ハロー！プロジェクト所属の11人組アイドルグループで、結成／デビュー10周年を迎えたJuice=Juice（ジュース ジュース）が6日、東京・日本武道館で単独ライブ『Juice=Juice 10th Anniversary Concert Tour 2023 Final 〜Juicetory〜』を開催した。

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　ベストセレクションアルバム『Juicetory』を携え、9月から行われていた10周年記念のツアーファイナルは、全国50以上の映画館でライブビューイングも行われるなか、最新シングル「プライド・ブライト」からスタート。高い歌唱力と表現力を持つ段原瑠々の歌い出しで、冒頭からファンを魅了していく。

　続いて、ライブ定番曲「Next is you!」へ。Juice=Juiceが2016年に主演したドラマ『武道館』でメンバーが演じたアイドルグループ「NEXT YOU」名義でリリースし、夢の日本武道館を目指す姿が描かれた同曲を、最もふさわしい場所で披露した。

　来年の春ツアーをもって卒業を控えるリーダーの植村あかりは「日本武道館にお集まりの皆さん、こんばんは！」とあいさつ。5月に加入した新メンバーの川嶋美楓が突発性難聴と診断され、本公演を欠席することにも触れ「気持ちは11人で最後まで楽しんでいきたいと思います」と伝えた。

　10周年を振り返るセットリストとあり、すべての楽曲に携わってきた初期メンバーの植村は「私も久しぶりにやった楽曲が多くて、振付とか覚えていなかったり、昔とは全然違うユニゾンだったりするので、新しい曲を歌っているような感覚」と笑顔をみせた。

　植村、段原瑠々、井上玲音、工藤由愛、松永里愛の先輩メンバー5人で「ブラックバタフライ」を情熱的かつ妖艶に歌いあげ、有澤一華、入江里咲、江端妃咲、石山咲良、遠藤彩加里の後輩メンバー5人は「初めてを経験中」をパフォーマンス。グループきってのキュートなナンバーを年下組のフレッシュさで披露。10人編成に戻って披露した「生まれたてのBaby Love」では、段原と松永のアレンジを効かせたサビ、ラストの工藤のフェイクなどに大きな歓声があがった。

　本編ラストの「ボン・ヴォヤージュ〜想いの軌跡〜」では、グループの現在地のような歌詞の世界観と、有澤が間奏で披露したバイオリン演奏が相まって感動的な空気に包まれた。

　Juice=Juiceファミリー（Juice=Juiceファン）による「Juiceもう一杯コール」の大合唱でアンコールに突入。メンバーそれぞれのデビュー曲衣装で登場するという、10周年のメモリアルツアーならではのエモい演出に会場から拍手が沸き起こった。

　段原は「ツアーでは公演ごとに日替わりでみんなのデビュー曲を披露していたんですが、今日もみんなのデビュー曲聴きたいですよね？」と会場をあおると、さらに大きな拍手が。植村が「それでは、デビュー曲メドレー始まるぜ！」と宣言し、スペシャルメドレーがスタートした。

　「全部賭けてGO!!」「イニミニマニモ〜恋のライバル宣言〜」（石山、遠藤のデビュー曲）、「プラスティック・ラブ」「Future Smile」（有澤、入江、江端のデビュー曲）、「がんばれないよ」（井上のデビュー曲）、「好きって言ってよ」「ポップミュージック」（工藤、松永のデビュー曲）、「Fiesta! Fiesta!」（段原のデビュー曲）と続け、最後は現役唯一の初期メンバー・植村のデビュー曲で、グループのメジャーデビュー曲でもある「ロマンスの途中」でメドレーを締めくくった。

　段原はツアーファイナルのロゴに、これまでに卒業したメンバーのメンバーカラーが使用されていることに触れ「Juice=Juice愛にあふれる皆さんとライブを作ってくることができました。こういうコンサートをお見せできて、とってもうれしいです」と感激。

　植村は「歴代のメンバーたちから『Juice=Juiceって本当にカッコいいね』とか、励みになるような言葉をもらうたびに、もっともっと頑張ろうと思える。何より頑張ろうって思ったときに、頑張れる環境があるって本当にすてきなこと。グループ名には、個性あふれるユニットになってほしいという願いが込められているんですけど、今のメンバーは個性しかない。その個性を皆さんに愛してもらえるように頑張っていきたい！」と宣言した。

　ラストに「未来へ、さあ走り出せ！」を歌唱すると、メンバー全員でマイクを使わずに「10周年本当にありがとうございました！」とあいさつし、フィナーレを迎えた。