アイドルグループ・NMB48の渋谷凪咲（26）が7日、大阪・なんばのNMB48劇場で行われたチームN公演『夢中雷舞』に出演し、卒業を発表した。

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　今年6月に劇場公演400回出演を達成し、ソロでも活躍するなど、NMB48をけん引してきた渋谷が、在籍11年で決断した。この日のアンコール歌唱後、涙ぐみながらロングスピーチで思いを語った。

■スピーチ全文
すいませんここで私から一句いいですか？お話させていただいてもいいですか？

私、渋谷凪咲はNMB48を卒業します。なんで私が泣いているんですか。私も泣くことではない。私が決めたことなのに…（涙）

私は約11年間、活動してきて自分からNMB48を卒業したいと思ったことはありませんでした。その理由はシンプルでNMB48での毎日が楽しくて大好きだったからです。それはもちろん今も変わっていません。

そんなNMB48のおかげでさまざまなチャンスをいただいて、尊敬して憧れる共演者のみなさんと出会わせていただきました。

私の目に映る皆さんは、年齢関係なく心がキラキラしていてお会いするだけでパワーをもらえます。そんな皆さんのことを見て、みなさんが全力で取り組んでいらっしゃるからこそ、輝いていらっしゃるんだと、私も自分も自分の心に素直に、そして無邪気に生きられたらいいなというふうに、刺激をいただいていました。

そして、今年はうれしいことに、昔から密かに抱いてた夢の演技のお仕事させていただくことができました。お芝居はもう本当に難しくてできないことであふれているはずなのに、毎日すごく楽しくて心がワクワクしていました。それと同時にもっとこの場所で経験して、勉強して成長したいと強く思いました。

未来のことなんてまったくわからないのに将来のこと、演技のお仕事をしたら、と想像するだけで、身が震えるくらいワクワクする気持ちはNMB48に入った時と同じ気持ちだと感じて。そんな時に尊敬するみなさんのことを思い出しました。私も自分の心がときめいた時に、ときめいた場所に全力で素直に挑戦したいと思いました。

そして、もうひとつ感じたことがあって、アイドルをさせていただいて、アイドルってすごく偉大だなと思いました。私はNMB48でなければ、絶対に今の自分はいないと確信を持てるので、アイドルだからこそやらせていただけることがたくさんあるって実感し感謝してもしきれません。

だからこその反面、アイドルだからこそできないこともあるなと感じました。
私は今年で27歳になります。まだまだ知らない世界、経験したことがないこと、挑戦したいことがたくさんあります。こうして守っていただいている環境から一歩外に出た時に知る自分の未熟とかも感じて知ることで、人としてもっと成長したいなって強く思いました。

なので、私もみなさんの憧れのみなさんのように心からキラキラ輝いて、お仕事とか人と触れ合える人になりたい、そうなるためにこれから頑張りたいなって思います。

私がNMB48で過ごした時間と、こうしてNMB48に入ったからこそ出会えたメンバー、ファンのみなさん、スタッフのみなさん、お会いできたみなさんとの出会いは奇跡だと思っていて、NMB48のオーディションに応募した自分を誇らしく思います。NMBに入って本当によかったって心の底から思います。これから卒業までの時間も、卒業やからってへんに焦ったりせず、皆さんと笑い合いながら日常の何気ない幸せも感じ合えるような時間を過ごせたらいいなと思っています。

N公演にきたのに、私の長いお話を聞いていただき、ありがとうございます。これからもNMB48、渋谷凪咲の応援をお願いします。