HIP HOPユニット・Creepy Nutsが12日、東京・SHIBUYA WWW Xにて開催された完全招待制のイベント『SHOCK THE WORLD LIVE BIRTHDAY BASH 2023』に出演した。ヒット曲「かつて天才だった俺たちへ」や最新アルバム『アンサンブル・プレイ』収録曲など全11曲を披露した。

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　イベントは、カシオ計算機の耐衝撃ウオッチ・G-SHOCKの誕生40周年を記念して開催。会場では、同製品と親和性の高いHIP HOPカルチャーにあらためてフォーカスするべく、Creepy Nutsとダンスデュオ・BetRayのスペシャルライブが行われた。

　一糸乱れぬユニットダンスの緻密さと躍動感で会場を盛り上げたBetRayに続き、ステージに登場したCreepy Nutsは、G-SHOCKの誕生イベントらしく秒針の刻む音とともに「Lazy Boy」からライブをスタート。＜Wait a minute 3分だけ時間をくれ！＞というフロウが印象的な同曲に続き、フックで＜チクタクチクタク 時計は回る＞と歌う「かいこ」、R-指定が「やっぱ天才やわ」と称えるDJ松永の高速スクラッチと＜時が来たらかませ＞という一言が響く「かつて天才だった俺たちへ」と、“時間”や“時計”縛りの選曲でたたみかけた。

　そんな「かつて天才だった俺たちへ」の歌詞になぞらえ、R-指定は「G-SHOCK40周年のときも来たし、お客さんが全力で沸ける、騒げるときも来た」と語り、コロナ禍における制限を振り返りながらフロアとのダイレクトなやりとりを喜んだ。そして、「よふかしのうた」では＜G-SHOCK＞や＜渋谷のたまり場＞とリリックをアレンジして沸かせ、「堕天」では「歌ってみろ！」とコール＆レスポンスで盛り上げる。「こうやっていろんな音が混ざり合うのがライブやったって思い出した」とR-指定がこぼしたとおり、ファンも久しぶりの“声出し解禁”を全力で楽しんだ。

　ライブ中盤では「うちのマネージャーの1個下くらいちゃう？」と笑いも誘いながら、G-SHOCKの40周年を祝福。同製品を開発したのが3人の若手社員だったことに触れ、「マジでかっこいい。イカしてるよな」と賛辞を贈った。続けて、アルファベットを巧みに採り入れた「友人A」を披露し、“G”をニヤリと歌ったことも2人なりのプレゼントだったのだろう。

　最後のMCでR-指定は「HIP HOPの歌詞には時間というものがどうしても入ってくる。だけど、きょうやった曲で、自分たちが時間というテーマをどう扱っているのかわかってもらえたと思う」と本ライブの選曲理由を明かした。そして「時間をテーマにしたライブなら、この曲は絶対にやりたいと思った」といい、最後に当時の自分たちや未来の自分に思いをはせた楽曲「のびしろ」を届けた。

■『SHOCK THE WORLD LIVE BIRTHDAY BASH 2023』Creepy Nutsセットリスト
01. Lazy Boy
02. かいこ
03. かつて天才だった俺たちへ
04. ヘルレイザー
05. よふかしのうた
06. 堕天
07. 友人A
08. Bad Orangez
09. ロスタイム
10. 月に遠吠え
11. のびしろ