「岸壁の母」などのヒット曲で知られ、2011年3月に引退した元歌手の二葉百合子さん(91)が9日、東京・中野サンプラザホールで創立60周年を迎えた日本歌手協会主催の『第49回歌謡祭』で特別功労賞を受賞。「岸壁の母」を披露した。 紅白歌合戦にも出場した二葉さんは80才を機に現役を引退していた。この日は、弟子の石原詢子に連れられてステージに上がった。日本歌手協会の田辺靖雄会長から記念の盾、司会を務めた研ナオコから花束が贈られた。 3歳で浪曲の初舞台を踏み、それから88年。二葉さんは「ありがとうございます。実は歌手としてデビューさせていただいたのが昭和32年でした。今から65年前にデビューさせていただきまして、歌手協会の皆様には大変、長きわたってお世話になっております。田辺会長様から、結構な賞をちょうだいすることができて、本当にうれしゅうございます。ありがとうございました」と感謝した。 研は「小さいころ、二葉先生の歌をずっと歌っていました」とする。そんな二葉さんが「岸壁の母」を絶唱。引退から11年経ったが、歌声は全く衰えを見せず、研も石原も涙が止まらなかった。会場は割れんばかりの拍手が鳴り止まず。二葉さんは「ありがとうございました」と感慨を語ると、研も石原も言葉にならず。田辺会長は「本当に人間国宝ですね」としみじみと口にしていた。

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  • 引退から11年も圧巻の歌声を披露した二葉百合子さん(C)ORICON NewS inc.
  • 『第49回歌謡祭』に出演した二葉百合子さん(C)ORICON NewS inc.
  • 『第49回歌謡祭』に出演した二葉百合子さん(C)ORICON NewS inc.
  • 『第49回歌謡祭』の模様 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第49回歌謡祭』の模様 (C)ORICON NewS inc.

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