クラシック音楽レーベルのドイツ・グラモフォンが4日、クラシックの映像および音楽を配信するサービス『ステージプラス』の日本版をローンチすると発表。都内にて記者発表会を行い、サービスのプレゼンテーションや日本で予定されている特別中継の内容などを明かした。
同社は、1898年にドイツのハノーファーにて設立された世界最古のクラシックレーベル。当初はプレス工場として創立し、1900年代に自社録音をスタート。1905年にはイギリスとスペインの王室の納入会社となった。1910年にオーケストラの録音を開始し、現在に至るまでクラシック音楽界をリードし続けている。
同社が昨年秋から展開している『ステージプラス』は、ライブ配信、映像アーカイブ、新譜音源を1つのプラットフォームで提供する、クラシック音楽の総合配信サービス。世界的なコンサートホールやオペラハウスでの演奏が、ライブおよびオンデマンドで楽しめるほか、同社専属アーティストをはじめとする演奏家たちのパフォーマンスが随時視聴可能となる。さらに、ドイツ・グラモフォンに加え、イギリスの大手クラシックレーベルであるデッカの代表的作品も音楽ストリーミングで提供される。これまで英語版とドイツ語版で提供されていた同サービスが今回、新たに日本向けにローカライズされて登場する。
ユニバーサルミュージック合同会社社長兼CEOの藤倉尚氏は、はじめにドイツ・グラモフォンと日本市場の歴史を振り返りながら、「ドイツ・グラモフォンの名盤は多くのファンの方に愛され、演奏家を育て、日本でクラシック音楽の文化が根づいていく上で、欠かすことのできない役割を担った」と評価。
続けて、昨今の音楽リスニング環境の変化にも触れながら、「真のクラシックリスナーに満足いただけるようなプレミアムサービスを提供することも、ユニバーサルミュージックのかねてからの願いでした」と語り、日本語版『ステージプラス』の始動に対して「そうした願いが具現化したものであって、大変喜ばしい」と伝えた。
ドイツ・グラモフォン社長兼CEOのクレメンス・トラウトマン氏は、「日本のクラシックファンの熱量は、世界と比べても比類なきもの」と称賛し、「そういった市場において『ステージプラス』をローンチすることは、私たちにとって大変重要なことでした」とローカライズへの経緯を説明。続けて、「知識が豊かで、熱狂的にコンサートを愛してくださる日本のみなさんに、『ステージプラス』はハイレベルで上質なクラシック音楽をお届けします」と意気込んだ。
ドイツ・グラモフォン副社長・ダイレクトコンシューマービジネスのローベルト・ツィンマーマン氏は、「我々にとっての挑戦とは、数多くのアーティスト、協力関係を結んでいる会場や音楽祭を1つにまとめること。音楽のさまざまな側面、多彩さをいかに楽しんでいただくかが課題だった」と切り出し、日本版『ステージプラス』のスペック面に関して言及した。
日本語に最適化されたメタデータにより、表示されるタイトルやレビュー、検索機能などが使用できることを前提としつつ、配信される多くの映像が4K画質であることも報告。さらに音質面では、Dolby Atmosを利用した空間オーディオや、スタジオ録音のマスターテープと遜色ない音像が楽しめるロスレス形式といった各種フォーマットへの対応にも胸を張り、今年で創業から125周年を迎える同社の矜持(きょうじ)を見せつつ、「きちんとしたキュレーションを経たコンテンツをお届けする」と、他社ストリーミングサービスとの差別化もアピールした。
日本でのローンチ後、最初のライブ配信は、東京・上野にて16日まで開催中の音楽イベント『東京・春・音楽祭』より実施される。同イベントの実行委員会事務局長を務める芦田尚子氏は、「日本のアーティストも世界とつながるきっかけが生まれた。『ステージプラス』は架け橋になる新しいサービスであり、イベントの主催者としては大きなポイントだと感じている」と、アーティストの活動の広がりに期待を寄せる。
発表会には、ドイツ・グラモフォンの専属ピアニストであり、同イベントに出演するため来日中だったヤン・リシエツキも臨席し、アーティストの視点から同サービスについて思いを語った。リシエツキは「録音は非常に重要だが、やはりクラシック音楽にとっての“本当の場所”はコンサートホールだとも思う」とし、「そういったホールからのライブ配信は、ファンのみなさんにオーディオビジュアルという形で堪能していただけるという点で素晴らしい。ドイツ・グラモフォンが新しい方向に向かって踏み出していることを誇らしく思う」と称えた。
さらに「我々はさまざまな技術を手にしていて、簡単な手順でいろいろな配信が可能になった。そのような中で、ハイレベルなものとは一体なにか」と投げかけ、「私たちは音を作っているアーティストですから、やはり聴こえる音が重要だと考えている。その点において、ドイツ・グラモフォンには大きなアドバンテージがある」と、同サービスが届けるコンテンツへの期待も口に。
続けて「私にとってもう1つ重要なのは、一緒になにかを作っていくこと。1回のコンサートを配信することも素晴らしいでしょう。しかし1回のコンサートで終わらず、長期的なスパンで計画し、質の高いものを作っていくことが大事だと思う」と私見を伝えながら、最後に「こうして日本に来られて、『東京・春・音楽祭』に出演することができ、そして『ステージプラス』の日本でのローンチにも立ち会うことができて、大変うれしく思います」と笑顔を見せ、「今後もたくさんの素晴らしいプロジェクトを、ドイツ・グラモフォンとユニバーサルミュージックと作っていきたい」と笑顔で語った。
同社は、1898年にドイツのハノーファーにて設立された世界最古のクラシックレーベル。当初はプレス工場として創立し、1900年代に自社録音をスタート。1905年にはイギリスとスペインの王室の納入会社となった。1910年にオーケストラの録音を開始し、現在に至るまでクラシック音楽界をリードし続けている。
同社が昨年秋から展開している『ステージプラス』は、ライブ配信、映像アーカイブ、新譜音源を1つのプラットフォームで提供する、クラシック音楽の総合配信サービス。世界的なコンサートホールやオペラハウスでの演奏が、ライブおよびオンデマンドで楽しめるほか、同社専属アーティストをはじめとする演奏家たちのパフォーマンスが随時視聴可能となる。さらに、ドイツ・グラモフォンに加え、イギリスの大手クラシックレーベルであるデッカの代表的作品も音楽ストリーミングで提供される。これまで英語版とドイツ語版で提供されていた同サービスが今回、新たに日本向けにローカライズされて登場する。
ユニバーサルミュージック合同会社社長兼CEOの藤倉尚氏は、はじめにドイツ・グラモフォンと日本市場の歴史を振り返りながら、「ドイツ・グラモフォンの名盤は多くのファンの方に愛され、演奏家を育て、日本でクラシック音楽の文化が根づいていく上で、欠かすことのできない役割を担った」と評価。
続けて、昨今の音楽リスニング環境の変化にも触れながら、「真のクラシックリスナーに満足いただけるようなプレミアムサービスを提供することも、ユニバーサルミュージックのかねてからの願いでした」と語り、日本語版『ステージプラス』の始動に対して「そうした願いが具現化したものであって、大変喜ばしい」と伝えた。
ドイツ・グラモフォン社長兼CEOのクレメンス・トラウトマン氏は、「日本のクラシックファンの熱量は、世界と比べても比類なきもの」と称賛し、「そういった市場において『ステージプラス』をローンチすることは、私たちにとって大変重要なことでした」とローカライズへの経緯を説明。続けて、「知識が豊かで、熱狂的にコンサートを愛してくださる日本のみなさんに、『ステージプラス』はハイレベルで上質なクラシック音楽をお届けします」と意気込んだ。
ドイツ・グラモフォン副社長・ダイレクトコンシューマービジネスのローベルト・ツィンマーマン氏は、「我々にとっての挑戦とは、数多くのアーティスト、協力関係を結んでいる会場や音楽祭を1つにまとめること。音楽のさまざまな側面、多彩さをいかに楽しんでいただくかが課題だった」と切り出し、日本版『ステージプラス』のスペック面に関して言及した。
日本語に最適化されたメタデータにより、表示されるタイトルやレビュー、検索機能などが使用できることを前提としつつ、配信される多くの映像が4K画質であることも報告。さらに音質面では、Dolby Atmosを利用した空間オーディオや、スタジオ録音のマスターテープと遜色ない音像が楽しめるロスレス形式といった各種フォーマットへの対応にも胸を張り、今年で創業から125周年を迎える同社の矜持(きょうじ)を見せつつ、「きちんとしたキュレーションを経たコンテンツをお届けする」と、他社ストリーミングサービスとの差別化もアピールした。
日本でのローンチ後、最初のライブ配信は、東京・上野にて16日まで開催中の音楽イベント『東京・春・音楽祭』より実施される。同イベントの実行委員会事務局長を務める芦田尚子氏は、「日本のアーティストも世界とつながるきっかけが生まれた。『ステージプラス』は架け橋になる新しいサービスであり、イベントの主催者としては大きなポイントだと感じている」と、アーティストの活動の広がりに期待を寄せる。
発表会には、ドイツ・グラモフォンの専属ピアニストであり、同イベントに出演するため来日中だったヤン・リシエツキも臨席し、アーティストの視点から同サービスについて思いを語った。リシエツキは「録音は非常に重要だが、やはりクラシック音楽にとっての“本当の場所”はコンサートホールだとも思う」とし、「そういったホールからのライブ配信は、ファンのみなさんにオーディオビジュアルという形で堪能していただけるという点で素晴らしい。ドイツ・グラモフォンが新しい方向に向かって踏み出していることを誇らしく思う」と称えた。
さらに「我々はさまざまな技術を手にしていて、簡単な手順でいろいろな配信が可能になった。そのような中で、ハイレベルなものとは一体なにか」と投げかけ、「私たちは音を作っているアーティストですから、やはり聴こえる音が重要だと考えている。その点において、ドイツ・グラモフォンには大きなアドバンテージがある」と、同サービスが届けるコンテンツへの期待も口に。
続けて「私にとってもう1つ重要なのは、一緒になにかを作っていくこと。1回のコンサートを配信することも素晴らしいでしょう。しかし1回のコンサートで終わらず、長期的なスパンで計画し、質の高いものを作っていくことが大事だと思う」と私見を伝えながら、最後に「こうして日本に来られて、『東京・春・音楽祭』に出演することができ、そして『ステージプラス』の日本でのローンチにも立ち会うことができて、大変うれしく思います」と笑顔を見せ、「今後もたくさんの素晴らしいプロジェクトを、ドイツ・グラモフォンとユニバーサルミュージックと作っていきたい」と笑顔で語った。
コメントする・見る
2023/04/04