家の角田信朗が、戦国パチンコ『CR 花の慶次』のテーマ曲「傾奇者恋歌」をシングルとして8月22日(水)に発売した。持ち前の声量を活かしてこれまでカラオケ番組などで歌声を披露したこともあったが、今回は“歌手”として本気でレコーディングに臨んだ意欲作。オリコンのインタビューに応じた角田は、自身の生き方に大きな影響を与えたというある“戦友”とのエピソードを交え、音楽への熱い思いを語った。
角田が今回CDを発売した過程にはある必然性がある。「僕、自分の子供の名前に賢士朗(ケンシロウ)と友里亜(ユリア)ってつけるぐらい『北斗の拳』が好きなんですよ」――普及の名作として知られるその『北斗の拳』(原作:武論尊/作画:原哲夫)終了後、90年〜93年にかけて『週刊少年ジャンプ』誌上で原哲夫が連載していた漫画が、今回パチンコ化された『花の慶次〜雲のかなたに〜』(原作:隆慶一郎「一夢庵風流記」)だった。戦国時代を駆け抜けた、ある武将の物語。
「僕はこの本にね、凄い影響受けてまして、傾(かぶ)いて生きるというね。勝ち戦で勝ってもしょうがない。死を覚悟してね、負け戦でこそ仇花散らして傾いてみせようぞ、と。こういう生き方したいなと」
“傾く”という生き方。今回の曲タイトルである“傾奇者(かぶきもの)”とは、歌舞伎役者ではなく、戦国時代におけるひとつのスタイルであり、派手な身なりで奇抜な行動をとる者を総称してこう呼んだ。人の道は外れてないが、他人とは外れた生き方を貫く。
「格闘技という道自体がね、傾いた生き方だと僕は思ってます。こんな時代に、なんで親の敵でもないのに殴り合ってるんだと」
時を経て角田は原と出会う。親友を超えた繋がり、北斗の拳では“戦友(とも)”と呼び、その続編的外伝『蒼天の拳』では“朋友(ぽんゆう)”と呼びあう。いつしか2人は朋友と呼び合うようになった。
「朋友と僕は同い年で、非常に仲いいんです。週3回ぐらいメシ食ったりしてるのかな。今まで腹割って話せる友達がいなかった2人が、20何年の歳月を経て出逢ったんです。で、僕が『俺は前田慶次の生き方にめちゃくちゃ影響受けてるよ』って言うと『あんな生き方しちゃダメですよ』って諭されて」
そんな角田が、原哲夫と「初めて一緒にした」という仕事が今回の曲。想い入れの度合いは想像に難くない。
「だから調子にのってタレント活動の延長線上でレコーディングしたんじゃないんです。僕自身、音楽が好きだというのがあるので、よくスポーツ選手がCD出したりしますが、そういうのじゃなくチャンネルを切り替えて、ちゃんとアーティストとして作品を出したい。そういうスタンスでもってお仕事させていただいてます」
アーティスト・角田信朗としてのレコーディングは2時間程度で終わった。試合で言うなら1ラウンド程度の短期決戦。今回の“試合用”にトレーニングを積んだわけでもなく。
「まったくです。カラオケも年に2、3回しか行きませんし。僕らが生きてる世界って、ゴングが鳴ったらやり直しがきかないんですよ。音楽の世界で音楽家の人たちと真っ向勝負して勝てるわけないでしょ。僕らはテイク2がない。その集中力なんですよ」
やり直しのきかない世界で生きてきた。でも、人生をやり直すことができるなら。
「次に生まれ変わって『格闘技以外の選択肢を選びなさい』って言われたら、間違いなく音楽の仕事とりますね。僕そのくらい音楽好きなんで。いろんな人のコンサートいくたんびに『あー音楽の仕事したい!』って思います」
ちなみに角田は今回のパチンコもちゃんと体験している。
「僕もこの前うってみたんですけど、まぁ曲がかからないんですよ(角田の曲は「大当たり」「リーチ」で流れる)。かかってくるのは隣の台ばかりで。俺が歌ってるんだぞ、と思いながら1万円注ぎ込んだんですけど、1回も聞けずじまい」
こっちの“試合結果”は散々だったらしい。
角田が今回CDを発売した過程にはある必然性がある。「僕、自分の子供の名前に賢士朗(ケンシロウ)と友里亜(ユリア)ってつけるぐらい『北斗の拳』が好きなんですよ」――普及の名作として知られるその『北斗の拳』(原作:武論尊/作画:原哲夫)終了後、90年〜93年にかけて『週刊少年ジャンプ』誌上で原哲夫が連載していた漫画が、今回パチンコ化された『花の慶次〜雲のかなたに〜』(原作:隆慶一郎「一夢庵風流記」)だった。戦国時代を駆け抜けた、ある武将の物語。
「僕はこの本にね、凄い影響受けてまして、傾(かぶ)いて生きるというね。勝ち戦で勝ってもしょうがない。死を覚悟してね、負け戦でこそ仇花散らして傾いてみせようぞ、と。こういう生き方したいなと」
“傾く”という生き方。今回の曲タイトルである“傾奇者(かぶきもの)”とは、歌舞伎役者ではなく、戦国時代におけるひとつのスタイルであり、派手な身なりで奇抜な行動をとる者を総称してこう呼んだ。人の道は外れてないが、他人とは外れた生き方を貫く。
「格闘技という道自体がね、傾いた生き方だと僕は思ってます。こんな時代に、なんで親の敵でもないのに殴り合ってるんだと」
時を経て角田は原と出会う。親友を超えた繋がり、北斗の拳では“戦友(とも)”と呼び、その続編的外伝『蒼天の拳』では“朋友(ぽんゆう)”と呼びあう。いつしか2人は朋友と呼び合うようになった。
「朋友と僕は同い年で、非常に仲いいんです。週3回ぐらいメシ食ったりしてるのかな。今まで腹割って話せる友達がいなかった2人が、20何年の歳月を経て出逢ったんです。で、僕が『俺は前田慶次の生き方にめちゃくちゃ影響受けてるよ』って言うと『あんな生き方しちゃダメですよ』って諭されて」
「だから調子にのってタレント活動の延長線上でレコーディングしたんじゃないんです。僕自身、音楽が好きだというのがあるので、よくスポーツ選手がCD出したりしますが、そういうのじゃなくチャンネルを切り替えて、ちゃんとアーティストとして作品を出したい。そういうスタンスでもってお仕事させていただいてます」
アーティスト・角田信朗としてのレコーディングは2時間程度で終わった。試合で言うなら1ラウンド程度の短期決戦。今回の“試合用”にトレーニングを積んだわけでもなく。
「まったくです。カラオケも年に2、3回しか行きませんし。僕らが生きてる世界って、ゴングが鳴ったらやり直しがきかないんですよ。音楽の世界で音楽家の人たちと真っ向勝負して勝てるわけないでしょ。僕らはテイク2がない。その集中力なんですよ」
やり直しのきかない世界で生きてきた。でも、人生をやり直すことができるなら。
「次に生まれ変わって『格闘技以外の選択肢を選びなさい』って言われたら、間違いなく音楽の仕事とりますね。僕そのくらい音楽好きなんで。いろんな人のコンサートいくたんびに『あー音楽の仕事したい!』って思います」
ちなみに角田は今回のパチンコもちゃんと体験している。
「僕もこの前うってみたんですけど、まぁ曲がかからないんですよ(角田の曲は「大当たり」「リーチ」で流れる)。かかってくるのは隣の台ばかりで。俺が歌ってるんだぞ、と思いながら1万円注ぎ込んだんですけど、1回も聞けずじまい」
こっちの“試合結果”は散々だったらしい。
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2007/08/28