2024年のクリスマスイブの夜、横浜アリーナに巨大な鳥居がそびえ立った。そこには大勢の参拝者(ファンの呼称)が集い、圧倒的で、実に楽しく、そして幸せに満ちた禊(ライブ)が展開された。全国12ヶ所を回る-真天地開闢集団-ジグザグのホールツアー『全国開闢禊 -天ト地-』、その最終公演が12月24日、横浜アリーナで開催された。
ジグザグは、既に2022年にはロックの殿堂である東京・日本武道館公演をソールドアウトさせて大成功を収めているが、今回はそれをさらに上回るスケールとなる、自身初の横浜アリーナ公演。しかも、ツアーファイナル、クリスマスイブという幾重にもスペシャルな要素が重なったこの日、会場に足を運んだ参拝者たちも、開演前からどことなく、いつも以上に心躍るような笑顔を見せながら、グッズ売場に並び、そして自分の席へと急ぐ姿が見受けられた。
開演直前、突如として会場に響き渡ったのは、命 -mikoto-(Vo/Gt)の声。影アナによってメンバー3人でグッズのペンライト(慈愚挫愚ノ光 )の使い方や注意点をアナウンスするというユーモアで会場を和ませると、少しの間を置き、琴の音をフィーチャーした荘厳なオープニングSEが会場を包み込む。
息を飲む瞬間。いよいよ開演だ。
ステージに、龍矢 -ryuya-(Ba)と影丸 -kagemaru-(Dr)が登場し、それぞれベースアンプの前、ドラムセットへと移動し、青い照明が真っ赤に変わると、ステージ上段奥にそびえる鳥居の元に命が姿を現し、「天(ama)」で禊が始まった。
ステージ上で燃え上がった炎のごとく、とにかく1曲目から圧倒的な声量でハイトーンのビブラートを場内に響き渡らせ、さらにシャウトやウィスパーボイスを縦横無尽に交えていく命。その土台をしっかりと支える龍矢と影丸の骨太なリズム隊に、サポートメンバー菅野尋(Gt)のギターがサウンドに妖艶な彩りを加えていく。
そんな重々しくも雅な美しいオープニングから、「横アリ、ぶっ飛べ!」と命が叫びながらセンターステージへ移動すると、紫のレーザーが飛び交う中で16ビートの「Dazzling Secret」、そしてデスボイスとシャウトが圧巻だった「Cry Out -victims-」、ダークなパワーがみなぎる「あいのかたち」へと続いた。
「愚かなる者どもよ。我々が-真天地開闢集団-ジグザグだ!」
命のMCに大歓声が起こると、ここでミステリアスな世界観のキャラからは一変し、トークで参拝者を笑わせる。このギャップも彼らの大きな魅力だ。
そして参拝者と「イェイ!」というコール&レスポンスを繰り返す命だったが、ふと「普段とタイミングがちょっと違う」と、広大なアリーナゆえのタイムラグに戸惑う表情を一瞬見せるも、それすらも歓びの一つであって、「この距離感やけれども、我々の心と心は常にぴったんこやからな。もう、引っ付いちゃってますからね!」と参拝者を沸かせた。
そのMC中に参拝者へ指南した「頭!(ヘッドバンキング)」が頻発した「Schmerz」、そして「燦然世界」とヘビーメタル・モード全開の曲が立て続けに披露されると、龍矢のベースも次第にアグレッシブさを増し、影丸のバスドラム連打が場内に轟く。
「夢に出てきた島田」で大いに盛り上がった後、命が「5年ぐらい前、その時はいろいろあってね、絶望に打ちひしがれていたそんな時代もあるんです。そんな時に、いつかこんな未来が来たらいいなと思いながら書いた曲を聴いてください」と語り、歌い始めたのは「さくら さくら」だった。ピアノとストリングスが美しいアンサンブルを奏で、影丸はメイン&サブスネアを叩き分けて曲の世界観を繊細に表現。桜色のペンライトで染まった会場に、命はしっかりと歌を届けた。続く「兎girl」では命もギターを手にしてギターソロも披露する。
この後も、龍矢のベースがタイトなグルーヴをドライブさせていった「Drip」に続き、「私は今、最高な気分でございます!」と始まった「最高だZ」では、トロッコに乗った命がアリーナを1周するというサプライズも。その演出に参拝者のボルテージは一気にヒートアップするが、その限界値を突破するように投入された楽曲が「バリネギ -sexy green onion-」。「ネギ振れるかっ!? 横アリ!!」という、他のライブでは絶対に耳にすることがない異次元の煽りに、参拝者たちは(そしてステージ上のメンバーたちも)笑顔となり、ネギ代わりの緑色に光るペンライトを全力で振り続けた。
とにかく楽しいライブ。おそらく、彼らの曲を1曲も知らずにこの禊に参拝したとしても、十分にジグザグの世界を堪能できたに違いない。それは彼らの優れたエンターテインメント性によるものだが、もっと根本を言えば、高い音楽性と演奏技術という確固とした裏付けがあるからこそ生み出される魅力だ。数百人規模のライブハウスで1時間程度のステージであれば、確かにノリと勢いとで乗り切ることはできる。しかし、この規模の会場で、しかも約2時間半のステージとなれば話は別。物理的に遠く離れた観客との距離を埋めるには、そこにまで届く(伝わる)歌の力と、質の高い演奏、そして聴き手を飽きさせない多彩さと、感情を揺さぶるメロディを併せ持つ楽曲が不可欠だ。図らずもそのことを実感したのが、ライブ中盤に用意された「命 -mikoto- 弾き語り」と、それに続く「影丸 -kagemaru- ドラムソロ」の両コーナーだった。
アコースティックギターを手にした命の弾き語りでは、この日、「赤鼻のトナカイ」「きよしこの夜」を歌った後、命曰く「前世の記憶なんですけども、20年以上前、おそらく命ご先祖様が13歳ぐらいの時に作ったクリスマスの曲」という紹介で、未発表のオリジナルクリスマスソングを披露。「6畳のタタミの部屋で作ったんですけど、遠い未来、この曲を横浜アリーナで歌うぞってあの少年に言ってやりたいですね」と歓びを語り、会場は温かな空気に包まれた。もちろん、曲自体も、そしてエピソードも素敵だったが、何よりも20年前にこのクオリティの曲を作っていたこと、そしておそらくライブ本編とは違って肩の力を抜いた歌唱だったはずにもかかわらず、たった一人だけで横浜アリーナの隅々にまで歌を届ける命の力量そのものに目を見張った。
続く影丸のドラムソロも、いつまでも聴いていたいほど素晴らしく、しかもテクニック的なすごさだけでなく、音楽的なプレイに耳が釘付けになった。そして忘れてはならないのは龍矢のプレイだ。ソロ的なパートこそなかったものの、バンドの推進力としてグルーヴの一端を担い、時に躍動的に、時にメンバーをサポートするかのような彼のプレイスタイルも見逃せない。
こうした彼らの音楽性に対する評価、もしくは期待は、ランキングにも如実に現れている。オリコン週間アルバムランキングでは、『慈愚挫愚 参 -夢幻-』(2022年1月5日リリース)は最高順位3位、『慈愚挫愚 四 -最高-』(2023年10月4日リリース)は最高順位5位を記録。同週間デジタルアルバムランキングでは、両作とも最高4位となっており、さらに映像作品に関して言えば、最新作『全国開闢禊 -最高- 紀行』(2024年11月6日リリース)がオリコン週間Blu-rayランキングで最高順位5位、『日本武道館単独禊『慈愚挫愚』』(2023年6月7日リリース)が最高順位2位となったほか、これまでにリリースした映像作品は、すべてオリコン週間Blu-rayランキングでTOP10入りを果たしている。彼らが生み出す楽曲、映像、そしてライブのいずれもが、着実にリスナーの評価を得ているのだ。
そんなことが頭をよぎっていると、ライブは一気に終盤へ。お祭り騒ぎの盛り上がりとなった「あっぱれ珍道中」、EDM的ビートに合わせて龍矢がステージ上手から下手まで駆け抜けた「JAPPARAPAN 〜Japanese Party〜」、そして猫耳とサングラスを装着した4人全員がトロッコに乗って場内を1周した「拙者忍者、猫忍者。〜木天蓼三毛蔵と町娘おりん〜」と続き、参拝者の熱気は最高潮に。
そして突如として歌われたバラード「傷と嘘」は、白いペンライトの光とともに会場が一体となっての“ラララ”の大合唱に。もともとコロナ禍前に、「みんなで一緒に合唱できればいいなという想いで作った」という曲だが、コロナ禍で禊が中止となり、2022年の武道館公演時はまだ声出しが解禁されておらず、ようやく今回、念願の大合唱が実現した。
「(武道館で歌った時は)光を灯してくれて、それがすごくきれいで感動したけど、みんなで歌うために作った曲なのに、声が出せないことがもどかしくて、悔しかった。それがこうやって、大きな声を出せるようになって、しかも想像していた何倍も大きな所でみんなと歌えて、この曲がやっと報われたな、ようやく完成したなと、そんな気持ちでおります」と命は感謝を述べた。
そこから残り4曲は「40曲分のパワーを4曲にぶつけて、騒いでくれ!」と、テンション高まる「きちゅねのよめいり」「復讐は正義」「Promise」を連発。そして最後に命はこう語った。
「別にね、さよならじゃないですから。この後、我々はもちろん皆さんの夢に出ますしね。出なかったとしても、我々の曲を聴いてもらえれば、あなたの心の中にいつも我々は登場します。我々は一緒だからな! 寂しくねぇよな! 涙はなしで、最高の笑顔で、ハッピーな気持ちでお別れしましょう!」
こう言って、21曲目に「Nighty night!」を歌い、そのエンディング、優に20回を超える回数の「ありがとう!」を叫び続けた命。参拝者の壮大な愛と、ジグザグの感謝の気持ちが大きな渦を作り、横浜アリーナを美しく埋め尽くしながら、ジグザグのツアーファイナルは幕を閉じた。
文・布施雄一郎
<ライブ情報>
『-真天地開闢集団-ジグザグ〈全国開闢禊 -天ト地-〉ツアー・ファイナル』
2024年12月24日 神奈川・横浜アリーナ
【セットリスト】
01. 天(ama)
02. Dazzling Secret
03. Cry Out -victims-
04. あいのかたち
05. Schmerz
06. 燦然世界
07. 夢に出てきた島田
08. さくら さくら
09. 兎girl
10. Drip
11. 最高だZ
12. バリネギ -sexy green onion-
13. E.v.e
命 -mikoto- 弾き語り
影丸 -kagemaru- ドラムソロ
14. あっぱれ珍道中
15. JAPPARAPAN ~Japanese Party~
16. 拙者忍者、猫忍者。〜木天蓼三毛蔵と町娘おりん〜
17. 傷と嘘
18. きちゅねのよめいり
19. 復讐は正義
20. Promise
21. Nighty night!
■元記事:【ライブレポート】-真天地開闢集団-ジグザグ、横浜アリーナで聖なる禊『天ト地』ツアー完遂>>>
■提供元:ORICON BiZ online>>>
ジグザグは、既に2022年にはロックの殿堂である東京・日本武道館公演をソールドアウトさせて大成功を収めているが、今回はそれをさらに上回るスケールとなる、自身初の横浜アリーナ公演。しかも、ツアーファイナル、クリスマスイブという幾重にもスペシャルな要素が重なったこの日、会場に足を運んだ参拝者たちも、開演前からどことなく、いつも以上に心躍るような笑顔を見せながら、グッズ売場に並び、そして自分の席へと急ぐ姿が見受けられた。
開演直前、突如として会場に響き渡ったのは、命 -mikoto-(Vo/Gt)の声。影アナによってメンバー3人でグッズのペンライト(慈愚挫愚ノ光 )の使い方や注意点をアナウンスするというユーモアで会場を和ませると、少しの間を置き、琴の音をフィーチャーした荘厳なオープニングSEが会場を包み込む。
息を飲む瞬間。いよいよ開演だ。
ステージに、龍矢 -ryuya-(Ba)と影丸 -kagemaru-(Dr)が登場し、それぞれベースアンプの前、ドラムセットへと移動し、青い照明が真っ赤に変わると、ステージ上段奥にそびえる鳥居の元に命が姿を現し、「天(ama)」で禊が始まった。
ステージ上で燃え上がった炎のごとく、とにかく1曲目から圧倒的な声量でハイトーンのビブラートを場内に響き渡らせ、さらにシャウトやウィスパーボイスを縦横無尽に交えていく命。その土台をしっかりと支える龍矢と影丸の骨太なリズム隊に、サポートメンバー菅野尋(Gt)のギターがサウンドに妖艶な彩りを加えていく。
そんな重々しくも雅な美しいオープニングから、「横アリ、ぶっ飛べ!」と命が叫びながらセンターステージへ移動すると、紫のレーザーが飛び交う中で16ビートの「Dazzling Secret」、そしてデスボイスとシャウトが圧巻だった「Cry Out -victims-」、ダークなパワーがみなぎる「あいのかたち」へと続いた。
「愚かなる者どもよ。我々が-真天地開闢集団-ジグザグだ!」
命のMCに大歓声が起こると、ここでミステリアスな世界観のキャラからは一変し、トークで参拝者を笑わせる。このギャップも彼らの大きな魅力だ。
そして参拝者と「イェイ!」というコール&レスポンスを繰り返す命だったが、ふと「普段とタイミングがちょっと違う」と、広大なアリーナゆえのタイムラグに戸惑う表情を一瞬見せるも、それすらも歓びの一つであって、「この距離感やけれども、我々の心と心は常にぴったんこやからな。もう、引っ付いちゃってますからね!」と参拝者を沸かせた。
そのMC中に参拝者へ指南した「頭!(ヘッドバンキング)」が頻発した「Schmerz」、そして「燦然世界」とヘビーメタル・モード全開の曲が立て続けに披露されると、龍矢のベースも次第にアグレッシブさを増し、影丸のバスドラム連打が場内に轟く。
「夢に出てきた島田」で大いに盛り上がった後、命が「5年ぐらい前、その時はいろいろあってね、絶望に打ちひしがれていたそんな時代もあるんです。そんな時に、いつかこんな未来が来たらいいなと思いながら書いた曲を聴いてください」と語り、歌い始めたのは「さくら さくら」だった。ピアノとストリングスが美しいアンサンブルを奏で、影丸はメイン&サブスネアを叩き分けて曲の世界観を繊細に表現。桜色のペンライトで染まった会場に、命はしっかりと歌を届けた。続く「兎girl」では命もギターを手にしてギターソロも披露する。
この後も、龍矢のベースがタイトなグルーヴをドライブさせていった「Drip」に続き、「私は今、最高な気分でございます!」と始まった「最高だZ」では、トロッコに乗った命がアリーナを1周するというサプライズも。その演出に参拝者のボルテージは一気にヒートアップするが、その限界値を突破するように投入された楽曲が「バリネギ -sexy green onion-」。「ネギ振れるかっ!? 横アリ!!」という、他のライブでは絶対に耳にすることがない異次元の煽りに、参拝者たちは(そしてステージ上のメンバーたちも)笑顔となり、ネギ代わりの緑色に光るペンライトを全力で振り続けた。
とにかく楽しいライブ。おそらく、彼らの曲を1曲も知らずにこの禊に参拝したとしても、十分にジグザグの世界を堪能できたに違いない。それは彼らの優れたエンターテインメント性によるものだが、もっと根本を言えば、高い音楽性と演奏技術という確固とした裏付けがあるからこそ生み出される魅力だ。数百人規模のライブハウスで1時間程度のステージであれば、確かにノリと勢いとで乗り切ることはできる。しかし、この規模の会場で、しかも約2時間半のステージとなれば話は別。物理的に遠く離れた観客との距離を埋めるには、そこにまで届く(伝わる)歌の力と、質の高い演奏、そして聴き手を飽きさせない多彩さと、感情を揺さぶるメロディを併せ持つ楽曲が不可欠だ。図らずもそのことを実感したのが、ライブ中盤に用意された「命 -mikoto- 弾き語り」と、それに続く「影丸 -kagemaru- ドラムソロ」の両コーナーだった。
アコースティックギターを手にした命の弾き語りでは、この日、「赤鼻のトナカイ」「きよしこの夜」を歌った後、命曰く「前世の記憶なんですけども、20年以上前、おそらく命ご先祖様が13歳ぐらいの時に作ったクリスマスの曲」という紹介で、未発表のオリジナルクリスマスソングを披露。「6畳のタタミの部屋で作ったんですけど、遠い未来、この曲を横浜アリーナで歌うぞってあの少年に言ってやりたいですね」と歓びを語り、会場は温かな空気に包まれた。もちろん、曲自体も、そしてエピソードも素敵だったが、何よりも20年前にこのクオリティの曲を作っていたこと、そしておそらくライブ本編とは違って肩の力を抜いた歌唱だったはずにもかかわらず、たった一人だけで横浜アリーナの隅々にまで歌を届ける命の力量そのものに目を見張った。
続く影丸のドラムソロも、いつまでも聴いていたいほど素晴らしく、しかもテクニック的なすごさだけでなく、音楽的なプレイに耳が釘付けになった。そして忘れてはならないのは龍矢のプレイだ。ソロ的なパートこそなかったものの、バンドの推進力としてグルーヴの一端を担い、時に躍動的に、時にメンバーをサポートするかのような彼のプレイスタイルも見逃せない。
こうした彼らの音楽性に対する評価、もしくは期待は、ランキングにも如実に現れている。オリコン週間アルバムランキングでは、『慈愚挫愚 参 -夢幻-』(2022年1月5日リリース)は最高順位3位、『慈愚挫愚 四 -最高-』(2023年10月4日リリース)は最高順位5位を記録。同週間デジタルアルバムランキングでは、両作とも最高4位となっており、さらに映像作品に関して言えば、最新作『全国開闢禊 -最高- 紀行』(2024年11月6日リリース)がオリコン週間Blu-rayランキングで最高順位5位、『日本武道館単独禊『慈愚挫愚』』(2023年6月7日リリース)が最高順位2位となったほか、これまでにリリースした映像作品は、すべてオリコン週間Blu-rayランキングでTOP10入りを果たしている。彼らが生み出す楽曲、映像、そしてライブのいずれもが、着実にリスナーの評価を得ているのだ。
そんなことが頭をよぎっていると、ライブは一気に終盤へ。お祭り騒ぎの盛り上がりとなった「あっぱれ珍道中」、EDM的ビートに合わせて龍矢がステージ上手から下手まで駆け抜けた「JAPPARAPAN 〜Japanese Party〜」、そして猫耳とサングラスを装着した4人全員がトロッコに乗って場内を1周した「拙者忍者、猫忍者。〜木天蓼三毛蔵と町娘おりん〜」と続き、参拝者の熱気は最高潮に。
そして突如として歌われたバラード「傷と嘘」は、白いペンライトの光とともに会場が一体となっての“ラララ”の大合唱に。もともとコロナ禍前に、「みんなで一緒に合唱できればいいなという想いで作った」という曲だが、コロナ禍で禊が中止となり、2022年の武道館公演時はまだ声出しが解禁されておらず、ようやく今回、念願の大合唱が実現した。
「(武道館で歌った時は)光を灯してくれて、それがすごくきれいで感動したけど、みんなで歌うために作った曲なのに、声が出せないことがもどかしくて、悔しかった。それがこうやって、大きな声を出せるようになって、しかも想像していた何倍も大きな所でみんなと歌えて、この曲がやっと報われたな、ようやく完成したなと、そんな気持ちでおります」と命は感謝を述べた。
そこから残り4曲は「40曲分のパワーを4曲にぶつけて、騒いでくれ!」と、テンション高まる「きちゅねのよめいり」「復讐は正義」「Promise」を連発。そして最後に命はこう語った。
「別にね、さよならじゃないですから。この後、我々はもちろん皆さんの夢に出ますしね。出なかったとしても、我々の曲を聴いてもらえれば、あなたの心の中にいつも我々は登場します。我々は一緒だからな! 寂しくねぇよな! 涙はなしで、最高の笑顔で、ハッピーな気持ちでお別れしましょう!」
こう言って、21曲目に「Nighty night!」を歌い、そのエンディング、優に20回を超える回数の「ありがとう!」を叫び続けた命。参拝者の壮大な愛と、ジグザグの感謝の気持ちが大きな渦を作り、横浜アリーナを美しく埋め尽くしながら、ジグザグのツアーファイナルは幕を閉じた。
文・布施雄一郎
<ライブ情報>
『-真天地開闢集団-ジグザグ〈全国開闢禊 -天ト地-〉ツアー・ファイナル』
2024年12月24日 神奈川・横浜アリーナ
【セットリスト】
01. 天(ama)
02. Dazzling Secret
03. Cry Out -victims-
04. あいのかたち
05. Schmerz
06. 燦然世界
07. 夢に出てきた島田
08. さくら さくら
09. 兎girl
10. Drip
11. 最高だZ
12. バリネギ -sexy green onion-
13. E.v.e
命 -mikoto- 弾き語り
影丸 -kagemaru- ドラムソロ
14. あっぱれ珍道中
15. JAPPARAPAN ~Japanese Party~
16. 拙者忍者、猫忍者。〜木天蓼三毛蔵と町娘おりん〜
17. 傷と嘘
18. きちゅねのよめいり
19. 復讐は正義
20. Promise
21. Nighty night!
■元記事:【ライブレポート】-真天地開闢集団-ジグザグ、横浜アリーナで聖なる禊『天ト地』ツアー完遂>>>
■提供元:ORICON BiZ online>>>
2025/01/15





