3人組ロックバンド・Non Stop Rabbitが16日、東京・豊洲PITにて全国ツアー『PITやんなきゃ始まらねぇだろTOUR2023〜あの日と違う事はたった一つ、俺たちはメジャーアーティストになった〜』の最終公演を開催。同所でのライブは2020年3月にも予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって中止に。今回、3年の時を経て実現し、全20曲を熱唱した。
メンバーは、会場の期待値と興奮度を高めるSEと拍手に招かれるようにしてステージに登場。恒例となっている「止まらないうさぎ、Non Stop Rabbit、始めます」という矢野晴人(ボーカル&ベース)の“宣戦布告”をキッカケに、「PILE DRIVER」からライブをスタートさせた。
晴人は「3年越しにリベンジしに来ました!」と叫び、「乱気流」では太我(ドラム)と田口達也(ギター&コーラス)のソロも盛り立てながら、最後に「ベースボーカル、俺!」と名乗り、さらに伸びやかで力強い歌声を披露。代表曲「私面想歌」でネックベンドなどのエモーショナルなプレイも見せていた達也は、「ついに来たよ豊洲PIT!たまんねえよ!」と喜びを伝えた。
■お笑いコーナーも健在!音楽以外でもファンを楽しませるノンラビの強み
その後、3人はツアー中のエピソードを交えた怪談(太我のみ猥談)や、声出し解禁ライブならではの“発声練習”などでファンとの距離をグッと詰め、「推しが尊いわ」「全部ブロック」といった聴き手の共感を誘う楽曲を立て続けた。
「初めてのライブでもやった曲。お客さんが1〜2人しかいなかった頃と比べると、今日の景色はハンパない。あのときの気持ちを忘れずに、心を込めて歌います」と晴人が紹介し、「夏の終わり」をパフォーマンス。そこでライブの空気をガラッと変え、「最後のキス」などのミドルナンバーを次々に届けていった。
「静かな風」をしっとりと歌い上げ、しばしの暗転の後、ステージ上にはそれぞれの楽器から離れて長机の前に座るメンバーの姿が。バンドに関するクイズ企画を開催し、“Y系(=YouTuber系)バンド”を自称する3人らしく、バラエティー面でも楽しませる。罰ゲームを受けることになった達也は、虫ケーキの咀嚼音とファンの悲鳴を会場に響かせた。さらに、「豆知識」では恒例となり始めた“茶番”も披露。晴人と達也は「宇宙人に抱えられたままライブに出る人間」の着ぐるみで歌い、太我は前ツアーに引き続き金色の全身タイツで華麗な振付で魅了した。
着替えを終えたメンバーが再びステージに戻り、達也は「こういう曲をやると、『お前らロックバンドなんだからロックをやっておけ』とか、『最近のノンラビは面白いことばっかりやってる』とか言われる」と吐露。「でもそういうことを言う奴らは…メールめっちゃたまってる!」と“偏見”たっぷりの反論を叫び、「偏見じゃん」でロックバンド然としたライブを再開させた。
■“本物”のバンドサウンドを支えた機材群
続く「無自覚の天才」では、晴人が激烈なスラップを叩きつけながら「本物を見せてやるよ」と宣言。太我はパワフルでかつ繊細な4ビートで踊らせる「三大欲求」や、重厚なビートとフックのあるフィルインで独特な疾走感を表現した「吐壊」、シーケンスとのマッチングでなど、多彩なドラミングで時にバンドを支え、時にアンサンブルの中で主役級の存在感を見せた。
さまざまなギターを楽曲ごとに使い分けながら、アグレッシブな演奏でもファンを盛り上げた達也はこの日、PRS GuitarsのCustom24 AA 10 PR Signed Headstockをメインギターに起用。ピックアップに59/09を搭載した2012年製のモデルで、インレイを思わせるボディーのデカールが特徴とする1本となる。
本器を軸に、Kemper Profiler RACKでギターサウンドを構築しているため、足下に音色づくりに作用するペダルはなく、KORG製ボリュームペダルやワウペダル、BOSS製アコースティックシミュレーターなどがそろえられている。スピーカーキャビネットはMesa/Boogie製2X12。
さらに、「推しが尊いわ」などではFenderのMade in Japan Traditional 60s Jazzmaster、「リズミックアンチ」などでは2006年製のPRS Guitars Standard22 Satin、「二十五の自白」ではPRS Guitarsのアコースティックギター(SE Angelus)も使用した。
また、ライブでは使用されなかったものの、サブギターとしてMomose Custom Craft Guitars MJM-Yozakura/PH-SP'19もセットされていた。
晴人のベースは、ERNIE BALL MUSICMAN Cutlass Bass。ビンテージライクなルックスと、軽量でかつコンパクトなアルダーボディ―が特徴となり、ピックアップにはハム構造のパッシブスプリットコイルが1基搭載されている。
アンプはMarkbass製Little Mark Rocker 500(ヘッドアンプ)とAmpeg製SVT-410HE(スピーカーキャビネット)という組み合わせ。
キャビネット上のラックには、dbx製131S(グラフィックEQ)や1066(コンプレッサー)などを配備し、ベースサウンドを構築していた。
太我のドラムセットは、SAKAE製The Almighty Mapleシリーズ。
スネアはLudwig製LB417KT(6.5"×14")で、シンバルはZildjianとPaisteを組み合わせたラインナップとなる(ハイハット14"、クラッシュ16"、スプラッシュ10"、ライド20"、クラッシュ18"、チャイナ20")。
キックペダルはdw製9000シリーズのツインペダル。スティックは、これまで15.5"のTAMAと14"のPROMARKを組み合わせていたが、今回は左右ともにTAMA製で統一された。
■笑いと感動が入り混じった念願の豊洲ライブ…締めくくったのは3人とファンの“合唱”
2MC+1ドラムのスタイルで披露した「Needle return」と「Refutation」を経て、達也は「この景色が見たかった。本当に感無量だね。我慢したくて我慢したわけじゃないから、こうやって気持ちよくなって当たり前」と思いを吐露。
3年前に同所でのライブが中止に追い込まれてしまったことに触れ、「絶望に叩き落された記憶は消えないけど、記憶を塗り替えられるのはここしかない」とし、「逃げなくてよかった」と笑顔を見せた。そして、「ここでやらなきゃいけない曲があったんだよ。この曲のためにツアーを回ってきたと言っても過言じゃない」といい、3年前のライブで披露される予定だったという楽曲「二十五の自白」を披露した。
会場が感動に包まれる中、達也は「湿っぽく終わるのは好きじゃない。笑って終わりたい。今日からまた頑張れますか? 頑張りすぎている人は少し休めますか? また会えることを約束してくれますか?」と語りかけ、バンドはファンとともに「全部いい」と「PLOW NOW」を歌い上げてライブを締めくくった。
そしてライブ後には、達也の口から「11月1日、Zepp Shinjukuで会いましょう」と、結成7周年記念日となる11月1日にワンマンライブ『歌舞伎町の乱』をZepp Shinjukuで開催することも発表。MCで交わした再会の約束を提示し、ファンからは割れんばかりの歓声と拍手が沸き起こった。
■『PITやんなきゃ始まらねぇだろTOUR2023〜あの日と違う事はたった一つ、俺たちはメジャーアーティストになった〜』セットリスト
01. PILE DRIVER
02. 乱気流
03. BIRD WITHOUT
04. 私面想歌
05. 推しが尊いわ
06. 全部ブロック
07. 夏の終わり
08. 最後のキス
09. 静かな風
10. 豆知識
11. 偏見じゃん
12. 無自覚の天才
13. 三大欲求
14. 吐壊
15. アンリズミックアンチ
16. Needle return
17. Refutation
18. 二十五の自白
19. 全部いい
20. PLOW NOW
■ノンラビ結成7周年記念『歌舞伎町の乱』日程
11月1日(水)OPEN 18:00/START 19:00
会場:Zepp Shinjuku (TOKYO)
メンバーは、会場の期待値と興奮度を高めるSEと拍手に招かれるようにしてステージに登場。恒例となっている「止まらないうさぎ、Non Stop Rabbit、始めます」という矢野晴人(ボーカル&ベース)の“宣戦布告”をキッカケに、「PILE DRIVER」からライブをスタートさせた。
晴人は「3年越しにリベンジしに来ました!」と叫び、「乱気流」では太我(ドラム)と田口達也(ギター&コーラス)のソロも盛り立てながら、最後に「ベースボーカル、俺!」と名乗り、さらに伸びやかで力強い歌声を披露。代表曲「私面想歌」でネックベンドなどのエモーショナルなプレイも見せていた達也は、「ついに来たよ豊洲PIT!たまんねえよ!」と喜びを伝えた。
■お笑いコーナーも健在!音楽以外でもファンを楽しませるノンラビの強み
その後、3人はツアー中のエピソードを交えた怪談(太我のみ猥談)や、声出し解禁ライブならではの“発声練習”などでファンとの距離をグッと詰め、「推しが尊いわ」「全部ブロック」といった聴き手の共感を誘う楽曲を立て続けた。
「初めてのライブでもやった曲。お客さんが1〜2人しかいなかった頃と比べると、今日の景色はハンパない。あのときの気持ちを忘れずに、心を込めて歌います」と晴人が紹介し、「夏の終わり」をパフォーマンス。そこでライブの空気をガラッと変え、「最後のキス」などのミドルナンバーを次々に届けていった。
「静かな風」をしっとりと歌い上げ、しばしの暗転の後、ステージ上にはそれぞれの楽器から離れて長机の前に座るメンバーの姿が。バンドに関するクイズ企画を開催し、“Y系(=YouTuber系)バンド”を自称する3人らしく、バラエティー面でも楽しませる。罰ゲームを受けることになった達也は、虫ケーキの咀嚼音とファンの悲鳴を会場に響かせた。さらに、「豆知識」では恒例となり始めた“茶番”も披露。晴人と達也は「宇宙人に抱えられたままライブに出る人間」の着ぐるみで歌い、太我は前ツアーに引き続き金色の全身タイツで華麗な振付で魅了した。
着替えを終えたメンバーが再びステージに戻り、達也は「こういう曲をやると、『お前らロックバンドなんだからロックをやっておけ』とか、『最近のノンラビは面白いことばっかりやってる』とか言われる」と吐露。「でもそういうことを言う奴らは…メールめっちゃたまってる!」と“偏見”たっぷりの反論を叫び、「偏見じゃん」でロックバンド然としたライブを再開させた。
■“本物”のバンドサウンドを支えた機材群
続く「無自覚の天才」では、晴人が激烈なスラップを叩きつけながら「本物を見せてやるよ」と宣言。太我はパワフルでかつ繊細な4ビートで踊らせる「三大欲求」や、重厚なビートとフックのあるフィルインで独特な疾走感を表現した「吐壊」、シーケンスとのマッチングでなど、多彩なドラミングで時にバンドを支え、時にアンサンブルの中で主役級の存在感を見せた。
さまざまなギターを楽曲ごとに使い分けながら、アグレッシブな演奏でもファンを盛り上げた達也はこの日、PRS GuitarsのCustom24 AA 10 PR Signed Headstockをメインギターに起用。ピックアップに59/09を搭載した2012年製のモデルで、インレイを思わせるボディーのデカールが特徴とする1本となる。
本器を軸に、Kemper Profiler RACKでギターサウンドを構築しているため、足下に音色づくりに作用するペダルはなく、KORG製ボリュームペダルやワウペダル、BOSS製アコースティックシミュレーターなどがそろえられている。スピーカーキャビネットはMesa/Boogie製2X12。
さらに、「推しが尊いわ」などではFenderのMade in Japan Traditional 60s Jazzmaster、「リズミックアンチ」などでは2006年製のPRS Guitars Standard22 Satin、「二十五の自白」ではPRS Guitarsのアコースティックギター(SE Angelus)も使用した。
また、ライブでは使用されなかったものの、サブギターとしてMomose Custom Craft Guitars MJM-Yozakura/PH-SP'19もセットされていた。
晴人のベースは、ERNIE BALL MUSICMAN Cutlass Bass。ビンテージライクなルックスと、軽量でかつコンパクトなアルダーボディ―が特徴となり、ピックアップにはハム構造のパッシブスプリットコイルが1基搭載されている。
アンプはMarkbass製Little Mark Rocker 500(ヘッドアンプ)とAmpeg製SVT-410HE(スピーカーキャビネット)という組み合わせ。
キャビネット上のラックには、dbx製131S(グラフィックEQ)や1066(コンプレッサー)などを配備し、ベースサウンドを構築していた。
太我のドラムセットは、SAKAE製The Almighty Mapleシリーズ。
スネアはLudwig製LB417KT(6.5"×14")で、シンバルはZildjianとPaisteを組み合わせたラインナップとなる(ハイハット14"、クラッシュ16"、スプラッシュ10"、ライド20"、クラッシュ18"、チャイナ20")。
キックペダルはdw製9000シリーズのツインペダル。スティックは、これまで15.5"のTAMAと14"のPROMARKを組み合わせていたが、今回は左右ともにTAMA製で統一された。
■笑いと感動が入り混じった念願の豊洲ライブ…締めくくったのは3人とファンの“合唱”
2MC+1ドラムのスタイルで披露した「Needle return」と「Refutation」を経て、達也は「この景色が見たかった。本当に感無量だね。我慢したくて我慢したわけじゃないから、こうやって気持ちよくなって当たり前」と思いを吐露。
3年前に同所でのライブが中止に追い込まれてしまったことに触れ、「絶望に叩き落された記憶は消えないけど、記憶を塗り替えられるのはここしかない」とし、「逃げなくてよかった」と笑顔を見せた。そして、「ここでやらなきゃいけない曲があったんだよ。この曲のためにツアーを回ってきたと言っても過言じゃない」といい、3年前のライブで披露される予定だったという楽曲「二十五の自白」を披露した。
会場が感動に包まれる中、達也は「湿っぽく終わるのは好きじゃない。笑って終わりたい。今日からまた頑張れますか? 頑張りすぎている人は少し休めますか? また会えることを約束してくれますか?」と語りかけ、バンドはファンとともに「全部いい」と「PLOW NOW」を歌い上げてライブを締めくくった。
そしてライブ後には、達也の口から「11月1日、Zepp Shinjukuで会いましょう」と、結成7周年記念日となる11月1日にワンマンライブ『歌舞伎町の乱』をZepp Shinjukuで開催することも発表。MCで交わした再会の約束を提示し、ファンからは割れんばかりの歓声と拍手が沸き起こった。
■『PITやんなきゃ始まらねぇだろTOUR2023〜あの日と違う事はたった一つ、俺たちはメジャーアーティストになった〜』セットリスト
01. PILE DRIVER
02. 乱気流
03. BIRD WITHOUT
04. 私面想歌
05. 推しが尊いわ
06. 全部ブロック
07. 夏の終わり
08. 最後のキス
09. 静かな風
10. 豆知識
11. 偏見じゃん
12. 無自覚の天才
13. 三大欲求
14. 吐壊
15. アンリズミックアンチ
16. Needle return
17. Refutation
18. 二十五の自白
19. 全部いい
20. PLOW NOW
■ノンラビ結成7周年記念『歌舞伎町の乱』日程
11月1日(水)OPEN 18:00/START 19:00
会場:Zepp Shinjuku (TOKYO)
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2023/03/15