アイドルグループ・AKB48が29日、横浜・ぴあアリーナMMで『AKB48春コンサート2023 〜好きだ！と叫ぼう〜』を開催。初期から導入していたチーム制を休止すると発表し、会場は騒然。終演後もメンバー、ファンの間で動揺、困惑する声が広がっている。

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　2005年12月8日から秋葉原のAKB48劇場で活動を開始したAKB48は、2006年2月に2期生が加入したことに伴い、1期生をチームA、2期生をチームKとし、以降、3期生と1期生3人で構成されたチームBを結成するなど順次チームを増やしていき、それぞれのチームカラーを形成してきた。

　現在は、チームA、チームK、チームB、チーム4、チーム8の5チームと研究生の体制で活動しているが、あす30日に同所で行われる『AKB48チーム8 春の総決算祭り 9年間のキセキ』昼夜2公演をもって、本田仁美らが所属するチーム8が活動休止することが決まっている。

　今回の決定は、コロナ禍で8人に制限していた劇場公演の出演人数を今秋から16人に戻すためのもので、現行のチーム制およびキャプテン制を休止。「正規メンバー」「研究生」の新体制に移行する。これに伴い、現チームの最後のコンサートは、8月4〜6日まで横浜・KT Zepp Yokohamaで開催されることも発表された。

　会場は「エー！」「どういうこと？」と騒然となり、チームKキャプテンの田口愛佳ら涙をこぼすメンバーの姿も。AKB48グループ総監督でチームAキャプテンの向井地美音は「休止というのはすごく…寂しいとしか言いようがないんですけれども…」と動揺しつつも「チームごとの絆はこの1年ですごく深められたと思うので、これからはみんなが一致団結してAKB48全体を盛り上げるタイミングなんじゃないかなと思います。あと３ヶ月くらいですが、今のチームでできる限り精一杯思い出をつくって最後締めくくれたらいいなと思います。まあ、休止なので。解散とは言われてないので…、いつかまた集まる可能性もあるので、ぜひこれからもAKB48の応援をよろしくお願いします」と前を向いた。

　AKB48の根幹を揺るがすチーム制の休止発表に、終演後、田口キャプテンは自身のツイッターで「チームKを守れなくてごめんなさい。このチーム公演が始まって1年と4日。あまりにも早くて、悲しくて悔しいです」と胸中を吐露。

　同じくチームKの市川愛美は「AKB48のチーム休止断固反対でーーーーす　発表した時は周り泣いてる人とかいてどう反応していいかわからなくてすごくスカしてた態度取ってたんですが私は反対です！」と声をあげ、チームBの佐藤美波は「チームの解体とかなんかよくわからん。信じられないよね、私も信じられない！よくわからん」とツイートした。

　ネットではファンも「チーム制休止は衝撃」「大組閣よりひどい」「さみしい悲しい」「特色無くなっちゃうんじゃない？」と困惑。「納得いかない」「誰が望んでんだ」「1番やってはいけないこと」といった不満の声も広がっている。