ロックバンド・chilldspotが2日、中国・北京世界園芸博覧公園で開催された『STRAWBERRY MUSIC FESTIVAL 2024（草苺音楽フェスティバル）』（5月2〜4日開催）の初日に出演し、「BYE BYE」や「愛哀」など全9曲を披露した。同フェスへの初出演となったステージを終え、興奮冷めやらぬ様子のメンバーはORICON NEWSの取材に応じた。

【写真】その他の写真を見る

　同フェスは、2009年に北京通州運河公園で初開催され、それ以降、毎年15〜20回のペースで中国国内の計47都市145回で催され、6100組以上のアーティストが出演。750万人以上を動員している（今年3月時点）。北京世界園芸博覧公園は2020年から4年連続で同フェスの会場となっており、今年は3日間にわたって71組のミュージシャンが出演した。

■初出演後の第一声　chilldspot・比喩根（Vo＆Gt）に現地インタビュー

――今回『Strawberry Music Festival』に出演してみて、どのような手応えを得ましたか？

【比喩根】配信などで中国でもchilldspotの音源が聴けるというのはもちろん知っていましたが、実際に目の前で会場に足を運んでくれて、一緒に参加してくれたのがとてもうれしかったです。ライブ中も曲によって日本とは違った反応を感じて面白かったですし、国によっての違いも感じました。言語は違えど、音や気持ちは少しでも伝わったんじゃないかと思えるくらい、全力でステージに立てたと思います。やりがいをまた新しく感じられたライブになりました。

――同フェスに対する印象は？

【比喩根】過去に出られた日本の方たちを見ると、自分たちの音楽性を強く持っているような方が多く、出演前から音楽という文化自体を楽しんでいるフェスなのだと感じていました。現地で印象に残ったのは、観客のみなさんがそれぞれのスタイルでフェスを満喫していることですかね。エアソファーみたいなものに座って見ていたり、寝そべって手を振っていたり、もちろん立って見ている人もいて。自由に音楽を楽しんでいるのが新鮮でステキだと思いました。

――バンドとなると、音響面など現地スタッフとのコミュニケーションも重要かと思いますが、特に気をつけていること、今までに苦労した経験などはありますか？

【比喩根】できる限り自らあいさつやお礼をするのはもちろん、直接コミュニケーションしたいと私自身思っています。ステージ上で要望を伝えるときも自分だけで現地の方に伝えようとして、伝わらないときに通訳さんを介してお話してもらうことが多いです。二度手間になってしまうかもしれませんが、私として対話することを大切にしたいと感じます。もちろん日本とは違う環境なので苦労する場面もありますが、「郷に入っては郷に従え」という言葉を胸に、適宜考えるのが楽しくもあります。

――海外フェスということで、ステージ外で楽しみにしていることは？
【比喩根】現地の街の風景が一番楽しみです。その土地に住んでいる人たちに触れられている感じがすごく好きで。あと、お酒も好きなので、各地のコンビニやレストランでどんなお酒があるのか見るのも楽しみです。

――LINIONとのコラボ（2021年）やElephant Gymのアルバムへの参加（2022年）するなど、アジア圏のアーティストとの交流も盛んに行っていますが、今回のフェス出演で新しい仲間は作れましたか？

【比喩根】今回出演されていた他のアーティストの方とはなかなか話す機会がなかったのですが、実際にライブは見ることができてとても刺激をもらえました。いつか一緒になれたときに、「Strawberry Music Festivalに出ていたんです」とお話できるような関係が生まれるように頑張りたいです。

■chilldspot『STRAWBERRY MUSIC FESTIVAL 2024』セットリスト
01. yours
02. 夜の探検
03. music
04. ネオンを消して
05. Monster
06. 愛哀
07. Like?
08. BYE BYE
09. Groovynight