■日米のルーツと多彩な音楽体験が育んだ独自の音楽性 英語で歌っていたかと思うと、いつの間にか日本語に切り替わっていて、さっきは新宿の公園にいたかと思えば、次の瞬間ニューヨークの地下鉄に乗っている。日本語のチョイスもフレージングも独特だ。そして柔らかな歌声にぴたりと寄り添うギターは、ボサノヴァの軽快なリズムを刻んだり、ロックンロールな歪んだ音をかき鳴らしたりとクルクルと表情を変え、背後で奏でられているのは流麗なストリングス。どの曲も複雑な変拍子に彩られている。先頃シングル「Howl」でメジャーデビューを果たしたメイ・シモネスが、そんなノスタルジックにして斬新なユニーク極まりない音楽を生み出している理由は、彼女の歩みを振り返ると徐々に浮き彫りになる。

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  • メイ・シモネス Photo:Saeka Shimada
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