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Travis Japan、全世界デビュー後初ツアー完走 ファンと「ただいま」「おかえり」の声交わす

人気グループ・Travis Japanが12日、神奈川・ぴあアリーナMMで昨年10月の全世界デビュー後初となるアリーナツアー『Travis Japan Debut Concert Tour 2023 THE SHOW〜ただいま、おかえり〜』のファイナル公演を行った。愛知、福岡、新潟、大阪、神奈川の全国5都市計23公演にて計約23万5000人を動員。帰国後初となる同ツアーでは、声出しも解禁され、ファンに向け「ただいま」と呼びかけ、「おかえり」と返す感動的な一幕もみられた。

『Travis Japan Debut Concert Tour 2023 THE SHOW 〜ただいま、おかえり〜』ツアーファイナル公演を行ったTravis Japan(C)邑田卓也

『Travis Japan Debut Concert Tour 2023 THE SHOW 〜ただいま、おかえり〜』ツアーファイナル公演を行ったTravis Japan(C)邑田卓也

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 ライブではBillboard Global exclude. US 5位に輝いた全世界デビュー曲「JUST DANCE!」や、世界最大のアーバン・ダンス・コンペティション『WORLD OF DANCE』にて、全米大会チーム部門4位・世界大会チーム部門9位に輝いた「WORLD OF DANCE」のメドレーパフォーマンス披露をはじめ、「Opening」「ACT1:Hollywood」「ACT2:Electronics」「ACT3:JAPANESQUE」「ACT4:street」と演出を凝らした4ブロックで構成されており、アンコールも含めた全38曲を披露した。

 会場には、レッドカーペットが敷かれ、その先のセンターステージ上空に浮かんでいる地球を模した球体。客電が落ち、カウントダウンがスタートし、それがゼロになった瞬間、待ちに待った彼らのデビューコンサートがスタート。カーテンが開くと、そこにはリムジンに乗り込んだタキシード姿の7人。オープニング曲「The Show」の歌唱中、背景のスクリーンに映し出される留学先ロサンゼルスの景色。

 その中をさっそうと走り抜け、最後には東京へと舞い降りる。スクリーンにアップになった宮近海斗が「ただいま!」と言えば、客席は「おかえり!」と温かく迎え入れる。デビュー曲「JUST DANCE!」をファンの前で披露するのは、このツアーが初。この瞬間を待ちわびていたファン、そしてメンバーの喜びがぶつかり合う、とてもエモーショナルな場面となった。

 今回のステージは、オープニング後は大きく4つのブロックに分かれており、最初は「Hollywood」。赤のベロア衣装に身を包み、ジャニーズJr.時代の代表曲「夢のHollywood」では、「いつか現地で歌いたい!」となかば夢物語として語っていた7人が、全米人気番組『America's Got Talent』出演でその夢を現実化。メンバー、ファンにとっても強い思い入れのある1曲だ。このセクションでは、川島如恵留のピアノ&松田元太による即興のセッションなどもあり、客席を大いに沸かせた。

 続く「Electronics」セクションでは、さまざまなLEDとリンクした演出が目白押し。宮近&中村海人による「FIRE!!!」(北山宏光&藤ヶ谷太輔/Kis-My-Ft2)では、この曲のために新調したという金と銀の衣装が照明にまぶしく光り、続く「PINEAPPLE」(V6)ではメインのダンスを吉澤閑也が華麗に舞う。「自分たちのオリジナル曲でミックス曲を作るのが夢だった」という川島が作った「GET ALIVE」と「LockLock」をミックスした曲では、LEDの小型パネルをバックに華やかな光と共にパフォーマンス。メンバー紹介ソング「Unique Tigers」などでは彼らの愛称・トラジャにちなみ、虎の形をした“トラッコ”に乗ってファンとコミュニケーションを楽しんだ。

 MCでは「気持ちいい〜!」、「ペンライトがめちゃくちゃきれい!」、「きょうが最終公演なんて早すぎない!?」とコンサートを心から楽しんでいる様子が伝わってくる。新CMが決定したことが発表されるなど、ファンにとってもうれしいニュースの連続に「こういうお知らせができることがうれしい」と、現在の幸せを噛みしめていた。

 後半は3つめのブロック『JAPANESQUE』からスタート。白をベースにした衣装は、着流し風や陰陽師風と7人7様の和を意識したものに。「VOLCANO」は松田の和太鼓演奏も加わり、和バージョンに変身。初主演舞台『虎者』の名曲「Namidaの結晶」では大量の羽が降り注ぐ演出も。その羽が残るステージで披露された、川島&松田による「君だけに」(少年隊)では、アメリカでのレッスンで腕を磨いたコンテンポラリーダンスを披露。舞い落ちた羽が宙を舞い、LEDに映し出される美しい満月とあいまって、とても幻想的なシーンに仕上がっていた。

 最後のブロックは「street」。今までとはガラリと雰囲気が変わり、スーツ衣装の多い同グループにしてはめずらしいスタジャン姿というカジュアルな衣装で登場した七五三掛龍也松倉海斗は、「LET'S MUSIC」(Sexy Zone)を、全身がバネのようにはじけるストリートダンスを披露。このブロックの目玉は、『WORLD OF DANCE』で全米4位、全世界9位に輝いた圧巻のメドレーパフォーマンス。

大会でもアイコンだった狐のお面や扇子を使ったパフォーマンスをノンストップで魅せ、踊りきったあとは肩で息をしながら円陣を組みお互いを称え合い、客席からも大きな歓声が。メンバーひとりひとりがファンへの感謝、想いを伝え、改めて「ただいま!」、「おかえり」のコール&レスポンス。そのままラストソング「JUST DANCE!」へと続き、数え切れないほどの「ありがとう!」をクチにしながら本編は終了した。

 「BIG BANG BOY」で始まったアンコールは、ファイアボール、照明、スクリーン…すべて真っ赤に染まった世界に。新曲「DRIVIN' ME CRAZY」では再びトラッコに乗り、会場の隅々にまで名残惜しそうに手を振る7人の姿が印象的だ。そしてファンとの絆、ファンへの想いを込めた「Together Now」でコンサートは終了。「待っていてくれてありがとう。そしてこのステージに立たせてくれてありがとう」という心からの感謝、「これからも共に歩んでいこう」、「一緒にデカい夢つかもう」と未来への約束を何度も口にした彼ら。それらの言葉を大きな歓声と拍手でしっかりと受け止めた客席。お互いがひとつになった瞬間だった。

 彼らの武器と言える動きのそろったシンクロダンス、留学を経て表現力の増したパフォーマンス、エンタテインメントの聖地ハリウッドを感じさせる演出、ジャズやストリート、また日本人としてのプライド…すべてにおいて質の高い『THE SHOW』というプレゼントを届けていた。

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