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第4世代スーパーポップルーキーCRAVITY 満を持しての日本デビューに高まる期待

 7月5日に「Groovy −Japanese ver.−」で日本デビューした韓国9人組ボーイズグループ・CRAVITY(クレビティ)。グローバルに活躍する男女グループを抱える韓国STARSHIP ENTERTAINMENTが、MONSTA X以来、約5年ぶりにデビューさせたボーイズグループだ。2022年には日本の公式ファンクラブも発足し、イベント等で幾度も来日して、着実にファンダムを形成してきた。長らく日本デビューが待ち望まれていたが、ついに本格稼働することになった。

日本デビューした韓国9人組ボーイズグループ・CRAVITY(クレビティ)

日本デビューした韓国9人組ボーイズグループ・CRAVITY(クレビティ)

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■無観客は当たり前 イレギュラーな状況下にデビューしたCRAVITY

 新型コロナウイルス感染症の流行によって、世界的なロックダウンが始まった2020年。K-POPアーティストはいち早く活動の場をオンラインへとシフトした。VRやARを使ったオンライン公演を積極的に行い、新曲のカムバックショーケースや記者懇親会(取材会)もオンライン開催となった。海外の音楽番組への出演や取材にもオンラインで柔軟に対応することで、新たな需要の掘り起こしに成功した。

 CRAVITYは、そんなイレギュラーな状況下の2020年4月にデビューした。“第4世代のスーパーポップルーキー”としてデビュー前から注目されていた存在であり、最高のスタートダッシュを切ろうとしていた矢先の出来事だった。

 デビューショーケースは無観客の中、オンラインで開催された。通常はファンが観覧・応援できる音楽番組や公開ラジオ放送も無観客。対面式で行われるサイン会もオンラインサイン会に切り替わった。もちろんファンに応援されている感覚はある。ただ、やはりファンの姿を見て声援を聴いて実感したい、新人アーティストならその思いはなおさらだろう。そんな中でCRAVITYはグループの結束を強め、圧巻のパフォーマンスで視聴者を魅了し、年末のK-POP授賞式では数々の新人賞を受賞している。

 その後も2年ほど無観客であることが当たり前だったCRAVITYの大きな転機となったのは22年春のこと。3月に1stアルバムPART2『LIBERTY:IN OUR COSMOS』でカムバックした彼らは、4月2・3日の2日に渡ってソウルオリンピック公園オリンピックホール、初の単独コンサート『CRAVITY THE 1st CONCERT CENTER OF GRAVITY』を行った。コロナ禍のため歓声を聞くことはできなかったが、「そこにLUVITY(ファンの呼称)がいると考えただけでテンションが上がった」と初コンサートの感想を述べている。以降、活動を加速させ、2ヶ月後の6月1日に日本オフィシャルファンクラブ「LUVITY JAPAN」を発足。6月29日・30日には大阪・Zepp Osaka Baysideで日本初のファンコンサートを行っている。その時の印象を、ライターの坂本ゆかり氏(CRAVITYオフィシャルライブレポートなどを担当)は次のように振り返る。

「ファンのエネルギーを存分に感じている姿が印象的でした。デビュー後、しばらくはファンと直に会えておらず、無観客の中でパフォーマンスを行うのが当たり前となっていたこともあり、いくら頑張っても手応えが感じられない日々を過ごしていたのではないでしょうか。ファンの声援を聞くのが嬉しく、その有難みを感じている様子を今でも覚えています」

初ワールドツアー『2023 CRAVITY THE 1ST WORLD TOUR 'MASTERPIECE'』日本公演の模様 撮影:田中聖太郎

初ワールドツアー『2023 CRAVITY THE 1ST WORLD TOUR 'MASTERPIECE'』日本公演の模様 撮影:田中聖太郎

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■ファンを“多幸感”で包むパフォーマンス 格段に成長した姿を見せつけた初のワールドツアー

 それから1年が経過し、今年5月からは韓国ソウルを皮切りに念願の初ワールドツアー『2023 CRAVITY THE 1ST WORLD TOUR 'MASTERPIECE'』を開催。日本では、6月2・3日にグランキューブ大阪、6月6・7日にパシフィコ横浜の4公演を実施。「初のワールドツアーとは思えないほど、全体を通しての完成度が高かった」と坂本氏は、その成長ぶりに目を見張る。

「ポップな曲からマニアックな曲まで多様な楽曲が満載のライブで、音楽通も楽しめる構成になっており、想像以上に完成度が高かった。1曲目にインパクトの強い「Get Lifted」を持ってきたのは意外でしたし、楽曲のアレンジにも変化があって、前回観たパフォーマンスよりも格段にアップグレードされているのには驚かされました」

 歌、ダンス、パフォーマンスと目覚ましい成長を遂げる彼らだが、制作に対する意欲も強く、すでにメンバーの数人は作曲や作詞にチャレンジ。ちなみに日本デビュー作となった「Groovy」のオリジナル韓国語バージョンには、ラップを担当するリーダーのセリムとアレンが作詞で参加している。坂本氏は「ファンが共感できる楽曲を制作できるのも強み」と伸びしろの大きさに期待する。

 ステージではプロフェッショナルな一面と、グループの明るく楽しい雰囲気のコントラストが際立つ彼ら。ファンを引き付ける最大の魅力は、「ファンを“多幸感”で包んでくれるところ」と語るのは、WEB連載『CRAVITYゆる日記』を手掛ける『S Cawaii!』編集長・秦紀子氏だ。

「メンバー全員の仲が本当に良くて、何をするにも1つひとつを楽しんでいるのが、とてもよく伝わってきます。観た後に心がほっこりするというか、観る人をとても幸せにしてくれるグループです。また、9人それぞれが個性にあふれていて、イケメンですよね。そして性格もイケメン! 取材の時もバラエティ番組やステージで見る、あのままのキャラクターで、いつも協力的。本当に有難いです」

 21年5月にスタートしたWEB連載は2年以上続いており、このほど200回を突破した。メンバーが撮った写真に短いコメントを添えた内容だが、忙しいスケジュールの中でこれだけ回数を重ねていることに瞠目する。その間、メンバーを見続けてきた秦氏は、良い意味で“変わらない”と感じているという。

「連載当初より肩の力が抜けて、さらにゆるくなってきているかもしれません(笑)。そんなところもCRAVITYの良さなので、変わらずゆるく続けていただければ嬉しいです」

 また、メンバーの雰囲気は変わらないが、成長した点としては、日本語力の成長を挙げ、次のようなエピソードを明かしてくれた。

「ウォンジンさんは『ゆる日記』を日本語で書いてくださっていて、なるべく原文のままで掲載させていただいています。日本語が苦手なメンバーも、取材の際に、自動翻訳機を使って日本のスタッフに気持ちを伝えようとしてくださいますし、会うたびに日本語が上達しています」

初ワールドツアー『2023 CRAVITY THE 1ST WORLD TOUR 'MASTERPIECE'』日本公演の模様 撮影:田中聖太郎

初ワールドツアー『2023 CRAVITY THE 1ST WORLD TOUR 'MASTERPIECE'』日本公演の模様 撮影:田中聖太郎

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■グループの新しい魅力を発見 日本デビューシングル「Groovy −Japanese ver.−」

 そんな優しくて努力家なCRAVITYが、ずっと待っていた日本のファンに届ける日本デビューシングル「Groovy −Japanese ver.−」は、レトロなポップテイストが混ざったファンクチューン。持ち前の無邪気で開放的な雰囲気と若々しいエネルギーによって軽やかに仕上げている。今年3月に韓国でリリースされ、ミュージックビデオはすでに1000万回再生を突破。先般の初ワールドツアーの本編ラストでファンにお披露目され、大いに盛り上がったナンバーだ。カップリングにはCRAVITYとしては初の日本オリジナル楽曲「I Can’t Fight The Feeling」を収録。恋心に揺れる少年の感情を歌った切ないラブソングで、メンバーの少し大人っぽい表情も見え隠れし、新しい魅力を発見できる楽曲に仕上がっている。

「Creativity」(創造性)と「Gravity」(重力)を組み合わせたグループ名CRAVITYには、「ユニークな魅力でファンを自分たちの宇宙に引き込む」という意味が込められている。様々な出所の多様なグループが混在するボーイズグループシーンにおいて、これから彼らはどんな活躍を見せてくれるのか。満を持しての日本デビューに期待が膨らむばかりだ。

文・葛城博子

初ワールドツアー『2023 CRAVITY THE 1ST WORLD TOUR 'MASTERPIECE'』日本公演の模様 撮影:田中聖太郎

初ワールドツアー『2023 CRAVITY THE 1ST WORLD TOUR 'MASTERPIECE'』日本公演の模様 撮影:田中聖太郎

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【作品情報】
日本デビューシングル「Groovy −Japanese ver.−」
7月5日(水)発売
【CD収録内容】※全形態共通
 1. Groovy −Japanese ver.−
 2. I Can’t Fight The Feeling ※日本オリジナル楽曲
【DVD収録内容】
 1. Groovy −Japanese ver.− (Music Video)
 2. Groovy −Japanese ver.− (MV Making Movie)

初回限定盤(CD+DVD)

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■初回限定盤(CD+DVD): 2420円(税込)
・トレーディングカード「セルフィーソロver.」(9種のうち、ランダム1種)
■VICTOR ONLINE STORE限定盤バンドル(初回盤CD+グッズ):2530円(税込)
・トレーディングカード「セルフィーソロver.」(9種のうち、ランダム1種)
・グッズ:ホログラムトレーディングカード[ソロver.](9種のうち、ランダム1種)

通常盤(CDのみ)

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■通常盤(CDのみ): 1650円(税込)
・トレーディングカード「セルフィー3ショットver.」(6種のうち、ランダム1種)
■VICTOR ONLINE STORE限定盤バンドル(初回盤CD+グッズ):1760円(税込)
・トレーディングカード「セルフィー3ショットver.」(6種のうち、ランダム1種)
・グッズ:ホログラムトレーディングカード[ソロver.](9種のうち、ランダム1種)

初回生産限定ファンクラブ盤(通常盤仕様/CDのみ)

初回生産限定ファンクラブ盤(通常盤仕様/CDのみ)

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■初回生産限定ファンクラブ盤(通常盤仕様/CDのみ): 1650円(税込)
・トレーディングカード「セルフィー3ショットver.」(6種のうち、ランダム1種)
・アナザーソロジャケット(9種のうち、ランダム1種)

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  • 初回限定盤(CD+DVD)
  • 通常盤(CDのみ)
  • 初回生産限定ファンクラブ盤(通常盤仕様/CDのみ)

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